ついに北海道の中心地に到着!札幌のススキノを走っていると、交差点でびっくりする出会いが。宿はすてきな女将さんのいるゲストハウスへ。これがなかなかいいところでして^^それでは行ってみましょう!
洗濯はどうする?
おはようございます。
昨日いただいたシナモンロールを朝ごはんにいただく。贅沢な朝だ。
昨日水道で洗った洗濯物がまったく乾かなかった(笑)コインランドリーで乾燥機にかけよう。
とりあえず後ろに積んで出発する。
そういえば洗濯ってどうしてるの?
と思う方がいるかもしれない。選択肢としては3つ。
①水道で洗う ②コインランドリーへ行く ③宿泊先の洗濯機を借りる という方法だ。
まず一つ目、水道で洗うという方法。公園の水道で洗って次の日まで乾かしておけば、一番安上がりだ。というか洗剤を使わなければ、かかる費用はゼロ。気をつけたいのは、トイレの手洗い場では洗わないこと。シンクに汚れがついてしまったり、利用者の邪魔になったりする。干すときは適度に風がある場所だと乾きやすい。
二つ目のコインランドリー。わりと小さな町でも1軒は見つかることが多い。旅人だけではなく、毛布や布団などの大物洗い、雨天時の乾燥等、自宅に洗濯機がある方にも広く利用されている。値段は張るが、洗いから乾燥まで一気にできるのは非常に楽。最近はWi-Fiがあったり、施設がカフェと一体化していたり、もはや洗濯だけを行う場所ではなくなってきている。
旅中は雨の日によく利用する。おもしろいのはコインランドリーでのコミュニケーションだ。洗濯の出来上がりを待つ間、よく声をかけられる。施設の前にこんな自転車が止まっているのだから、利用者も気になることだろう(笑)
3つ目は宿泊先のホテルやゲストハウス、ネットカフェなどの洗濯機を使う方法だ。施設によって、有料か無料かはさまざまで、コイン式の洗濯機が置かれていたり、無料だが洗剤代として100円かかったりする場所もある。ちなみにネットカフェ大手の快活CLUBには、コイン式のランドリーが設置されており、洗濯1回300円、乾燥機は30分100円で利用できる。うまく使えば400円で洗いから乾燥までが利用できる。待っている間に漫画を読んだり、ネットを使ったりできるのも利点だ。
洗濯についてはこんなところだろうか。季節によって洗濯の頻度は異なる。また、旅人によっても水道洗いがメインか洗濯機を多めに使うか変わってくる。いずれの場合にしても、汚れているものは事前によく洗う、コインランドリーに必要以上に居座らないなど、最低限のマナーは必要だ。
さて本編へ戻る。
昨日の晩ご飯のごみや飲み物、いただいた差し入れなど積載物がかなり多くなってきた。消費して減らさなければ。
ニセコから小樽へ
今日はニセコから羊蹄山を横目に進み、倶知安町、余市町、小樽へとこいでいく。
8:00 ニセコに別れを告げ出発。
今日の羊蹄山。少しご機嫌ななめのようだ。
牛や!
これも北海道らしい光景。
羊蹄山に向かっていく道。
羊蹄山の登山口に着いた。この道もなかなかすごい。ちょうど雲が抜けシャッターチャンスである。
パシャリ!
ええ感じに撮れました^^
9:30 倶知安駅に到着。これで「くっちゃん」と読むのだから(笑)北海道も難読地名が多い。
今日も矢印の道が続く。長くきつい坂だ。
黄色と黒の矢印もあった。
12:00 余市町に入った。ここはさくらんぼが有名なのか。道沿いに「さくらんぼ○○円」と書かれた看板が並ぶ。
うーん、誘惑には勝てん。
1パック購入。こんなにつまって300円。店のおっちゃんと旅の話をした。
ちょっとくらい割引してくれるかな?
少し旅慣れし、そんなよからぬことを考える。人から何かをいただくことばかりで感覚がマヒしている。いかんいかん。
余市町のマップを見ているときに気になる社名があった。
ニッカウヰスキー株式会社
NHKでドラマにもなった有名なウイスキー醸造メーカーである。見学ができるそうなので行ってみたが…
予約が必要だった(T T) しかもしばらくは団体客の予約で埋まっているらしい。
こういうのを事前にしっかり調べないクセなおさなければ。
近くに道の駅があったので休憩する。「スペースアップルよいち」かわいい名前やな。
スペースということは…
おーはやぶさや!
こちらの宇宙記念館では、余市町出身で日本人初の宇宙飛行士毛利衛さんの功績をたたえた展示物やデジタルプラネタリウムなどがあった。道の駅のショップでは宇宙食も販売していた。
小樽観光
国道5号線に沿って小樽市へと進んでいく。左手には青森以来の日本海が見える。
もうすぐ!というところで1000m越えのトンネルが2本続いて驚いた。歩道があったので安心して通ることができた。
14:40 ついた!小樽駅!
小樽には学生時代に3人男旅で来たことがあった。あのころは本当に若かった。雪にもホテルのベッドにもダイブしていた。あの時とは違う夏の小樽だ。
三角市場で海鮮丼をあさる。値段がずいぶん高くなった気がする。うーん少し保留。
小樽運河沿いを歩いていた時、一人のチャリダーに出会った。滋賀から輪行してここまできたらしい。輪行とは自転車を分解し、専用の袋に入れて公共交通機関を使って移動することだ。京都の舞鶴から小樽までフェリーが出ていて、自転車とともに滋賀からやってきたらしい。
なるほど、これくらいの荷物なら輪行できるのか。
残念ながら自分の自転車の方は、解体はできても荷物が多すぎて、運ぶことができない。
橋のところで写真を撮ろうということになり自転車を並べる。旅の自転車と横並びになるのは、山形の鶴岡以来だ。少し興奮。
またまたいい写真が撮れました!この後は小樽市内を回るそうでここでお別れをした。引き続きチャリ旅お気をつけて!
