山形に入っても暑さは続きます。そんな中、オアシスのような水飲み場が!ありがとう神様。しかし、そこに突然現れたおじい。水くみのプロとの仁義なき戦いが始まります。それでは行ってみましょう!
山形観光
山形にやってきた。山形の日本海側は新潟に比べると3分の1程度だ。
しかもすでに酒田市まで来ている。今日は秋田まで行けるかもしれないぞ!
酒田市にはある有名な倉庫があるらしい。行ってみよう!
ここやな。山居倉庫。1893年に建てられた米を保管する倉庫だ。
小さな橋を渡ると倉庫の前まで行ける。
資料館ではこの地域の米のづくりの歴史、NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台になったことなどを知ることができた。この山居倉庫のすごさはその裏側にある。
こちらが山居倉庫の裏通り。歴史を感じる倉庫が全部で12棟。創建当時は14棟あったそうだ。いい雰囲気ですなあ^^
倉庫は現在も米殻倉庫として使用されている。左のケヤキ並木は日よけや風よけにもなる。
めっちゃいい写真スポットやった。
今日の昼ご飯
市役所の近くにもこんな写真スポットが!たむけんの獅子舞を思い出す(笑)
山形といえばラーメンだ。山形の人は日本トップレベルにラーメンを消費するという。近くにあったこちらのケンちゃんラーメンへ。
ところが、残念ながら今日の営業は終了していた。
旅中、営業終了やお店が「休み」ということがよくある。特に水曜日は休みが多い気がするなあ。
数十m離れたところに別のラーメン屋があった。千日堂そば屋。
よっしゃー!ここにしよ!
山形ラーメンなのかはわからないが腹が減っている、入場。
お!こんなところに漫画が!
店内のカウンター席の前にずらっと並ぶ漫画たち。これはおもしろい。待っている間に読めるではないか。
普段はあんまり読まんけど、せっかくなので。
どの漫画にしようかなあ。
と迷っている間にラーメンが到着。醬油ベースのあっさり中華そばだ。
うまい!
これは午後からも頑張れそうだ。
水くみおじい
7号線に沿って海沿いを進もうかと思ったが、秋田に入るまでにもう一つ町があるようだ。寄ってみよう!
雲に隠れる鳥海山。
遊佐町に到着だ。これで「ゆざ」と読むらしい。それにしても暑いなあ。日が容赦なく照りつける。
こちらは遊佐駅。自販機で買うか…うーん。
お!水飲みスポットや!ついてるわあ!
ナイスタイミングで登場。富山ではたいへんお世話になった水飲み場。
ボトルに入れようとしていると、軽バンに乗ったおじいちゃんがやってきた。自転車を見て早速旅の話になる。
おじいちゃん、とりあえず水を、水を飲ましてくれい…(笑)
内心そう思っていたが、おじいちゃんの話は続く。若いころよく車で旅をしていたそうだ。
おじいちゃんが軽バンの方へ戻った。
チャンスだ!
もう一度ボトルをつかむ。するとおじいちゃんは軽バンから、私のボトルの何倍もの大きさの入れ物を取り出し、水を入れ始めた。
お、おじいちゃん…。
耐えろ、耐えるんだ。こういう場所は地元の方優先だ。
軽バンの後ろの荷台を見る。すると今おじいちゃんが水を入れているのと同じビッグな容器が5つほど並んでいる。
ここの水はおいしいし、ただやからな。山を二つ越えていつも入れに来る。
ほらどうぞ!
地元ちゃうんかい!(笑)
そう心の中で突っ込み、チャンスをうかがう。
するとおじいちゃんがついに「どうぞ」と言ってくれた。がおじいちゃんは引き続き上から出る水を入れ続けている。
お、おじいちゃん…(笑)
さすが水くみ界のプロ、水くみおじい。「あんたは一番下から出る水を使え」ということなのか(笑)うーん、きっとそれもきれいなんだろうが、これでは、おじいが入れ損ねた水を入れることになる。どちらかというと上から出ている水が飲みたい(笑)
結局おじいが入れ終わるのを待って、上から出る水をがぶ飲みした。
展望温泉
さあもうすぐ秋田だ!風車が並ぶ。
見えた!坂はきついがふんばれ!
よし、当分補給!
ハ、ハイチュウさん…。大事なことはすべてハイチュウが教えてくれる。
ねむの丘という道の駅にやってきた。こちらの施設の4階には日本海を見渡せる展望温泉がある。実はさっきのおじいがここを教えてくれた。ありがとう水くみおじい。
入浴料は450円。90分までと時間が決まっているのが珍しい。
体を洗い、窓からの景色を見る。
すごいやないか…!
日本海の絨毯のはるか向こうに、今沈もうかという夕日が見える。
展望温泉からの景色はこんな感じだ。お風呂では撮影できないので、これは途中の道で撮影したものだ。毎日のように見てきた日本海に沈む夕日。これを見るたびに今日頑張った自分をほめたくなる。
今日はどこで寝ようか
道の駅に着いた。あたりは暗くなり始めている。
今日はここでテントを張って…としたいところだが、ここではテントが張れない。残念ながら寝れそうなベンチもない。
うーん、秋田市まで進もう。
風車と月のコラボだ。いや待てよ、風車ちゃうか。これなんやっけ(笑)
ついに秋田市内に入った。
お!これは見たことあるぞ!東北三大祭りとして知られる「竿灯まつり」の練習をしているようだ。あんなでかくて重そうなものを腰に乗せたり、肩に乗せたりできるのは改めてすごい。
繁華街にやってきた。旅の自転車でこうしたにぎやかな道を走るのは気が引ける。別の道にしよう。
キャッチの人にからまれつつ駅の方へ。
秋田駅だ!
おしゃれな木のバスターミナル。
この秋田駅西口バスターミナルは、材料に秋田杉が使われている。2014年にグッドデザイン賞を受賞しているそうだ。
駅前に芝生の広場があった。ここならテントが立てられそうだが…
うーん、さすがに駅前のこんなきれいな芝生の上で寝るわけにはいかない。とりあえず飯やな!
今日は牛丼の気分だ!少しリッチにねぎ玉牛丼。うまい!
時刻は深夜0時。24時間後には青森から函館までのフェリーに乗る予定だ。青森市まではかなりの距離を残してしまった。早朝からこぐので、どうせぐっすりは寝られない。
駅に一旦戻ってベンチで仮眠をとる。
その後はコンビニへ行ったり、公園へ行ったり…。
結局、うまくテントを張るところが見つからず、仮眠をとりながら秋田市内をさまよった。
秋田市までのルート
2022年 7月4日【52日目】
酒田市→秋田市
走行距離 123.1km
積算距離 2,895.3km
今日も読んでくださってありがとうございます。睡眠は大切と思いつつ、なかなか野宿先を見つけるのは大変でした。今ならどこでも寝られるんですけどね(笑)さて、青森のフェリー乗り場までは約200kmを残してしまいました。ほんと無計画にフェリーの予約をするからこうなるんですが、明日も大冒険が待っていることでしょう。応援よろしくお願いします。