大分の家族のもとへ【266・267日目 佐賀・福岡・大分】

日本一周
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tomoya

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朝の唐津城で

唐津城の東屋

5:20 佐賀の唐津城の東屋で起床。隣で寝ていたおっちゃんは5時ごろに身支度をして出て行った。

朝の唐津城

朝日に照らされる唐津城。昨晩はわからなかったが、よく見るとここは駐車場の一角だったようだ。辺りを散歩して体を起こす。

唐津城の藤棚

7:00 せっかくなので城を見ていくことにした。階段を上っていくと広い藤棚の屋根があった。シーズン中だときっときれいな場所なんだろう。

唐津城の天守閣

こちらが天守閣。高い石垣の上に立派にそびえている。

唐津城の天守閣

こちらが正面。天守閣は1966年に建てられた模擬天守で、元々天守がなかったところに建てられたコンクリート製のもの。築城にあたっては、ここから北西部にかつてあった名護屋城の遺材を活用しているそうだ。

唐津城の天守閣から見た唐津湾
唐津城の北西

天守閣が建つ広場から海を方を見てみる。美しい唐津湾と砂浜が見える。

唐津城の天守閣から見た鏡山

東側はこんな感じ。左が唐津湾、右の海のように見えるところは松浦川。中央部は防風林として築かれた虹の松原という黒松の森が奥の鏡山まで続いている。とてもきれいな景色だ。

こちらの展望台で広島の福山から来ているお母さんに出会った。「福山」というといろんな物語があった場所だ。息子さんは大阪の大学に通っているそうで話が弾んだ。

唐津城に止めた自転車

7:45 駐輪場に止めた自転車のもとへ駆け寄ろうとしたとき、1匹のカラスが。時すでに遅し。ビニール袋を破られ、いただいたお菓子や非常食が散らかされていた。しかし、よく見ると食べられていたのはバナナ味の菓子パンだけだった。

くそう、バナナはすぐエネルギーなんねんぞ…!

これで奴らにやられるのは何度目だろう。

久しぶりの大都会

唐津の虹の松原

先ほど上から見た黒松の森を進む。ここからは大分までの大移動だ。

実は大分にいる時にお世話になった家族のおじいちゃんの具合があまりよくないらしい。福岡に到着した時点で九州旅は終わるはずだったが、再び大分までこいでおじいちゃんと再会することにしたのだ。明日の夜にはご家族の待つ家に着きたいところ。

国道202号線

海沿いの国道202号線を急いで走る。

糸島市観光協会

10:00 糸島市観光協会と書かれた場所の駐車場で休憩。すると建物の中なら係りの方が出てきて話しかけてくれた。

糸島市観光協会でいただいたアイス

差し入れにしろくまアイスをいただいた。道でアイスをもらったのは初めてかもしれない。ありがたい^^

福岡市のパルコ

16:30 福岡市内に入った。

日本一周のチャリ仲間に教えてもらったコーヒー屋さんにあいさつしに行った。店内にいたお客さんも交えて旅話。都会の真ん中でもこうして出会いを大切にされているコーヒー屋さんがある。優しいオーナーさんだった。

小雨の福岡市

久しぶりの大都会。人の多さと交通量の多さに驚いたのは間違いないが、今まで都会にいた時とは少し違う感覚があった。

杖をつくおばあちゃんとその手を引いて歩くおじいちゃん。周囲を建物に囲まれた公園で思いっきりボールを打つ野球少年たち。出会いを大事にするコーヒー屋さん。きっと今までも視界には入っていただろうが、そこまで深く観察したり想像したりすることがなかった人々の姿がすうっと入ってくる感覚。

