オロロン、オロロン【59日目 北海道】

日本一周

日本一周59日目。北海道の猿払村をめざしているともやです。留萌を出発し、いよいよオロロンラインに入ります。果てしない道が続くわけですが、最後にすばらしい景色に出会いました。それでは行ってみましょう!

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tomoya

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またどこかで

黄金岬キャンプ場

留萌の黄金岬からおはようございます!

黄金岬キャンプ場で出会った自転車旅の方

8:00 昨日ここで出会ったまさしくんとはここでお別れだ。旅が始まって初めて自転車の旅人と過ごした、とても楽しい時間だった。またどこかでお会いしましょう!お元気で^^

オロロンライン

今日もひたすら北へ進む行程。遠別町か天塩町あたりまでは行きたいところだ。

留萌の街並み

留萌の街並み。留萌川に沿って立つ建物がカラフルでおしゃれ。また来ますね!

留萌から国道232号線に合流する橋

お!稚内や!

ついに最北の町の名前が現れた。猿払村での集合時間まではあと2日!稚内を回れば猿払村に着く。

いける、いけるぞ!

ここから左に曲がり、232号線に合流する。石狩市から続く通称オロロンラインに入るのだ。

自転車から見たオロロンライン

何やこの道、すごいな!

これがオロロンライン。国道231号線と232号線を中心に石狩市から稚内市まで続く全長約290㎞の道だ。

自転車から見たオロロンライン

左は日本海、右には分厚い段丘のような地形が広がる。こんな道はおそらく北海道にしかないのでは?そう感じた。

小平町のにしん番屋

9:30 小平おびら町に入った。道沿いになにやら古い建物が見える。

小平町にしん街道

北海道の南端、松前町から日本海側に沿って続く道はにしん街道と呼ばれている。この街道に沿って、かつて多くの漁師たちが北上するにしんを追って各地にさまざまな文化を残していった。

小平町旧花田家番屋

先ほどの古い建物は、そんな漁師たち200人程度が生活をしていた旧花田家番屋だ。にしん番屋とも呼ばれる。この中で飲食をともにし、漁のタイミングをうかがったり、繁忙期は寝泊りをしたりしていたそうだ。

道の駅おびら鰊番屋で出会ったご夫婦

ご夫婦で神戸から観光に来られた方とパシャリ!旅好きのご主人にはいろんなことを質問された。自分もいつかは大事な人を連れて一緒に旅したいものです^^

苫前町のとままえだベアー

おー熊や。

10:30 苫前とままえ町に入った。こちらはこの町のシンボル、とままえだベアー。てそのまますぎへんか(笑)

幸運にもまだ熊には出会っていない。一周の間にリアルベアーに出会わないことを祈る。

苫前町のスキー場

こちらで早めの昼休憩。

苫前町のスキー場のかかし

なんかおる。

苫前町のスキー場のかかし

リアルかかしだ。なかなかいい表情をしている。顔といい手の角度といい好みです(笑)

また会いましょう!

道の駅ほっとはぼろのサンセットプラザはぼろ外観
はぼろ温泉サンセットプラザ

14:00 羽幌はぼろ町に入った。天気は曇りなのに汗だくだ。

道で会った方に銭湯はあるか聞くと、ここを教えてもらった。道の駅の中に大浴場がある。

サンセットプラザはぼろの大浴場日本海

すばらしい名前やな^^

入浴料は500円。いいお湯だった。

道の駅ほっとはぼろのバラ園

道の駅内にはバラ園もあった。

道の駅ほっとはぼろのバラ園

自転車とパシャリ!

羽幌町のウミガラスモニュメント

今度はペンギンのモニュメント。同じポーズで撮ってみる。

このあたりはペンギンで有名なのかあ。

調べてみると、これペンギンではなかった(笑)

オロロン鳥、正式名称はウミガラスと呼ばれる海鳥だ。体長は40㎝程で、ペンギンとは違い飛ぶことができる。

ちなみにこの鳥、「オロロン、オロロン」と鳴くそうです。ほんまかいな(笑)

自転車から見たオロロンライン

さて、まだまだ果てしない道は続く。信号機や交差点はめったにない。まっすぐな道をこぎ、町に入ってはまたこぐ。その繰り返しだ。

遠別町の野球場

16:00 遠別えんべつ町に着いた。野球場があったので客席をお借りし、休憩する。気温は20度台だが、体感では30度以上ある気分だ。

遠別町の野球場で食べるカツ丼

はいどーん!

おやつはこれ。セイコーマートの大盛カツ丼!

