福山物語プロローグ【177・178日目 広島】

日本一周

こんにちは!ともやです!

和歌山から四国に渡り、広島の尾道に着いた私。いざ九州!の前に寄っておきたい場所がありました。それでは行ってみましょう!

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tomoya

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ダンケシェン!

尾道のゲストハウスからおはようです!

尾道のフジホステルのレトロな洗面台

顔を洗って準備完了。いつもなら旅人の朝の用意はこれだけ。ただ今日は少し顔をよく見る。尾道である人と再会する約束をしているのだ。

尾道商業会議所

雨を避けるように商店街を進むと、大正ロマンただよう建物が1軒。尾道商業会議所と書いてある。1923年に建てられたこの施設は、現在尾道市内の情報館、商業史の展示館としての役割を果たしている。尾道の鉄道の歴史は奥が深くておもしろかった。

尾道のカフェEsquinaのスコーン

約束していた方と会い、近くにあったカフェに入った。Esquinaというお店で、とてもおしゃれで落ち着く雰囲気。このスコーンめっちゃうまかった^^

彼女と最初に会ったのは9カ月前のこと。三次市にある「平田観光農園」というところのおてつたびに参加した時だ。ドイツの方で一緒に果物の栽培作業を頑張った。久しぶりで話に花が咲く。

千光寺から見た尾道の景色

カフェで話した後、千光寺に登った。

千光寺のおみくじ大吉

おみくじを引くと大吉だった。「心のゆとりをなくさず自分のペースで進むこと」と書いてある。気をつけて旅を続けていくとしよう。

本堂付近で記念写真。ドイツから単身日本に来て約1年、すごい行動力だ。また元気に会いましょう!ダンケシェン!

いざ福山へ

愛車とともに出発。今日は福山市までこぐ予定…が雨が強くなってきたのでさっそく雨宿り。

尾道の三阪不動産

すると近くの不動産会社の方が声をかけてくださった。

さあ入って入って!

案内されて中に入る。

尾道の不動産でいただいたお茶とみかん

みかん食べる?

お茶にみかん、かりんとうまで出してくださった。ありがたい。スタッフのおばちゃんに旅の話をした。どこの誰かもわからないやつを招き入れてくださるなんて、自分も将来はこういう懐の広い人間になりたい。

雨の中少しずつ進んで、なんとか福山市に入った。

ガストのからあげとライス

とりあえずファミレスにとどまる。外でから揚げ定食が食べたい場合は、ガストでからあげとライスを注文するのが安上がりだ。店内を回るネコ型ロボットを眺めては、今日の宿の予定を考える。

くぅ、尾道2泊が正解やったか…。

無理して進むとこうなる。さっそく心のゆとりをなくしている(笑)

福山市の公園

夜になり雨が上がった。ガストの近くを走り回ると、よさそうな公園があった。今日はここをお借りすることにした。しっかりしたシングルベッドに広い屋根がある。これで雨が降っても…

福山市の公園のベンチの屋根

防ぐことは難しそうだ(笑)まあとりあえず宿は確保できた。

夜の気温は2℃まで下がった。まだまだ冬が続くというのか。

朝の異文化交流

気温2℃の世界から無事生還。-3℃の世界を経験していると、もはやどこでも寝られる。天気が落ち着いたので、福山市の中心部に移動開始。

福山城

福山駅前にある福山城に到着。中を見て回ることにした。

福山城

白壁がきれいに映える城だ。

福山城の鏡移り写真

大きな水たまりがあり、スマートフォンを近づけて撮ってみるといい感じに撮影できた。

一周して自転車置き場に戻る。

こんにちは!

あるおじさんに話しかけられた。バングラデシュ出身の方で25年前に日本に来て、石綿の研究をしているそうだ。日本語がとてもお上手。先ほど撮った写真を見せると、

すごい!どうやって撮ったの?

と聞かれた。そこで一緒に城の前に行き、写真を撮ってみることにした。

こんな感じで…。

レクチャーしてみた。真剣に撮るおじさん。無事きれいな写真が撮れて喜んでいた。「いくつになっても教えてもらう姿勢が大事」と言っていた。本当にそう思う。経験と年を重ねていくにつれ、どうしてもプライドが高くなってくる。自分も気をつけないと、知らない間にえらそうな態度になっているかもしれない。朝の異文化交流。いろいろなことを学ばせてもらった。

春日池公園

今日はまだまだ時間があるので公園を回ることにした。マップで探してみる。

福山市東部に水辺のある公園を見つけた。

ここは人が集まりそう!

