雨と無知【233日目 沖縄】

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tomoya

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名護の建築

7:30 名護市の快活からおはようです!今日から天気は下り坂。しかし、道のりはおそらく険しくなっていく。沖縄本島北部のやんばる地域を進むからだ。

北部にあるやんばる国立公園の一部は世界遺産に指定されている。2~3日で最北端の岬へ行き、時計回りに進む。特に東側の道のりは大変そうだ。

タピックスタジアム名護

8:00 ひとまず名護市内を見て回る。昨日はスルーしたが、古そうな建物が多く気になっていた。こちらはプロ野球の日ハムがキャンプ地としているタピックスタジアム名護。周囲を散歩していた方と話した。

名護のひんぷんガジュマル

県道84号のど真ん中に立つ大きな木を見つけた。ひんぷんガジュマルと言うらしい。樹齢は推定で300年。沖縄の近現代の歴史をすべて見守ってきたというわけか。道は木を避けるように曲がっていた。

名護のひんぷんガジュマル近くの建築

ガジュマルの近くにある建物。柱や梁、ベランダのつくりが独特。

名護市営市場

同じ通りにあった市営市場へ。黄色の穴のある壁は「花ブロック」というらしい。あまり見たことがないつくりだ。

名護市営市場の中

コンクリート打ち放しの建物内にいくつもの店が入る。建物は2011年に建てられているが、市場自体は明治時代から続くもの。

名護市県道84号線沿いの建物

引き続き県道84号を進む。まるで東南アジアの町を歩いているような雰囲気。

名護市県道84号線沿いの建物

ここでもやはりコンクリート建築が目立つ。調べてみると、沖縄はそもそもコンクリートの建物が多いことがわかった。理由としては

・台風対策

・シロアリ対策

・米軍が持ち込んだ

などが挙げられる。建築には地域の気候や歴史的背景が現れる。おもしろい。

名護市役所

特色ある建物の多い名護市には、建築の試験や教科書にも載るほどの名建築がある。それがこの名護市役所だ。

名護市役所

まるでダンジョンのような複雑なつくり。これまでまったく見たことがない。これが役所なんだからまたおもしろい。ゆっくり写真を撮って回りたいところだったが、雨が降って来てただ雨宿りするだけで終わった。(後日また訪れます!)

沖縄と言えば那覇のイメージが強かったが、名護の街並みは個人的に那覇よりおもしろい。また来よう。

名護市の弁当屋十八番

お腹が空いたので近くの弁当屋さんへ。沖縄の弁当文化はすごい。どこでも安くうまい飯が買える。

名護市の弁当屋十八番の弁当と沖縄そば

今日の朝昼ご飯。ぱんぱんにつまったラフテー弁当に沖縄そば。そばはきしめんのようだ。雨で濡れた体を温めてくれた。

名護市の21世紀の森公園
21世紀の森公園

10:30 海沿いの公園で雨宿り。雨が止まずに1時間、2時間とたっていく。今日はもしかしてここで終わるのか(笑)

トイレ前に集まっていた地元のおじいたちと話した。一生懸命話してくれたことは覚えているが、何の話だったかははっきり覚えていない。ごめんよおじい。

無知

名護市の国道58号線

3時間後、ようやく小雨になったので走ることにした。名護から国道58号線を北上する。

道の駅おおぎみ

15:30 道の駅おおぎみに到着。大屋根の下で少し休憩。

やんばる国立公園看板

雨が弱いうちに少しでも先へ進む。この辺りからやんばる国立公園に入るようだ。

道の駅ゆいゆい国頭

16:40 道の駅ゆいゆい国頭というところに着いた。ちょうど雨が強くなり、屋根のある場所に避難。危なかった。

ぼおっとスマホ画面をスクロール。隣では4人程のグループの人たちが話している。一人が話しかけてきた。

「この方が今度ここで歌いますので、良かったらどうぞ!」

道の駅ゆいゆい国頭でもらった古謝美佐子のちらし

一枚のチラシをいただいた。この辺りで有名な歌手の方だろうか。すると、グループの中に本人もいらっしゃった。

「私、ここで歌うんです。」

周囲の人が「ご存じないですか?」と聞いてきたが、ご存じない。雨の中車に乗り、道の駅を去っていった。

道の駅ゆいゆい国頭

そんなに有名な方なのか。

気になって調べてみる。目の前にすごい情報がたくさん現れる。ネーネーズというグループのリーダーで、沖縄民謡会を引っ張ってきた方。坂本龍一さんはじめ多くのアーティストと共演経験のある歌手だった。

なんとまあ…(笑)

写真でも撮っておけばよかったと後悔した。なんなら雨に濡れ疲れた顔で対応してしまった。無知とは恐ろしい(笑)

雨の道の駅

道の駅ゆいゆい国頭で見た小鳥

雨の道の駅では、小鳥と遊ぶくらいしかやることがない。がそれもとっくに飽きてしまった。せめてこいつがヤンバルクイナなら、もう少しテンション上げて遊ぶのだが(笑)

道の駅ゆいゆい国頭で野宿する旅人

20:00 日は暮れ、誰もいなくなった。すでに覚悟は決めている。今晩はここのベンチをお借りして寝る。

道の駅ゆいゆい国頭の注意書き

ふと壁に張られた注意書きが気になった。今日は飲酒しないが…たびびと?

「旅人等に」という箇所がおもしろい。全国でもあまり見たことがない書き方だ。不思議なもんで、この一言だけで社会の中に自分も生きている気がした。

道の駅ゆいゆい国頭で野宿する旅人

ひっそり袋めんを食べた。やはり非常食は持ち合わせておいて正解だ。ベンチに寝袋を広げ、寝床を整える。

道の駅ゆいゆい国頭で野宿する旅人の自転車

22:00 早めに床に就いたが、激しい大雨の音でまったく眠れなかった。横殴りの雨と風が吹きつける。幸い屋根が大きくせり出しているおかげで、ぎりぎり水を受けなかった。

国頭村までのルート

2023年4月19日【233日目】

名護市→国頭村

走行距離 31.1㎞

積算距離 11,969.9㎞

ともや
ともや

無知な自分に喝を入れて、明日も頑張ります!また次回!

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