オホーツクがもたらすもの【70日目 北海道】

日本一周

70日目は枝幸町から佐呂間町へ。体の疲労と戦いながらひたすら進みました。

それでは行ってみましょう!

この記事を書いた人
tomoya

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今日もこくで!

道の駅マリーンアイランド岡島テント泊

5:30 おはようございます!枝幸町のキャンプ場で目覚める。

よし!こぐぞ!

今日もオホーツク海を見ながら南下する。紋別もんべつ、その先のサロマ湖あたりまで行ければ上出来だろう。

北海道のシカの群れ

お?鹿や。

北海道のシカの群れ

鹿の群れが川を渡っている。鹿たちも旅の途中のようだ。

自動販売機前で休憩

7:00 こぎ始めて1時間ほど経った時だった。

足痛い…。

股関節と太ももに痛みがある。昨日のテント泊では十分に疲れが取れなかったようだ。だがこういったことは北海道では何度もあった。本州に比べてこぐ距離は段違い、野宿の機会も増えていて仕方ない。自販機の場所で少し休むことにした。

道の駅おうむ外観

こちらは道の駅おうむ。あまり長居はできない、ここではトイレ休憩だけにしよう。

この先にも道の駅がある。

道の駅おうむ近くのローソン

久しぶりに見る大手のコンビニ。留萌あたりから北部ではセイコーマートしか見なかった。地元ではどこでも見かけるコンビニの看板に安心感を覚える。

泊まれる列車?

道の駅おこっぺ

おもしろい名前やな^^

12:00 道の駅おこっぺに到着。こちらは興部とかいて「おこっぺ」と読む町だ。

道の駅おこっぺの列車

何か有名な列車かな?

おしゃれな列車が展示されていた。

道の駅おこっぺの列車

えー!これ泊まれんの!?

道の駅おこっぺの列車ルゴーサエクスプレス

こちらの列車の名はルゴーサエクスプレス。元々はこのあたりにあった名寄本線を走っていた列車で、今は簡易宿泊所として開放されている。

まだ少ししか進んでへんけど、今日はここで泊まっちゃおうかな^^

道の駅おこっぺの列車ルゴーサエクスプレス内部

中には座席と畳のようなスペース、コンセントも見える。がしかし残念ながらコロナ対策で今は利用ができないということだった。

がーーーーん。

このルゴーサエクスプレス、なんと現在は宿泊利用ができます!道の駅にある交通記念複合施設「アニュウ」の案内所で受付をすれば、先着10名までが宿泊できます。期間は5~10月まで。列車に泊まれるなんて夢のようですね^^

北海道の昔の暮らし

はまなす街道興部町

興部町を境に国道は238号から239号へと切り替わる。このあたりははまなす街道というらしい。

オムサロ原生花園看板

紋別市に入ってすぐのところにこんな場所が!

ここはオムサロ原生花園。6月中旬から7月にかけてハマナスが咲き誇る。

うーんとハマナスってどんなんやっけ(笑)

オムサロ原生花園の流氷岬

奥に行くとまた別の看板が。冬にはここで流氷が見られるらしい。

オホーツク海で見られる流氷は元々はロシアのアムール川付近でできたもので、風や潮流によってここまでやってくるという。

ロシアからやってくるなんて、流氷さんも長旅やなあ。

いつかは流氷も見てみたいものだ。

自転車のところへ戻って出発の準備をしていると、1台の車から声をかけられた。昔自転車旅をしていたというおじさんだった。助手席には部下と思われる方が乗車していた。

紋別はいいところですよ~!ご飯おいしいし。

この辺だったら反対側に遺跡があるよ!

おそらく仕事中だと思うが、この先の有益な情報をたくさん教えてくださった。

オムサロ遺跡公園の看板

こちらがおじさんが教えてくれた遺跡の入り口。

紋別オムサロ遺跡公園

少しテンションが上がる。遺跡マニアとまではいかないが、古墳や歴史ある遺跡には前々から興味があった。

オムサロ遺跡公園の説明書き

なるほど、縄文時代の竪穴住居が復元されているのか。

いや、違うぞ。

どうやらここで再現されているのは擦文さつもん時代という北海道独自に存在した時代の住居らしい。いわゆる弥生時代以降から明治時代までの区分は北海道には当てはまらず、本州とは異なる独自の文化が築かれてきたそうだ。

オムサロ遺跡公園竪穴住居

これが北海道の擦文時代の住居。本州で縄文時代に見られた円形の竪穴住居とは異なり、上から見ると四角形になっている。

オムサロ遺跡公園の竪穴住居
オムサロ遺跡公園の竪穴住居

おもしろい!