全国いろいろな公園を回っていると、マップを見た時にビビっとくる場合がある。今回もそうだった。途中で昼食を買って向かうことにした。

春日池公園の自転車

公園に到着。水辺が見える場所にベンチがあった。

ここは落ち着くなあ。

ゆっくりするにはすごくいい場所だった。後から知るのだが、ここは自転車は持ち込めない場所だった。知らずに愛車とともにくつろぐ。

おにぎりを食べ始める。ひと口、ふた口と食べたところで散歩に来た人から話しかけられた。旅の話をしたり、この公園のことや個人的な話を聞いたり。おじいちゃん、おばあちゃんがまるでバトンパスをするかのように次々話しかけてくださった。

春日池公園でいただいた差し入れ

これ、バレンタインね。

おばあちゃんからはチョコを、おじいちゃんからはカンパをいただいた。

すごいな、ここ(笑)

少し驚いた。全国いろいろな公園に行ってきたが、これほど話を聞いたのは初めてだ。

中学校の先生をしていたというMさん。自転車を見て気になったそう。これまでの旅についてたくさん質問してくださった。

「俺は全国の川を歩いとるんじゃ」というおっちゃんと鹿児島出身のおっちゃん。旅の話やこの辺りの有益な情報を教えてくれた。おもしろい話ばかりだった。

春日池公園で食べたおにぎり

おにぎりは一向に進まない。しかしこれは嬉しい悩み。「おはなしきくたび」というテーマで旅してきてよかったと思った。

日本一周オリジナルステッカー

お話ありがとうございました!こんなものしかないんですが…。

話をした方全員がオリジナルステッカーを受け取ってくれた。4色で100枚ほど用意したステッカーはあっという間に残り4枚になってしまった。これまた嬉しい悩み^^

お世話になった写真館へ

尾道に着いてまっすぐ九州をめざさなかったのは、福山のある場所に寄りたかったからだ。9カ月前愛媛の道路で声をかけてもらい、福山に来たときに1泊させてもらった写真館。久しぶりにごあいさつに行く。

最高の1枚【37・38日目 広島】
三次市→竹原市 広島の東に寄りたい町がありました。そこは街中の写真スタジオ。ある方との再会が待っていました。

さらに嬉しいことに、ある旅人とも会えることになっている。自分と同じく元教員のチャリダーで、インスタで旅の初期からやり取りしていた。彼が宿泊した青森のゲストハウスには後から泊まった。大阪を再出発するときは彼も大阪にいて、ニアミスで会えなかった。そんな彼が昨日は倉敷にして今日福山にやってくる。

福山のあけぼのスタジオ入口

到着!ここはあけぼのスタジオという写真館。これからも何度も登場するのでぜひ覚えておいてください(笑)あの時声をかけてくれたお母さんと再会。さっそくご自宅に案内された。もう一人旅人が近づいていることを伝えると、一緒に泊まっていいということになった。ありがたい^^

そして彼が登場。

はじめまして!

と言ったものの、お互いSNSでよく見ているので初めて会った気がしない。スマートな見た目にがっちりとしたフォルムの自転車。本物だ。

熊本から出発して同じく東日本を制覇している。四国と熊本までの道のりが残っているそうだ。

彼と一緒にお好み焼き屋さんに連れていってもらった。スタジオのご家族とこれまでの旅の話をする。自分よりも長い期間旅をしている彼の話はおもしろかった。出会ってきた方がいい人ばかりだ。

食卓に並ぶ大きなホッケ

帰ってから2次会。食卓には特大のホッケが登場した。まるでついこの間も会ったかのような感覚。一瞬でご家族の輪に入れてもらえる。ここはただの写真スタジオではない。

2匹の犬たちも迎えてくれた。こんなクレイジーな旅人のことを覚えてくれていてありがとうよ。彼とは部屋で旅話をつづけようと思ったが、お互い疲れてすぐに寝床へ。

さあ会いたい人にも会えたし、九州行くぞー!

そう思いながら眠りについた。この時は、これが福山物語のプロローグであることを知る由もなかった。

福山市までのルート

2023年2月13・14日【177・178日目】

尾道市→福山市

走行距離 52.3㎞

積算距離 9,277.8㎞

ともや
ともや

会いたい人たちにも会えて、さあ九州へ!のはずがここから長~い福山生活が始まります。出会いとハプニングが織りなす福山青春物語の始まりです(笑)

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