自然学校でのボランティアを終え、次の目的地へ。という予定でしたが青森でもう一泊。まだまだ青森ライフ楽しみます!
それでは行ってみましょう!
最後の体験活動
学校の前で記念撮影。白神自然学校での活動は今日で終了だが、最後に青森市内での活動が一つ残っている。
自転車を運んでもらい、青森市内へ。みんなで三内丸山遺跡を観光する。これが最後の体験学習だ。駐車場の横の広場でおにぎりを食べてから入場。
三内丸山遺跡は2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺産として世界遺産に登録されている。縄文時代の集落跡が保存されている貴重な遺跡である。
青森駅で子どもたちをお見送りする。というはずだったが、ありがたいことに子どもたちの方から私のことを見送りたいという話が出た。車から荷物を取り出し、一週間ぶりに自転車に装備する。
そして子どもたちに見送られながら出発。本当にかわいくて、自然の中で我を忘れて思い切り遊ぶ子たちだった^^子どもたちから教えてもらったことの方が多い気がする。
子どもたちと分かれてから、ベンチで一旦荷物を積みなおす。するとねぶた目的で来ていた方々が話しかけてくれた。大阪から来たことを伝えるとびっくりされて、いろいろと質問を受ける。
ご飯は?寝るところは?予算はどれくらい?
この時期は全国から多くの観光客が青森に来るらしい。素敵な街だ。
こんな感じでまた接点のなかった人たちと出会えると思うとわくわくしてきた。
青森でもう一泊
さて、予定では青森県の太平洋側の町八戸へ出発するところだったが、ありがたいことに今日はメンバーの方の空き家にみんなで泊まることになった。
空き家に自転車を置いて夜の街に出かける。海岸で花火が打ちあがるらしい。
海岸ではねぶた祭りを締めくくる花火に大勢の人がいる。きっとねぶたを求めて多くの人が全国から来ていることだろう。皆目の前に上がる花火を見つめる。最後には拍手が起こる。
家に帰り一息。
寝る前のうす暗い部屋でお互いのことを話した。皆自分よりも年下で学生の方もいるが、年齢に関係なく自分自身のことや将来に不安を抱えていた。悩みなく生きているの人の方が珍しいだろう。自分は話を聞くだけで何も特別なアドバイスはできなかったが、一定期間一緒にあることに取り組むと、初日には想像もできなかった関係になっていたり、貴重な話が聞けたりする。人と人のつながりができていく過程はおもしろい。
のっけ丼
翌朝、メンバーにメッセージをいただいた。ちなみにこちらのメッセージTシャツには、走ってきた地域の地図と出会った方の夢や一言メッセージが書かれている。その時に思ったことを書いてくれる方もいて、後からふりかえるとおもしろい。この東日本編のTシャツで3枚目。予定では日本一周が終わると、5~6枚のTシャツで日本地図が完成する…はずである(笑)
今日は青森市内にある有名な飲食街へ。
ここではご飯に好きに海鮮のネタをのせてオリジナルの海鮮丼のっけ丼が作れるそうだ。
中には多くの店があり、新鮮なネタがずらりと並ぶ。入口付近でまずはチケットを購入。私は20枚つづりの2000円のチケットを買った。その予算内でネタをのっけていく。
お店の前に並べられたネタの上に買うのに必要なチケットの枚数が表示されており、たとえば「1切1枚」のネタなら、チケットを1枚渡せばゲットできる。時間帯やチケットの残り枚数によっては、サービスで本来1切のところを2切にしてくれたり、別のネタを追加してくれたりしてくれる。
はいどーん!丼だけに。
見てくださいこのボリューム!すばらしいオリジナル海鮮丼ができました!
ねぶたがつなぐこころ
一週間ともに過ごしたメンバーとはここでお別れ。自然学校では毎晩のように部屋でトランプをしたり、語り合ったりした。みんな優しい心をもった方々だ。こんなしがない旅人を仲間として受け入れてくれてありがたかった。話すたびにエネルギーがもらえて。自分もがんばろうと思えた。またどこかで元気に再会しましょう!
駅近くの施設ねぶたの家ワ・ラッセでは、迫力あるねぶたの展示を間近で見られる。
メンバーと別れてすぐのことだ。郵便局の前でたまたま日本一周のチャリダーに出会った。実は彼と会うのは2回目。1回目は北海道猿払村でのおてつたびの時に道で出会った。彼と一緒にいたのはこちらも全国を旅する方。なんとルーレットで行先を決めてヒッチハイクで回っているらしい。ユニークな旅人がまだまだいるものだ。
ねぶたの時期には全国から旅人も青森に集結するらしい。宿泊に困らないよう臨時の無料キャンプ場というのも開設されるくらいだ。また機会があったら来てみよう。
さあ本州でもたくさんの旅人に出会えそうな気がしてきたぞ!
砂浜の格闘
青森駅前で人が多く、自転車を押して歩いていたときだった。突然後ろから、体の大きな高校生たちが話しかけてきた。日本一周中であることを伝えると、一緒に海辺で遊ぶことになった。なんという展開や(笑)
海で遊ぶといっても、海の中でパシャパシャと水をかけ合う、そんなかわいい遊びではなかった。砂浜で相撲をとろうという。聞くとなんと彼らは全国大会でも上位につける柔道部のメンバーだった。目の前に現れたのは大将の青年だ。
たしかに向こうの方が体はでかいが、こちらには社会の荒波にもまれて培ってきた経験がある。
彼に勝つにはどうしたら…よしあれだ!
相撲で見たことがあるあの技。当たると見せかけてよけるあの技。相撲を見ながら思っていた。
うわあ、せこ。
そのせこい技を今くり出そうとしているのは30歳のニートだ。
いや、大人げないところを見せるわけにはいかない、やはりここは正々堂々と…。
「のこった!」のかけ声とともに相手とぶつかる。
10秒も立たないうちにおしりから地面にたたきつけられた(笑)。
ねぶたがつないでくれた、街・人・こころ。楽しい青森ライフでした^^
2022年8月7・8日【86・87日目】
鰺ヶ沢町→青森市
走行距離 6.8km
積算距離 5,560.8km
おてつたびや自然学校などの関係で「その日までに到着しないと」というプレッシャーと戦っていましたが、この日から急にそれがなくなり、ほっとしました。これからのんびり東北をめぐっていきます。