遠別町の野球場で食べるセイコーマートの北海道牛乳ソフト

そして北海道牛乳ソフト。これで110円^^コンビニのクオリティとは思えない完成された見た目だ。

オロロンライン

まだまだオロロンラインは続く。聞こえる音は、自転車のタイヤが地面とこすれる音、たまにすれ違う車やバイクの走行音。昨日道ができたと言われても、正直疑わない。

オロロンライン遠別町

何人かのバイカーの方が横を通っていった。みんなグーサインをして追い抜いていく。しきたりでもあるのだろうか。原付のおっちゃんはゆっくりと横についてニコっとして、大きく手を振ってくれた。一人でこいでいるときはこうした応援が本当にありがたい。

いつまでも見たい景色

オロロンラインで見た夕日

18:30 日暮れだ。今日の宿まではもうすぐ。

夕日があたりをオレンジ色に照らす。背後にはすでに月が見えている。

オロロンラインで見た月

ちょっと止まろうか。

自転車を置いて地面に座る。

太陽が一日の役目を終え、月と交代する。北海道の広大な大地と天体が織りなす景色にうっとりしていたとき、突然2頭の鹿が現れた。

オロロンラインで見た夕日と鹿

目の前の道路を横切り夕日の方へ走っていく。あわててこちらも追いかける。

北海道の鹿は本州にいるものより大きい。かわいく跳ねているように見えるが、道路を突然横切るときにはその大きさに驚く。

オロロンラインで見た夕日と利尻富士

今度はプロペラの奥に何か見える。夕日の右隣、きれいな山のようだ。

あっちは海のはずじゃ…。

こぎすぎてついに幻が見え始めたか(笑)

オロロンラインで見た夕日と利尻富士

マップを見る。どうやらあのあたりには利尻りしり礼文れぶんという二つの島があるらしい。見えている山は利尻富士だ。なんときれいな。

夕日に月、飛び跳ねる鹿たち、そして海に浮かぶ山。

いつまでも見ていたい景色だ。これほどの大自然を一度に味わうことがあろうか。

当たり前だが、ここも同じ日本。旅に出ていなかったら、これを見ることなく当分の間過ごしていたかもしれない。

夜に思うこと

鏡沼海浜公園キャンプ場
鏡沼海浜公園キャンプ場

20:00 天塩町のキャンプ場に到着。受付をすませて入場。フリーサイトならテント1張り500円だ。自転車の旅人が一人と原付の旅人が一人すでにテントを張っていた。

すると原付のおっちゃんがこちらへ来た。見覚えのある顔だ。なんと途中で大きく手を振ってくれたおっちゃんではないか。

おーここまできたか!また会ったな。はっはっは!

元気なおっちゃんである。今後は北海道を一周し、本州へ戻るそうだ。寝る直前だったにもかかわらずたくさん話をしてくださった。

てしお温泉夕映入口

キャンプ場の隣には温泉がある。今日は羽幌町で一度入ったが、こんなにすぐそばにある温泉に入らない理由はない(笑)入浴料は600円だった。

天塩町セイコーマート

街中だがあたりは暗い。しかし、一軒オレンジ色に光る店舗があった。セイコーマートだ。晩ご飯の食材をそろえる。今日はキャンプ場だ。盛大に料理するぞ!

セイコーマートの会員カード

今後もお世話になるだろうから、セイコーマートの会員カードを作った。店員さんに作りたい旨を伝え、申込書に記入しカードを受け取る。先にカードを受け取り、後からWEBで申し込むことも可能だ。カードがあれば、ポイントがついたり、会員価格で商品が買えたりする。一番の特典は旅の記念になる、ということだが(笑)

天塩町のセイコーマートで買った晩ご飯

こちらが今日の食材。盛大に料理と言っておきながら、こんな感じになってしまった。時間はもう遅い。前にいる旅人はもうお休み中だ。ひっそりといただく。

100均商品で作った手作りランタン
100均商品で作ったランタン

火を見つめながら、今日の道をふりかえる。

楽しい道だった。明日がひとまずラスト、がんばろう。

ろうそくの火が消えたところで眠りについた。

天塩町までのルート

2022年 7月11日【59日目】

留萌市→天塩町

走行距離 130.8km 

積算距離 3,755.5km

ともや
ともや

今日もかなりこぎましたが、北海道で100km越えは結構あります。信号が少ない直線が多いとスピードも出ますし、こぐしかすることがないんです(笑)次回はいよいよ北のゴール猿払村へ。お楽しみに!

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