小樽は本当におしゃれな街だ。こちらの運河沿いの景色は有名だが…
南小樽駅に向かう堺町本通りもおすすめ!
レトロな建物が多く、写真スポットがたくさんある。
こちらはTAPROOMというゲストハウス。ここに来たのには理由がある。
ここのオーナーの彼は、広島の三次市でおてつたびしていた時に出会ったチャリダーの女の子のパートナーなのだ。彼女から「ぜひ会って」と紹介を受け、来させてもらった。彼女同様とても親切な方で、宿泊者でもないのに中を見せてくださった。
自分と同世代の方がゲストハウスのオーナーをしているなんて…自分も旅を頑張らなければ!
15:30 南小樽駅前で自転車を止めて休憩した。観光客の方や地元のおっちゃんが声をかけてくれた。
わしも若い時こんな旅したかったなあ。がんばって!
おっちゃんの一言に考えさせられる。
自分はあのおっちゃんと同じ年になった時、若い日々のことをどんなふうに思うのだろうか。
ススキノの夜
まだ日はある。よかった、なんとか札幌まで行けそうだ。
札幌までは一つ峠道がある。これを越えれば町が見えてくるはずだ。今日は札幌のゲストハウスを予約している。
19:00 札幌駅着。結局日が暮れてしまった(笑)
大通公園で1枚。ゲストハウスは札幌の中心部からは少し離れたところにある。予約サイトで高評価のところだ。楽しみやあ!
なんとなく気は引けるが繁華街のススキノを抜けていくのが近いようだ。
進むにつれて、人通りが格段に多くなる。居酒屋のキャッチ、酔っ払い、ガールズバーの姉ちゃん。久々のこの光景。大阪のミナミに来た気分だ(笑)
顔を下げながらゆっくりこいでいく。
やっぱりここの道避けた方が早かったかな?
人通りが多い場所でスピードは出せない。少し後悔していたときだった。
信号が赤になり、交差点で立ち止まる。すると後ろから
大阪?ほんまに大阪かいな?
交差点に面した居酒屋で飲んでいたおっちゃんたちだった。Tシャツの後ろの「おおさか」の文字を見てくれたようだ。
大きな声に同じようなイントネーション。間違いない彼らも大阪の方だ(笑)
はい、大阪から自転車で来てまして…。
少しビビりながら答える。すると
ちょっと飲んでいきーな!ええからええから!そこにチャリ置いて。
目の前にすぐさまビールと焼き鳥が並ぶ。なにこの展開。
これ、詐欺とかちゃうかな…(笑)
そうだとしてももう遅い。ビールに口はつけてしまった。
おっちゃんたちは大阪から社員旅行に来ていた。話のテンポ、言葉のチョイス、さすが大阪が誇るおっちゃんたちだ。
遠慮せんと、食べ食べ!
ただただ親切でゆかいな方たちだった。旅の話や会社の話、お色気話まで。
これがススキノの夜か…。
宿のチェックインがまだなので1時間ほどしてお別れ。おっちゃんたちは夜の街へと消えていった。
OYADO SAPPORO
あの時信号が青だったら…。また一瞬のタイミングに出会えたものだ。
おっとゲストハウスに急がなければ!
21:00 宿に到着。こちらが本日の宿、OYADO SAPPORO。横文字の「OYADO」がかっこいい。予約サイトの口コミによると、女将さんの対応がすばらしいらしい。入ってみる。
チェックインがかなり遅くなってしまったのにもかかわらず、あたたかく迎えてくださった。1階で受付し、階段を上がる。手作り感のあるおしゃれなドミトリー。中は幅が大きくゆとりのあるベッドルームだ。
1階では旅人たちが集っていた。女将を囲んでみんなで話す感じ。どこかのバーかスナックに来たような感覚だ。女将さんは初対面なのにとても接しやすい方だ。聞き上手で話し上手でもある。昔よさこいをしていた話、海外へ行った話、コロナで窮地に追い込まれたこの宿の話などなど。こちらの話も聞きながら、会話をつないでくれる、ゲストと絶妙な距離感でかかわってくれる方だ。
今日のゲストたちとパシャリ。同じく旅人チャリダーの方やバイク好きな方、ライブに参戦する方など、経歴もばらばらでおもしろい方ばかりだ。そしてみんな話しやすい^^
すてきなゲストハウスにはすてきな旅人が集まるもんだな。
改めてゲストハウスの良さを感じた札幌の夜だった。
札幌市までのルート
ニセコから余市に出るまで山道でした。小樽の直前と札幌の直前に100~150mの上りがあります。小樽の前には1000m越えのトンネルが2本続いてびっくりしますが、広い歩道があるので安全に通れました。
2022年 7月8日【56日目】
ニセコ→札幌市
走行距離 99.6km
積算距離 3443km
今日も読んでくださりありがとうございました!夜のススキノでのおっちゃんたちとの出会いはなかなかおもしろかったです。泊まったOYADO SAPPOROは数々のゲストハウスの中でもお気に入りの一軒です。また泊まりに行きたいなあ。次回のブログもお楽しみに^^