考え事

6:30 島根のキャンプ場で起床。このテントからのぞく朝の景色が好き。

海辺でストレッチ。今日は天気いいぞ!

ベンチに座り今後の旅の予定について考えた。島根の後は鳥取、兵庫、京都と続く。「いつ終わるねん!」と思っていた旅の終わりが少しずつ近づいてきた。
終わったらどうしようか。
日本一周勢の誰もが考えるであろう、旅の後の進路。おてつたびで国内を回るも良し、海外へワーホリに行くのも良し。元の職に戻るのも良し…。あの道が良かったというのはきっと5年後10年後にわかることなので、ああだこうだ一人でしゃべっても仕方がない。とらえ方次第でどの道でも自分にとって意味のある進路にできる。
まあ、一つひとつ。
人生はいつ終わるかわからない。でも生き急ぐ必要はない。まずはこの旅を最後まで安全に。
少し疲れのたまる体をほぐしながら、テントの場所へ戻った。

荷物を片付け自転車のもとへ。すると突然茂みからヘビが出てきた。びっくりして滑って転ぶ。
うん、最後まで安全に(笑)
道の駅の出会い
今日も引き続き日本海沿いの国道9号線を進んでいく。できるだけ出雲市に近いところまで行きたい。

10:30 久しぶりのキャンプ場でかなりゆっくりしてしまった。公園を出て左へ。なじみの9号線が待っている。

途中おもしろい形の橋があった。はっしータワーというこちらの橋。斜張橋(しゃちょうきょう)という形状の橋で片側からのみケーブルが伸びる「片持ち式」という構造をしている。まっすぐ立つ柱から両側にケーブルが伸びるタイプは多く存在しているが、このタイプは全国的にも珍しい。巨大な手が何かをたぐり寄せているようだ。

こんな感じか。暇人の遊びですね(笑)

国道9号線を松江方面に進む。前半は平らな道が続きそう。

小さな踏切を発見。海が見えるので行ってみることにした。

海岸に広がる堤防がきれいな青でペイントされている。

自転車を止めて少し休憩。奥には真島という陸続きの島が見える。

11:30 山陰本線の江津駅に到着。

駅からさらに進んだ先にサンピコごうつという道の駅があった。トイレ休憩の時間です。

島根は思っていた以上に広い。鳥取と何となく同じような印象を持っていたが、島根は実際には約2倍の大きさ。この辺りでだいたい半分くらいは進んできたか。

江津は「えつ」と読むのかと思っていたら「ごうつ」と読むのが正解らしい。日本の地名は難しい。温泉に川、そして石見焼という陶器が有名。のどかですてきな町だ。

何人かとお話させてもらったが、特に印象に残っているのはこちらのバイクで来ていた方だ。なんと10年前キックボードで山口から富士山まで走ったそう。そんなに長い距離をしかもキックボードで!旅人の大先輩だ。

しばらく旅のお話を聞かせてもらったが最後に
「普段はあまりしゃべらないけど、今日はしゃべってしまった^^」
と言ってくれた。何気ない一言だがすごくうれしい。ここまで「おはなしきくたび」というテーマでやってきて、少しは聞き上手になってきたかな。
安心して寝るには

さて、出雲まではまだ63㎞もある。なかなか遠いな。感覚としては新潟を走った時に似ている。
次の大きな町は30㎞先の大田市。まだまだアップダウンのある山道が続きそうだ。

13:30 石見銀山遺跡の看板が。うーん、行こうと思えば行けるがここで無理をしてチャリが壊れたら…。しばらく考えたが、寄り道せずこのまま進むことにした。

トンネルが続く山道を進む。結構きつい。汗をぬぐいながらひたすらペダルを踏む。

山道の途中で水分補給。ふとハンドル付近を見る。

小さなクモが無賃乗車していた。いったいどこから乗ってきたのか。

15:20 長い山道を終え太田市に到着。バッテリー充電のための場所を探す。

ちょうど歩道橋の横になじみのあるカタカナ三文字が。すぐに入店。
店内でポテトを注文。充電させてもらいつつブログを1日分書いた。

18:00 市内の100円ショップで洗濯ネットを購入。この形を探していた。どう使うかというと

こうですね(笑)自家製蚊帳マスクの完成。これで安心して寝られる。
公園の東屋で今日はフィニッシュ。明日は出雲大社行くでー!
大田市までのルート
2023年6月12日【276日目】
浜田市→大田市
走行距離 61.3㎞
積算距離 13,894.8㎞

出会った方の心に響く一言でした。明日はどんな方に出会えるのか。お楽しみに!

