北海道の中心を進み、海側へ抜ける今回の行程。知らない土地での孤独なランですが、そういうときの出会いこそ覚えているもんですね。では行ってみましょう!
日本一の直線
5:00 おはようございます。ベンチで目覚める。雨がぽつぽつ降ってきている。本降りになる前に行けるところまで行こう。
おー降ってきた!岩見沢駅の一つ先峰延駅で雨宿り。
結構降るなあ。今日は雨か。
雨を見てから天気予報を確認する(笑)大阪を出て16日目。北陸、東北、北海道と来たが、雨にあたったことはなかった。ついに俺も晴れ男かと思ったところの今日だ。
7:30 雨が止んだので再びこぎ出す。ここは日本一の直線道路らしい。
えーと2.92…
いやちがう。29.2㎞や!!!
まじかあ、けっこうある。退屈やろうな。
地図で見るとこんな感じだ。たしかに定規で引いたようなまっすぐな道。美唄市から砂川市まで続く。とりあえず行ってみると、街中の道なのでそこまで退屈ではない。
ちょうど中間地点あたりに道の駅があった。少し休憩。
ベンチに座っていると。バイクのおっちゃんが声をかけてくれた。九州の方で学校関係者だった。
「なんで辞めたの?」
学校関係者に会うと必ずそう聞かれる。気になるよねそら(笑)おっちゃんはこれまで経験した仕事での思い出をじっくり話してくれた。大変だったこと、嬉しかったこと…人生の先輩のお話はどれも貴重なものばかりだ。
砂川市に入った。
おっちゃんが教えてくれた洋菓子のお店へ。ここは北菓楼の本店でけっこう有名らしい。お客さんが多かったので眺めるだけ。また来よう。
砂川市には他にも日の出公園、北海道こどもの国などの自然豊かで広大な施設や化粧品会社SHIROの本店がある。
10:00 滝川市に入った。ようやく直線道路も終了だ。記念にすき家の牛丼で乾杯。
まるで紙飛行機
マップを見ているとたきかわスカイパークという場所があり、気になったので行ってみた。
こちらがそのたきかわスカイパーク。
ここでは河川敷に小さな滑走路があり、グライダーに乗る体験ができる。
グライダーは滑空のみができる飛行機で、このようにエンジン付きの飛行機で上空まで連れて行ってもらい、そこから地上に向けて滑空する。ちょうど今から飛ぶようだ。
おー!飛んだ!
前の飛行機にけん引されて飛んでいく。上空で切り離され、まるで紙飛行機のようにゆっくり功を描きながら地上まで降りてくる。
めっちゃおもろそう!
自転車と一緒に猿払村まで滑空させてくれる飛行場はないだろうか(笑)
13:00 道の駅滝川で一休み。
200円のガチャポンで国道ピンバッジを手に入れた。
451号線…どこにあるんやろう。
調べてみると、なんとこのすぐ近くではないか。
すげえ、俺やっぱもってるわ^^
と思ったが、きっと近くの国道の番号しか入っていないのだろう(笑)
留萌へ
滝川からは国道275号、233号線に沿って海側の留萌市をめざすことにした。東へ行くと旭川市に出られるが、留萌市から最北端の稚内までの道が気になる。
石狩川を渡る。全国第2位の流域面積だ。
再び果てしない道が始まった。
とまと。もはやアートに近い(笑)
北竜町に入った。このバス停もなんかおしゃれ。
北竜町はひまわりの作付面積が日本最大規模らしい。街灯がひまわりになっている。かわいい^^
さて、留萌までの最後の峠。もうすぐだ。
17:30 留萌駅に到着!町の西の端に無料のキャンプ場があるらしい。今日はテントでぐっすり寝られそうだ。
黄金に輝く岬で
黄金岬海浜公園に到着。ここの夕日がきれいらしい。
早速見れた。
周りに遮るものはない。夕日に照らされ、岬が黄金に輝く。まさに名前の通りだ。
岬の先端にテントを張るスペースがある。炊事場があり、景色もきれい。これが無料とは^^
すでに何組かがテントを張っている。
お?
これは明らかに日本一周の自転車。しかもなんとすてきな看板。自分のと比べる。
うわあ、こっちのほうがいい(笑)
おそらく水色のテントの方だろう。声をかけてみた。
こんにちは。日本一周されてるんですか?
少ししゃべっただけで、いい人とわかるおだやかな方だった。4月に岡山から出発し、すでに全国いろんなところを回ってここに来ていた。瞳はここの岬のように輝いている。今日も孤独な夜になると思っていたが、一気に気持ちが晴れる。
晩ご飯を一緒に食べながら旅の話をする。同じチャリダーなので共感できる苦労が多い。各地の観光地の話や気仙沼にあるおもしろいゲストハウス、将来の話など。
彼は教育関係に興味があるらしい。自分が少ないながらしてきた経験を話してみた。学生時代にこんなすばらしい冒険をしている方だ。きっとこれからいろんなことを自分で選択して、周りにいい影響を与える人になっていくに違いない。彼の姿からそう感じた。
若いのに落ち着いててしっかりしてるなあ。
話を聞いていてまず思った。だが、
若いのに…そう思っている時点で自分はまだまだ学ぶべきことがたくさんある気がした。
留萌市までのルート
2022年 7月10日【58日目】
岩見沢市→留萌市
走行距離 119.3km
積算距離 3,624.7km
今日のブログはいかがだったでしょうか?留萌で彼の自転車を見た時の安心感は今でも思い出します。共感できる相手がいるのは大きいです。また旅中にお会いすることになるのですが、まだまだ先のお話。次回もお楽しみに!