四国最大の難所【6・7日目 高知】

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四国の左下、みなさんは行ったことありますか?ぜひ一緒に行ってみましょう!

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tomoya

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良く寝たつもりが

須崎市のベンチで目覚める。きっと5~6時間は寝ただろう。時計を見る。短針は3と4の間にある。

「うそやろ?まだ3時半!?」

0時に寝たのになんて長い夜だ。まだ朝は遠い。もう一度眠りにつく。が寝れない。

「深呼吸だ、頭の中は空っぽに、羊、いや自転車の数でも数えようか。」考えれば考えるほど寝れない。むしろ目がさえてきている。

「このまま起きていようか。」

そのとき、自転車が1台ライトを照らしながら後ろを通った。なぜか胸がドキッとした。別に逃げているわけではない。だがなんだろう。「人に見つかってはいけない。」という謎の感情に襲われる。急いで荷物を片付け、こぎ始めた。

七子峠

須崎市から次の四万十市までは、ご覧の通り長い山道が続く。峠までくねくね道が続き、トンネルが何本かあるという情報を記事で読んだことがあった。夜の山道は危険だ。路面の凹凸はわかりづらいし、獣に出くわすかもしれない。

1時間くらい上っただろうか、まだ下っていく様子がない。歩道のない狭いトンネルが何本かあったが、幸い車通りがなく、安全に通過できた。

七子峠 自転車

呼吸がひいひいとなり始める。後ろの荷物が重すぎる。峠まで5㎞、4㎞、3㎞…。丁寧に看板が続くが見る余裕はない。

「もう無理…」

そう感じたところでようやく峠の看板が見えてきた。七子峠だ。標高は300m弱だが、残り5㎞から一気に上りが続く。

「休憩しよう。」

七子峠 自転車

自販機の明かりが見えたので少し休むことにした。時刻は5時。こんな時間に峠越えをしている旅人は全国に一人だろう。ジュースを一本買って飲み干す。

道路沿いだというのに静かだ。たまに車が通る。早朝からの出勤か、今仕事を終えた人なのか。空を見上げる。星空なんて見えやしない。ぽつぽつ雨が降り始めた。

「まずい。」せっかく乾かした荷物がまた濡れてしまう。屋根があるところまでこぐことにした。

無人駅で

「お!駅だ!」

仁井田駅

無人駅である。そういえばインスタで、こういう場所でも休んでいる旅人を見かける。

高知の無人駅

まだ電車は来ないようだ。少し雨宿り。

仁井田駅

時刻は6時前。そろそろ電車が来そうなので出発。雨もなんとかいけそうだ。

四万十市へ

国道56号線
国道56号線
四万十市 看板

四万十市に到着。朝から何も食べずに峠を上ってしまった。道路沿いにあったこちらの店に入場した。

四万十市 いちもん家
いちもん家
四万十市 いちもん家

いちもん家の国産ロースカツと鰹たたき定食(1628円)。少々値段は張るが、胃袋さんを満足させるにはこれくらいの質と量が必要だ。やっぱり高知のカツオはうまい。

早くベッドへ

今日の目的地は大月町。そこで宿をとっている。

道の駅すくも
道の駅すくも
国道321号線から見た海
大月町

宿は山の上にある。急な坂道が続く。

ベルリーフ大月

本日の宿は「ベルリーフ大月」

1泊4500円で予約できた。旅人には高いが、昨日の野宿で苦い思いをした。今日はベッドでぐっすり眠りたい。

ベルリーフ大月

部屋まではこんな感じで通路が続く。

ベルリーフ大月 部屋の前の自転車

自転車は部屋の前に置いていいということだった。

ベルリーフ大月の部屋

これは旅人1名には豪華すぎる部屋だ。でもここまで自転車をこいできたんだからいいだろう。「自転車旅に出ているだけでそんなにえらいのか!」と引っぱたかれそう。

ベルリーフ大月 部屋からの眺め

部屋からは絶景。今日は4時半から活動している。何も考えずにベッドに飛び込んだ。

柏島へ

時刻は9時過ぎ。寝すぎてしまった。急いで荷造り。

ところで「柏島ブルー」というのを聞かれたことはあるだろうか。高知県の南西部、大月半島の先端に位置する柏島。そこでは高い透明度を誇る、エメラルドグリーンに輝く海が見られるらしい。

宿から自転車を進めてみる。柏島までの道は多少のアップダウンはあるが歩道があるので、安全に走行できた。長さ1923mの大堂トンネルを抜けると、柏島が見えてくる。

柏島までの道
柏島の海

到着。たしかにきれい!曇り空なのが残念だが、透明度がすごい。

柏島の海

こういうのを見るとすぐに大阪湾と比べてしまう(笑)

柏島の海

時刻は15時。出発が遅かったせいで、もうこんな時間だ。同じ道を帰っていく。とそのとき。

「ん?なんか前で動いたような…。」

柏島近くの猿
歩道をふさぐ猿

7~8頭が完全に歩道をふさいでいる。キーキーと鳴き声もする。

「猿だ!」

怖いので少し戻って道路側に出ることにした。

近くで見ると結構かわいいお猿さんたちでした(笑)

今日の晩ご飯

Mapで「ご飯」と入れてみると近くで開いている店が1件しかなかった。「なぎさ」という店だ。

大月町 なぎさ

メニューには丼ぶりや定食が並ぶ。胃袋さんが立ち上がって喜ぶ^^

ご夫婦でされているそう。猫も1匹いた。ご主人と椅子の隙間が定位置なのだろう。旅の話をたくさん聞いてくださった。

大月町 なぎさ

ラーメンセット(750円)を注文。本来は半チャーハンだが、から揚げもりもりチャーハンにしてくれた。結局こういうのが一番うまかったりする^^

大月町 なぎさ

帰り際にポテチをいただいた。明日の朝ごはんにでもしようかな。

差し入れのポテチ

そこから少しこいで道の駅大月へ。

今日はここのベンチをお借りして寝ることに。おやすみなさい。

大月町までのルート

七子峠までと柏島までの道でアップダウンが激しかったです。

2022年 5月11・12日【6・7日目】

須崎市→大月町

走行距離 157.9km 

積算距離 610.5㎞

ともや
ともや

なんとか四国最大の難所をクリアしました!柏島ブルーきれいでしたが、また晴れているときにリベンジしたい!

今日もお忙しい中読んでいただきありがとうございました^^

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