小雨を木の陰で防ぎつつ、気づいたことを整理する。

福岡市の国道3号線

国道3号線で北九州市をめざし北上。

福岡の大和公園

20:00 大都会福岡で野宿場所を探すのにかなり苦労したが、最後は福津市の公園でギブアップ。

八幡製鉄所

福岡の大和公園

6:30 周りの足音で起床。散歩している人がちらほら。早く支度をせねば。

福岡でいただいたおにぎり

コンビニで自転車を止めている時に差し入れをいただいた。この焼きめし結構好き。

北九州市内のバス停

10:00 北九州市内に入った。九州旅のゴールはもうすぐだ。

北九州市内のごみ出し場

青いネットからごみ袋を出そうとしていたカラスを追い払った。ごみ袋をもう一度ネットの奥へ入れる。カラスにだけは負けたくない(笑)

八幡製鉄所入口につながる高架下の通路

今日は1か所だけ寄りたいところが。世界遺産の八幡製鉄所だ。この地下道から行けるみたい。

八幡製鉄所

地上に出ると、八幡製鉄所の工場施設とそれに続く線路を見ることができる。

八幡製鉄所の旧本事務所

1899年に建設された旧本事務所。建物の裏側には1900年建設の旧鍛冶工場と修繕工場もあるが、ここから見るのは難しい。3つの施設とも世界遺産に登録されているが、見学は不可となっている。

八幡製鉄所のパネル

その代わりと言っては何だが、世界遺産登録施設のパネルが設置されていた。係りの方が丁寧に説明してくれた。説明後もこちらの旅話を聞いてくれる優しいおじさんだった。

東田第一高炉史跡広場

八幡製鉄所から線路をまたいで南側には東田第一高炉史跡広場というのがある。この施設は1901年に稼働を始めた。高炉の上部に設置された「1901」という看板がシンボルである。数枚だけ写真を撮り、先を急いだ。

大分の家族のもとへ

苅田町の海辺

14:20 福岡県苅田町に入る。弁当を買い、海辺の階段スペースで食べることにした。

苅田町の唐揚げ弁当

から揚げにはスパイスがついていた。ふりかけて食べようとした時、風がビューンと吹いた。

あ!

から揚げ弁当のご飯についた砂

階段状の砂が舞い上がり弁当に降り注ぐ。

スパイスのかかったから揚げ

から揚げさんに至ってはどれがスパイスでどれが砂なのか…。

考えるだけ時間の無駄なので、おいしくいただきました(笑)

苅田町の海辺に停泊するヨット

ふと海の方に視線をやると、ヨットが1隻止まっているのが見えた。体がビビっと反応する。南の島旅ではヨット乗りの方に大変お世話になったからだ。

弁当を食べながら船の方を見ていると、中から持ち主らしき人が現れた。まっすぐこっちに向かってきて話しかける。なんとこの方ヨットで日本一周したことがあるそうだ。

ここで食べていたのはこの人に会うためやったのか!

ヨット乗りの方には本当によく出会う。

行橋駅

16:00 行橋駅に到着。大分の家族の家まではここから100㎞。さすがにチャリで今日中に着くことは無理なので電車を使うことにした。後日この近くでも会う人がいるのでここで自転車を置いておくのがベスト。そして何よりおじいちゃんの体調が気になる。

19:30 大分の家族の家に到着。ここでは以前4泊もお世話になった。おじいちゃんはソファで休んでいた。自分の旅のことを気にかけてくれていたようで、ここ2か月の旅の出来事を話した。思ったより元気そうで安心した。

お世話になった方々との再会ほど嬉しいものはない。旅での出会いはほとんどが1回きり。もしかしたら今後一生会うことがないというのもあるだろう。そういう出会いも尊くて好きだが、元気にまた再会し旅話に花を咲かせる経験をすると、心から湧き出るような喜びがある。

お寿司をいただきながら家族の近況報告も聞かせてもらい、あたたたかい布団で眠りについた。

行橋市までのルート

267日目は行橋駅で電車に乗りましたが誤って吉富駅まで記録してしまったので、行橋吉富間の26㎞を引いた距離で計算しています。

2023年5月22・23日【266・267日目】

佐賀県唐津市→福岡県行橋市

走行距離 164.5㎞

積算距離 13.551.4㎞

ともや
ともや

元気に再会できたおじいちゃん。なんとか日本一周ゴールもお届けしたいところです。頑張っていきましょう!

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