1300年の歴史と伝統【39日目 広島・山口】

全国

広島から山口へ。おすすめされたのは錦帯橋近くで行われているある伝統漁でした。

テープで修理したパニアバッグ

無人駅からおはようございます。

穴が開いたバッグをテープで手直し。文字もいい感じでしょ^^

今日は広島市内へ向かいます。まずは呉市へ。では一緒に行ってみましょう!

この記事を書いた人
tomoya

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自転車日本一周の旅に出た
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造船の町 呉

歴史の見える丘
歴史の見える丘から

竹原市からこぐこと2時間。呉市に到着。

ここは造船の町。歴史の見える丘という場所から大型のドックが見える。ここはかつて戦艦大和の建造や管理が行われた場所。ちょうど巨大な護衛艦かがが整備中でした。

アレイからすこじまの潜水艦

こちらはアレイからすこじま。日本で唯一、海上自衛隊の潜水艦を生で見られる場所だ。

アレイからすこじまの潜水艦

かっこいいなあ。なんかクジラみたい。

海沿いの坂を下っていると、原付バイクの方から声をかけられた。

日本一周してるんですか?

大通りで止まるところがなかったので「はい」とだけ答えた。するとそのお兄さんは追い抜かしざまに

「夢をありがとうー!」

と叫んでいった。

すてきな言葉をいただいた。この一言だけで今日一日がんばれそうだ。

大和ミュージアム

大和ミュージアム外観

呉駅の方にこいでいくと、大和ミュージアムに着いた。戦艦大和のことや呉の発展の歴史を伝える資料館だ。

大和ミュージアム前の戦艦陸奥主砲身

ミュージアム前に展示された戦艦陸奥むつの主砲身とスクリュー。かなりの大きさだ。

竣工当時、世界7大戦艦とも呼ばれた陸奥。1943年、山口県沖の瀬戸内海で原因不明の爆発事故を起こし沈んでしまったそうだ。

戦艦大和の模型

館内に入る。

中心部には、戦艦大和の模型(1/10スケール)がある。

戦艦大和の模型

大学生のころ戦争映画にはまっていたとき、特に心に刺さった映画が2005年公開の「男たちの大和/YAMATO」だった。

戦艦大和の模型

上から見るとこんな感じ。10分の1サイズでもこの迫力。

零式艦上戦闘機

こちらは零式れいしき艦上戦闘機六二型。ゼロ戦とも呼ばれる第二次世界大戦時の日本の主力戦闘機。

「大和ミュージアム」という名前だが、戦艦大和についてだけではなく、現代につながる造船技術、海軍がはじめて整備された時代から呉が担ってきた役割など、さまざまなことが学べる施設だった。

大和ミュージアムから見たてつのくじら館
大和ミュージアムから見たてつのくじら館

こちらは海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)。展示されているのはあきしおという本物の潜水艦で、2004年まで使用されていたらしい。いったいどうやって運んだんや。

てつのくじら館
てつのくじら館

潜水艦の中はまるで映画のセットのようだった。潜水艦の中も含め、館内は無料で見学することができる。呉の地で発展してきた海上自衛隊の歴史を知ることができた。

平和記念公園へ

呉から海沿いをこぐと広島市に入る。

広島の路面電車

市内を走る路面電車。広島らしい風景だ。

広島平和記念公園

平和記念公園にやってきた。

6年生の担任をしていたとき、修学旅行で来たことがある。

今回は一人でじっくり見てみよう。

広島平和記念公園

奥には見えるのが原爆ドーム。

広島平和記念公園

ここは千羽鶴をおさめる場所。原爆により命を落とした佐々木貞子さんの像が立つところだ。今日も修学旅行生がちらほら。

ここでおっちゃんに話しかけられた。以前子どもたちとここへ来たことを話すと

「大阪の学校の子はよくここで長いこと歌うね。」と言われた。

たしかにここで千羽鶴を持ちながらみんなで歌をうたう。そんな儀式的なことをやったりもしたなあ。

相生橋

原爆の目標物となった相生橋。

原爆ドーム

原爆ドームだ。

原爆ドーム前

アウシュビッツ=ビルケナウの強制絶滅収容所のように、世界遺産の中でも人類が犯した悲惨な出来事を伝える物件である。補修はされているが、年々劣化は進んでいるとガイドの方がおっしゃっていた。今見ている原爆ドームが一番新しい状態なのかもしれない。