オムサロ遺跡公園の竪穴住居内部

このベンチにマットを敷いたら…

今ならこの中で一晩くらいは野宿できそうだ(笑)

オムサロ遺跡公園の竪穴住居内部
オムサロ遺跡公園の竪穴住居のかまど

当時のかまど。火を起こしてフライパンを置いたら十分使えそう。

オムサロ遺跡公園でいただいた水

帰り際に施設を管理しているおじさんと旅の話をした。「これ持っていき」とお水をいただいた。ありがたい。

カニの町紋別

紋別市内のセブンイレブン

13:00 紋別市内に入った。コンビニ前で休憩していると、お兄さんがおにぎりをくれた。

紋別市内のセブンイレブンでいただいたおにぎり

これがまたうまい^^

「北海道産」とつくともはや何でもうまいのではないか(笑)

紋別市内の歓楽街はまなす通り
紋別市の歓楽街
オホーツク氷紋の駅の紋別駅看板

オホーツク氷紋ひょうもんの駅という場所に到着。ここにはかつて駅舎があったようだ。

駅名の前で記念写真。

ここにあった紋別駅は、名寄なよろ町から遠軽えんがる町まで続いたJR名寄本線の駅の一つです。名寄線は1987年に国鉄からJR北海道へと移管されましたが赤字が続き、1989年に全線廃止、バス路線に転換されました。

紋別漁師食堂入口

紋別はカニで有名な町。せっかくなのでこちらの店でいただこう。

紋別漁師食堂のずわいいくら丼
ずわいいくら丼2200円

着丼!

あ~うまい^^これがオホーツクの恵み!

少し高いがせっかくここまで来たんだ。

紋別漁師食堂でいただいた缶バッチ

ごちそうさまでした!

そう言って出ていくと店員さんが追っかけてきた。

この自転車お兄さんの?

すごいね!これ良かったら。

そういって缶バッチをくれた。

「したっけーね~」は北海道の方言でさようならを意味するらしい。

がんばっていってきます^^

紋別市のカニの爪オブジェ

おーカニ!

紋別で有名な写真スポットといえばここ!

紋別市のカニの爪オブジェと記念写真

で有名な写真の撮り方といえば、きっとこう。うんこれに違いない(笑)

紋別市の初代ガリンコ号

なんか船みたいなんもある。

紋別市の初代ガリンコ号

1987年に就航を開始したこのガリンコ号は、世界初の流氷砕氷観光船だ。オホーツク海沿いに流氷がやってくる時期には文字通り氷をガリガリ砕いて先へ進む。こちらに展示されているのは初代ガリンコ号で、現在は三代目が運航しているらしい。

紋別市の初代ガリンコ号

すんごいスクリュー!

どんなものでも砕いて進めそうだ。

自分もその勢いでもう少し進むぞ!

サロマ湖の無料キャンプ場へ

紋別市のラベンダー畑

15:00 国道239号線に戻るとすぐにラベンダー畑が現れた。

紋別市のラベンダー畑
紋別市のラベンダー畑

きれいや。ちょっと天気悪いけど(笑)

佐呂間町看板

佐呂間町に入場!

サロマ湖の東の突き出た岬に無料のキャンプ場があるようだ。今日はそこがゴールやな。

サロマ湖沿いの道国道239号線

サロマ湖は思った以上に大きい。琵琶湖、霞ケ浦に続いて日本で3番目に大きな湖なのだ。湖畔の道をひたすら進み、岬へ急ぐ。

キムアネップ岬キャンプ場

18:30 無事到着!5組ほどがすでにテントを張っていた。自転車で来ているのはもちろん自分だけだ。ここが無料とは、ありがたい。

キムアネップ岬キャンプ場から見るサロマ湖

サロマ湖を目の前に臨む。ここは元々オホーツク海の一部で湾になっていた。約1000年前に湾の入り口付近にたまった土砂で仕切られ湖となった。

この景色もまたオホーツクがもたらしたものなのかもしれない。

キムアネップ岬キャンプ場のコインシャワー

おー!コインシャワーまである!

キムアネップ岬キャンプ場のコインシャワー

中はこんな感じ。

キムアネップ岬キャンプ場のコインシャワー

100円で8分も使える。体をさっと洗うことに慣れて4分も余ってしまった。

キムアネップ岬キャンプ場のキャンプ飯

バッグに忍ばせておいた非常食のカップ麺をいただく。これとご飯さえあれば腹は満たされる。

口コミでここのキャンプ場の蚊は大きくて強いというのを見た。たしかにときどき大きいのが足元に飛んでくる。蚊取り線香を両サイドにたいた。東の北海道もせっかくここまで順調に来ている。蚊なんかに邪魔されるわけにはいかない。

痛!

くるぶし付近を何かに刺された気がした。さっきの蚊だ。この「両サイド蚊取り線香」の結界をどうかいくぐってきたというのだ。

痛!

まただ。今度は手首のあたり。だめだ蚊取さんがまったくその役目を果たしていない。

くぅ、テント入ろう。

蚊を入れないようさっと入口のチャックを閉める。湖を臨む静かな夜はあっという間に終わりを迎えた。

今日サロマ湖まで来れたということは明日、知床近くまで行けるかもしれないな。おやすみなさい。

佐呂間町までのルート

2022年 7月22日【70日目】

枝幸町→佐呂間町

走行距離 161.6km 

積算距離 4,339.7km

ともや
ともや

ほんと野宿の時の蚊は厄介です。たまにしれっとテント内に入ってるやつもいるんですよね(笑)みなさんもお気をつけください。次回もお楽しみに!

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