和洋折衷の街 平戸【265日目 長崎・佐賀】

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tomoya

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佐世保から平戸へ

5:00 まだ辺りはうす暗いが快活を出た。お得なナイト8時間パックを利用するためだ。午後8時以降の入店で、地方の店舗なら2000円以下で過ごせる。

同じタイミングで出てきた方がいた。こんなに早い時間に同時に出てくる人がいるとは。話しかけずにはいられなかった。バイクで旅をしている方で昨日は平戸に行っていたそうだ。偶然にも今日私がめざす場所。いろいろと情報を教えてくださった。

佐世保の歩道にいた小鳥

5:30 ゆっくり歩道を走っている時だった。

ん?今なんか見えたような。

少し戻るとそこには小さな赤ちゃん鳥がいた。巣から落ちてしまったのだろうか。弱弱しく泣いている。

うーん、こんな時はどうすれば。

ここでは誰かに踏まれてしまう可能性があるので、近くの木の上に乗せた。無事親鳥に再会できることを願う。

早朝の佐世保

誰もいない国道をこいでいく。早朝のサイクリング、結構好き。

早朝の佐世保駅

朝6時の佐世保駅。まだ人の姿はまばら。

佐世保市の公園

公園でぽかぽか日向ぼっこ。今日の旅の行程を確認する。

佐世保から国道204号線を北上し午前中には平戸へ。平戸で折り返し佐賀方面へできるだけ進んでいきたい。

204号線の平戸看板

平戸までは33㎞。地図を見る限り山道が続きそうだ。

松浦鉄道

佐世保から佐賀の伊万里まで続く松浦鉄道の線路。204号線はおおむねこれに沿って走っている。

道の駅昆虫の里たびら

10:50 道の駅昆虫の里たびらで休憩。山道の途中にポツンとある道の駅はとても助かる。

和洋折衷の街

平戸大橋と自転車

11:30 赤い大きな橋が見えてきた。平戸大橋という橋でこれを渡ると平戸の観光エリアに入る。おおむね予定通り。

平戸大橋から見た海

橋から見える海がきれい。

平戸の街並み

平戸の街中に到着。ここは古くから西洋諸国との貿易で発展してきた町で、西洋文化と日本文化の混じり合いを感じることができる。

平戸の海岸通り

海沿いを走る海岸通り。右奥の丘の上に見えるのは平戸城。左手前に見えるモニュメントはポルトガル船入港碑。

オランダ商館通り
オランダ商館通り

海岸通りから1本内側に入った道には、両側に昔ながらの建物が並ぶ。その名の通り、この道を海側に進むとオランダ商館がある。

平戸のオランダ商館

こちらが復元された1639年築造のオランダ商館。白壁に黒の扉がつけられた配色が美しい。

平戸のオランダ商館

左上の鋼板には「16VOC39」と書かれている。VOCとはオランダが1602年に設立した東インド会社のこと。世界初の株式会社と言われるVOCの日本支社がここに置かれていたのだ。

寺院と教会の見える道

海側から少し入ったところに小道がある。「寺院と教会の見える道」という名前で、手前に寺院、奥に水色の教会が見えるという観光名所だ。布教活動を行った宣教師や寺の僧侶、隠れキリシタンの人々がこの地で暮らしていた雰囲気を感じる。まさに和洋折衷という感じ。

平戸ザビエル記念教会

見えていたのはこちらの平戸ザビエル記念教会。建設されたのは1931年だ。

平戸ザビエル記念教会

日本に初めてキリスト教を伝えたといわれるフランシスコ・ザビエル。彼はここ平戸を何度か訪れ、布教活動を行ったそうだ。エメラルドグリーンの外壁が太陽に照らされ輝いている。

平戸の東屋

13:00 弁当を買い、東屋で少し休憩。通りかかった観光客の方と旅話をした。

平戸から唐津へ

平戸大橋

平戸観光を終えもう一度橋を渡る。

平戸大橋と自転車

渡って左に曲がったところに「日蘭胎動の地」と書かれた石碑があった。ここからは国道204号線を行けるところまで東に進んでいく。

松浦市の海のふるさと館

14:40 松浦市に入った。道の駅海のふるさと館で休憩。

松浦市のアジフライモニュメント

アジフライが有名らしい。モニュメントがあったのでパシャリ。

伊万里駅前に止めた自転車

16:20 佐賀の伊万里市に到着。順調順調!

伊万里市のスーパー前でバナナを食べる旅人

近くのスーパーのベンチで休んでいると、買い物終わりの方からバナナをいただいた。

国道202号線

もう少しこげそうなので、25㎞先の唐津市をめざして再度こぎ始める。国道は204号から202号に乗り換える。

国道2020号線沿いのコインランドリー

コインランド・・・?コインゲームでもできるのだろうか(笑)

国道202号線沿いの畑と用水路

畑と用水路がまっすぐ伸びる場所があった。写真を撮りながら一息つく。九州ももう少しで一周か。

ツインルーム

夜の唐津城

19:30 唐津市にチェックイン。野宿場所探しの時間。とりあえず唐津城辺りに来てみた。屋根のある場所でご飯を食べて休憩していると、地元のおっちゃんが話しかけてきた。いい感じの野宿スポットはないか聞くと、おっちゃんが案内してくれた。

夜の唐津城

そこには立派な壁と屋根、ベンチがあった。というかここは完全に城内の施設だ。

ここで寝てもいいんですか?

おっちゃんは深くうなずく。なぜならおっちゃんの友人もここで寝るそうだ。しばらくすると友人のおっちゃんが現れた。ここでよく寝るらしく

俺はこっちで寝るから、あなたはそっち。

と指示された。こんな展開は初めてだ(笑)寝床はおっちゃんのすぐ横。

唐津城の東屋と自転車
※翌朝撮影

ベンチがこのようにL字になっているので、隣りで寝るわけではない。ただおっちゃんの方が明らかにベンチが長い。こちらは完全に足がはみ出す。さて、どうするか。

マットがあるので、こっちの床で寝ます!

苦渋の選択だった。これまで野宿は何度も経験しているが、何のこだわりなのか地面にマットを敷くのは避けてきた。ベンチの上で寝ると高床式でなんとなく落ち着く。ただ今回はいわばおっちゃんの家のツインルームを借りているようなものだ。今さら「別のところで!」とも言えない。

地面の砂を軽く払いマットを敷いた。おもしろくて優しいおっちゃんではあるが、一緒に寝るとなると少しそわそわする。おやすみなさいzZ Z

佐賀県唐津市までのルート

2023年5月21日【265日目】

長崎県佐世保市→佐賀県唐津市

走行距離 123.4㎞

積算距離 13,386.9㎞

ともや
ともや

平戸の雰囲気個人的に結構好きです!夜はまさかのおっちゃんとのツインルームでした。無事に朝を迎えられるのか。次回もお楽しみに!

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