今日の宿

おもてなしホステル外観

今日は宮島の前にあるホステルを予約していた。明日はホステル近くに住む親戚に会うことになっている。受付の方はとても親切で、外に置いていた自転車の荷物のことを心配してくださった。

おもてなしホステル部屋

部屋はこんな感じ。ドミトリーだが、横にテレビ付きのくつろげるスペースがあるのがおもしろい。1泊の料金は3000円。

同じ部屋にはベトナムやタイの方が長期で泊まっていた。このあたりで仕事をしているらしい。1階の共有スペースではインドの方と仲良くなった。IT系の会社に勤める彼は仕事で広島を訪れたそう。多国籍な雰囲気のホステルだが、コロナ前と比べるとまだまだ外国人観光客は集まっていないそうだ。

伝統漁法

三次市のおてつたびでシェアメイトだった方がおすすめしてくれたのが錦帯橋の鵜飼いだ。事前にホームページで予約しておいた。

錦帯橋

ホステルに大きな荷物を置いて、1時間半ほどで錦帯橋に到着。ここは山口の東の端だ。

ここが乗り場やな。

鵜飼いってなんだか高級なイメージだったが、一人2200円で見ることができた。お弁当を頼むなら別途追加料金がかかるので、コンビニ弁当ですませることにした。

現在の料金は一人3000円となっています。予約は6日前まで。お弁当の注文は3日前で締め切り。お弁当を持ち込む場合でも、持ち込み料金として別途300円が必要です。

錦帯橋の鵜飼い乗り場

19:00 船に乗り込み出発!こういう屋形船に乗ること自体初めての経験。わくわく^^

錦帯橋の鵜飼いの様子

船頭の方はとても話上手な方だった。鵜飼いは全国各地で行われているが、船頭が自力でこぎ、鵜飼いが見られるのは全国でもあまりないそう。価格も各地に比べると安い。

お弁当を食べながらまずは川を遊覧する。その間となりのご夫婦と話をした。大阪から自転車で来たと伝えると、船頭の話を無視して旅話を聞いてくれた(笑)

錦帯橋の鵜飼いの様子

約50分間の遊覧を終えて戻る。鵜飼いを披露してくださる方々の船とはここで一旦すれ違う。この後、鵜とともに自分たちの船の前に現れるそうだ。岸について10分間のトイレ休憩を済ます。

錦帯橋の鵜飼いの様子

20:00 船に乗り込み再出発。ここからはいよいよ鵜飼いがはじまる。

日はすっかり暮れた。あたりを照らすのは錦帯橋を照らすライトと船の明かり。そして…

錦帯橋の鵜飼いの様子

あ!かがり火だ

このかがり火に驚いた鮎たちを鵜は狙って捕まえるらしい。鵜を先頭で操るのは鵜匠うしょう。鵜の首に巻き付けた縄で匠に操り、鮎を捕っていく。

錦帯橋の鵜飼いの様子

縄は鵜ののどを完全に締め付けてはいないので、小さい鮎は鵜の胃袋まで入っていく。

拍手や声援を送ると鵜もうれしくなって頑張るそうだ。

すごい!これが鵜飼い!

言葉で聞いたことはあったが実際に見ると、鵜匠の表情、一生懸命魚を捕る鵜たちに迫力を感じる。

日本では1300年以上の歴史がある伝統漁法。錦帯橋では毎年6月1日~9月10日ごろまで楽しむことができる。

錦帯橋の鵜飼いの様子

鵜飼い終了。

鵜飼いで活躍するのはウミウといわれる鳥。カワウに比べて体が大きく、漁に向いているそうだ。鵜の中にも序列があって、最後にかがり火にあたって体を休める際、火に近い鵜ほど年長で位が高い。もし位の低い鵜が順番を間違えると、年長の鵜が怒るらしい。

岩国市までのルート

今日は竹原市から岩国市の錦帯橋までこいで、広島県廿日市市のホステルにもどりました。Stravaでの計測がうまくできていなかったので、竹原市の風早駅から錦帯橋までの99.4㎞、錦帯橋からホステルまでの26.9㎞の合計126.3㎞を走行距離とします。

2022年 6月13日【39日目】

竹原市→岩国市→廿日市市

走行距離 126.3㎞ 

積算距離 1,698.5km

ともや
ともや

今日も読んでくださってありがとうございます。

鵜飼い圧巻でした!伝統文化を直接目で見るというのもたまにはいいですね^^

次回から山口をどんどん進みます。お楽しみに!

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