愛車を迎えに
大阪の自宅で、修理してくれているKくんからの連絡を待った。約10日後、彼から連絡が入った。
直りました!
急いでバスを予約し、まずは岡山へ向かった。
自転車が壊れた時、真っ先に助けてくれたおじいちゃん。直接お礼を伝えに行く。
この前はありがとうございました!
この人と出会っていなかったら、あの日はもっと大変だった。なんと今日も家の前でパンクして困っていた高校生を助けたそうだ。ほんと徳のある人にめぐり会えた。
感謝の気持ちを伝え、愛車のもとへ向かった。
自転車は本当に直っていた。前輪は愛知の知り合いから送ってもらったそうだ。それ以外にも、折れたスポークやケーブル類の交換、後輪のがたつき、全体の調整などあらゆる修理をしてくれていた。
今できることをすべてしました!
これだけしてくれたにもかかわらず、彼は部品代しか受け取らなかった。
絶対ゴールします!
彼に誓って一緒に記念写真を撮った。Kくんとの出会いはものすごい確率だ。感謝してもし切れないくらいお世話になった。
伝説の公園
ハンドルやペダルの感触を確かめながら進む。いまだに直ったことが信じられない。ゆっくりゆっくり進んだ。
今日の目的地はもちろんMさんのお宅だ。
その前に春日池公園に寄った。1冊の本の最後の数ページが残っている。タイトルは「行かずに死ねるか!」。自転車世界一周を果たした石田ゆうすけさんの物語だ。実はこの本、2週間前にしまなみで見送った熊本の旅人が貸してくれたものだ。あの後無事に四国を制覇した彼はなんと今日、ここ福山に帰ってくる。
読んでいると、いろんな方が話しかけてくださった。
やはりここはすごい。代わるがわる地元の方と話す。公園の中で多くの人が交わる。
最初にMさんと出会った日のことを思い出す。ここはただの公園ではない。もはや伝説だ。
旅の目的は?
Mさんのお宅へ。すでに熊本の彼が到着していた。実は今日は彼と一緒に泊まらせてもらえるのだ。自分が福山にいる2週間の間に彼は四国一周。そして今日、まるで決まっていたかのようにタイミングが重なった。旅というのはおもしろい。
Mさんご夫婦はやさしいかつパワフル。よって記念写真のポーズはこんな感じになる^^
おなじみの尾道ラーメン。彼から四国旅の話を聞いた。途中からは山梨の彼とも再会し、一緒に四国を回ったらしい。極寒の公園で3人で寝袋野宿をしたのが懐かしい。
取材の翌日、Mさんとの出会いのことがさっそく中国新聞に掲載された。嬉しくてコンビニで思わず3部も買ってしまった。一つは実家用、もう一つは祖父母宅へ。最後のは自分が眺める。
記事になるくらいの旅ができたなあ。
いや、正直全然。それに目的はそこではない。改めて自分の旅の目的を考える。
話を聞いてほしい人はまだまだたくさんいるが、一番は自分を満足させるために走りたい。そんな考えに落ち着いた。
あと3000㎞、頑張ろう!
※有料になってしまいましたが、実際の記事は中国新聞デジタルで閲覧できます。
これまでの距離
2023年3月3日【186日目】
積算距離 9,590.6㎞
とにかく自転車が直ってよかった。安全第一で進んでいきます!次回もお楽しみに!