スイス人と迎える朝
東串良町のキャンプ場からおはようです!スイス人に「いびきどうだった?」と聞くと
It’s ok.
と返してくれた。さぞかしうるさかったことだろう(笑)
昨日はここへ来るのに急ぎすぎて朝ごはんを買い忘れた。何も食べずに湯だけ沸かしている愚かな旅人を見て、彼女がパンをくれた。わざわざスイスから来てくれているのに、もてなす側がもてなされている。
出発の準備を終え、一緒に記念写真。
後ろ姿がたくましい。キャンプ場を出たところで彼女と別れた。
Safe travel!
おじさんと再会
東串良町からは再び鹿児島市方面をめざす。
幸運にも途中に鹿屋市を通った。昨日佐多岬で出会った建築士のおじさんがいる場所だ。連絡を取ってみると、事務所の住所を教えてくださった。
事務所でこれまでの旅路について話すと、若いころのアルバムを取り出してエピソードを聞かせてくれた。昔は車でどこへでも出かけていたらしい。昭和時代はみな髪型や服装が似ている。いや、今もそうか(笑)
おじさんと記念写真。またどこかでお会いしましょう!
少し時間があるので、ガストで時間を調整する。今日は夕方のフェリーで半日かけ、ある島に向かうのだ。フェリーの予約を確認し、自転車の積み込み方法や今後の旅の行程を整理する。
自転車屋さんに寄って新しいタイヤを調達。南の島ではなかなか手に入らないと思い念のため購入したのだった。
フェリーの行き先
再び鹿児島市側へわたり、フェリーターミナルにやってきた。ここには奄美沖縄方面へと向かうマルエーフェリーが就航している。そう、私はこれからさらに南へと向かうのだ。
乗船予定のフェリーが到着。案内されるまで待機場所で自転車を止めた。
17:00 自転車を積み込む。黄色のポールにもたれかけるようにロープで止めてくれた。船内に入ったが、すぐにこんなアナウンスが流れた。
「自転車でお越しの方~お伝えしたいことがございますので~」
自転車で来ているのは私だけだ(笑)すぐに案内所で話を聞くと、自転車を寝かせてもよいかの確認だった。
勝手に寝かせてくれて大丈夫だったが、なんと丁寧な対応だろう。職員さんの手を煩わせてしまい申し訳なかった。
船が出発するというので、デッキに上がってみた。すると大勢の見送りの方が。ここまで200日以上走ってきて、ついに本州を離れる日が来たのだ。私との別れを惜しむ人たちがこんなにもたくさん…
なはずはなく、私の近くにいた教員の方を見送る生徒だった。先生は泣きながら「ありがとう!」と叫んでいる。これから島に移動するのか、それとも戻るのか。
生徒たちが岸壁ぎりぎりまで走って見送っていた。
なんや、泣けてくるやんけ。
まるでドラマのよう。先生はいつまでも「ありがとう!!」と叫んでいた。
壮大なワンシーンを見ているかのようだった。落ち着きを取り戻し、豪華なディナーをいただく。さて、このフェリーの行き先はというと…
喜界島だ。
奄美大島の隣にある小さな島である。鹿児島港を17:30に出航し、喜界島に着くのは翌4:30ごろだ。約半日の船旅で料金は12,400円だった(2023年3月当時)。
なぜ私が喜界島をめざすのか、それはある人物に会うためだ。詳しくは次回!
それでは行ってきます!
鹿児島市までのルート
フェリーの距離が含まれていたので、東串良から垂水、鴨池からマルエーフェリーターミナルまでの43㎞を本日の距離とします。
2023年3月30日【213日目】
東串良町→鹿児島市
走行距離 43㎞
積算距離 11,078.7㎞
次回から、第5弾 奄美群島・沖縄編が始まります!お楽しみに!