大分さんお待たせしました。
前日は0時から徒歩旅を応援し26㎞歩いた。始発で北九州の快活に戻り仮眠をとったが、気づけば12時。けっこう寝てしまった。
大分に向けてゆっくり出発するも、結局行橋で雨にあたりほとんど進めず195日目は終了。ということで196日目から書いていきたいと思います。
行橋(ゆくはし)市の快活にて起床。
今日は行橋から大分に入り、行けるところまで進む。実は大分では、かなりの期間お待たせしてしまっている人がいる。がんばってこいでいきましょか!
道の駅豊前おこしかけでトイレ休憩。たまたま目があったおじいちゃんと話した。
中津城にやってきた。黒と白のコントラストが美しい城だ。
昨日快活で積算距離を計算していると、1万㎞を越えていることがわかった。嬉しくなって看板を書き換えた。ということは単純計算であと2000㎞?
城からすぐ近くの福沢諭吉旧居・記念館へ。館内は撮影禁止だったのが残念だが、諭吉が幼少期を過ごした旧居の中を見学することができた。
駐輪場で自転車にまたがろうとした時、地元のおじさんが声をかけてくださった。学生時代に日本一周を経験し、学生運動にも参加していたそうだ。その際警察に石を投げていたが、いろいろあって警察官になり、今度は石を投げられる側になったらしい。なんとおもしろい話。ありがとうございました!
100円ショップの駐輪場で、目の前のバイクが走り去る。その時この南京錠が落ちてきた。声をかけようとしたがすでにバイクの姿はなし。店の人に預けることにした。
からあげパワー
中津と言えばからあげ。マップにはご覧の通りからあげ店がひしめいている。
お気に入りの飛び出す絵本を見せてくれたこちらのおっちゃん。から揚げ店を回っている間になんと2回お会いした。最近はバタフライガーデンにもはまっているらしい。おもしろいおっちゃんやった。
今日はなぜか休みの店が多く、ようやく4店舗目で開いている店を見つけた。秒でからあげ弁当を注文する。
近くの公園に弁当を運ぶ。から揚げのにおいで途中失神しかけた(笑)
ふたを開ける。まるで舞台の幕開けのよう。踊り子たち、いやからあげたちが今か今かと出番を待っている。そしてお口へ入場。
ほおーこれこれ!
下味がよく効いた鶏肉に見事な割合で衣がついている。
あまりのうまさに胃袋に居座る観客はスタンディングオベーション。もう今日はここで寝てしまおうか。
4万社の総本宮
続いてやってきたのは宇佐市にある宇佐神宮。神宮と名のつく場所にはなんとなく寄りたくなる。
神宮の前には川があり、いくつか橋が架けられている。その中でも一番目立つこちらは呉橋。橋の上にこんな立派な屋根がついているのを見たのは初めてだ。残念ながら中は通れなかったが、いろんな角度から写真を撮った。
宇佐神宮は、全国に約4万社ある八幡様の総本宮だそうだ。なんと格式高い神社にふらっとこんな旅人が来てしまったもんだろう。いつも通り、旅の安全を祈って境内を散策した。
タイムスリップ
国道10号線で別府方面をめざす予定だったが、日が傾いてきた。この先におもしろそうな町があるので213号線へと方向を変えて進む。
おもしろそうな町というのがここ。豊後高田市にある通称昭和の町だ。見事に再現された昭和の町並みが目の前に広がる。
平成生まれの私にとっては「懐かしい!」とはならないが、ドラマや映画のセットのような世界。
まだ携帯もスマホもなかった時代。不便な分、今よりもきっと人と人のコミュニケーションが盛んだっただろう。
まだ日本が発展途上だった時代。町には子どもがたくさんいて、活気あふれる場所だっただろう。ドラマや映画から得たイメージを頭の中で広げ、目の前の光景と重ねる。
町の中央にある大きな公園へ。今日はこの辺りで野宿か。
遊具にも昭和を感じるものが。
壁に囲まれた東屋を見つけたのでお借りすることにした。これで夜にふく風を多少防げる。
今日も星がきれい。いろんな方のおかげで自分はここまで旅ができている。令和の時代も悪くない。
おやすみなさい。
豊後高田市までのルート
2023年3月12・13日【195・196日目】
福岡県行橋市→大分県豊後高田市
走行距離 114.9㎞
積算距離 10,275.7㎞
からあげパワーでこの日もがんばれました。次回も大分を駆け抜けます。お楽しみに!