忘れ物
6:30 奄美大島からおはようです!今日は南の町古仁屋(こにや)までこいでいく。天気がいまいちだが。
充電が心配で、させてもらえそうな場所を探す。
これはこれはジョイフルさん。御社には地方でかなりお世話になりました。店員さんに充電してもよいか聞くと快くOKをいただいた。
が、あろうことか充電していたバッテリーを店内に忘れてしまった。駐輪場で気づき取りに戻ると、丁寧にジップロックに入れて保管してくれていた。ご迷惑おかけしました。
奄美大島南部を攻略
11:30 郵便局前で今日のルートを確認する。
名瀬から古仁屋までは約40㎞。国道58号線をひたすら南下する道のりで、距離的には全く問題ない。途中観光しながらでも十分今日中に到着できそう。ただアップダウンはありそうだ。
町から抜けるとすぐ山道になり、いくつもトンネルを通っていく。こちらは2つ目の新和瀬トンネル。壁面に描かれた生き物を調べてみるとアマミノクロウサギという動物だった。奄美大島と次の徳之島にしかいないとても希少な生き物。ひょっこり出会う、なんてことはないだろうか。
名瀬から南下し、反対側の海の方へ抜けてきた。ここの下り坂が最高に気持ちいい。
13:00 三太郎の里という施設でトイレ休憩。この辺りで距離的には3分の1程度。
ここから古仁屋までは長い山道が続く。左に見えるのは奄美体験交流館という複合施設。銭湯があるようだが、この時間は開いていなかった。
13:45 道の駅奄美大島住用(すみよう)に到着。
ここには奄美で有名なマングローブ林があってアクティビティが楽しめるようだ。
ただ、私のめあてはこの奄美大島世界遺産センター。ここでぜひともこの地の生態系や保全活動について勉強したい。ところが…
休館日かーい!(笑)
昨日の奄美パークに引き続きついていない。10万1人目になるはずが、くそう(T T)
隣のマングローブ館という施設へ。こちらではマングローブ林のカヌーツアーが申し込める。うーん、今日は天気が悪いしまたの機会にするか。
道の駅から少し進んだところに「マングローブ遊歩道」と書かれた看板があった。せっかくなので、ここは行ってみよう。
階段を降りて森の中を進んでいく。
マングローブが生育する場所まで降りることができた。マングローブは熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う場所で育つ植物の総称。酸素を取り入れるために泥から立ち上がるように伸びる根が特徴で、マングローブの中にも数十の種類があるそうだ。
多様な生物が暮らす干潟にあるマングローブは生き物の住処となる。川に沿ってずらっと並ぶ姿は圧巻。
はしごがあったので降りてみると、靴がはまってしまった。こういうところは長靴で歩くべきですね(笑)
上から見るとこんな感じ。奥が住用川という川の河口付近で、あたり一面にマングローブ林が広がる。鳥の鳴き声だけが響くまさに「大自然」という感じの景色だった。
「クロウサギに注意!」と書いてあった。ちょっと見たい気もするが…。
道の駅から10㎞程の道のりが一番きつい上り坂だ。特にここ!果てしない坂が続き、息が荒れる。
無事坂を上りきると今度はトンネルが。全長はなんと4243m。歩道は細くて通れないのでライトをつけて車道を進む。下り道なのが唯一の救い。
トンネルをなんとか通過。下道で4㎞を越えるトンネルは今まで経験したことがなかった。
16:30 奄美大島南部の町、古仁屋に到着。港のすぐ近くに止まっていた赤いヨットがかっこよくて、こっそり写真を撮った。どこから来たんだろう。
コインランドリーにて
海の駅というのがあったので、のぞいてみる。
前にはこんなオブジェが。おいしそう、何人前になるんだろう。
大きなキノコの屋根も。うん、寝れそう(笑)
足元には魚が。さすが奄美大島、こういうところにいる魚もいかにも熱帯魚という感じ。
中に入ってみる。
おいしそうなご飯屋さんがあったが、あまり贅沢はできない。自販機で炭酸ジュースを買ってお腹を膨らませることにした。すると…
ジャラジャラ…ジャラ。
1000円で1本買っただけなのにおつりが多めに出てきた。いやいや儲かってどうする(笑)係りの人に正しいおつりをいただいた。
17:30 洗濯をするためコインランドリーへ。
けっこう歴史がありそうな店だ。ソファに座っていると、外からおばちゃんに話しかけられた。
どこから来たの?
最初は旅の話をしていたものの、途中から宗教染みた話にそれていった。興味がない話ではあったが、一応最後まで聞く。どうせ洗濯はまだ終わらない。
おばちゃんは一旦去り、また戻ってきた。
一緒にお寿司を食べましょう!
そう言って巻き寿司をくれた。食べながらさっきの話の続きが始まる。洗濯物の乾燥が終わる音がした。しかしおばちゃんの話は終わらない。さて、どうするか。
寿司を食べ終わり、30分程話を聞いたところでおばちゃんは満足したように帰っていった。洗濯物を取り出し、荷物を積みなおす。食べ物をいただけたし、良い出会いだったとしよう。
おやすみまでが旅なんだぜ
19:30 一旦開いた胃袋が食料を欲しているので近くのスーパーへ。中に入ってすぐ、店員さんから「閉店です」と告げられた。
しゃあないな、公園行くか…。
野宿場所の公園へ自転車を押していると、店の前で話していた方たちに話しかけられた。
酒屋さんの前で夜会をしているところだった。お酒とおつまみをいただいた。
酒屋さんのご夫婦にオーストラリア人の旅人、甲子園常連校の野球部を創設した方などおもしろいメンバーだった。明日の便で次の島へ渡る予定。奄美大島最後の夜にこんな会に混ぜてもらえるとは^^
21:00 親切な皆さんとお別れし野宿先へ。夕方にヨットの写真を撮った水辺のベンチで寝ることにした。
真ん中に土俵がある珍しい公園だ。トイレで歯磨きを済ませ、寝袋をベンチに敷いている時だった。
なになになに~⁉ 日本一周?
釣り竿を持ったおっちゃんに突然話しかけられた。神奈川で内装会社を経営されている方で、仲間と釣りをしに来ていた。これまでの過程を簡単に話すと「すごいねー!マジ?」と言って、ご友人のお宅に案内してくださった。なんという展開(笑)
ここでもビールとおつまみをいただいてしまった。
友人のおっちゃんは釣り名人で、岩場に数日泊まって大物を狙うほど。
昔釣った魚の魚拓や大きなルアーを見せてもらった。
島でペットショップをされているお姉さんも一緒にいて、小鳥やウサギとも遊んだ。
最初に声をかけてくれたおっちゃんは、このペットショップの方のマンションの部屋に泊まるそう。「シャワーもあるし、泊まったら?」と誘ってくれて、宿にも案内してくれた。
1:00 床に就く。ちょっと頭の整理が追いつかない。4時間前、公園で寝ようとしたところで今日の旅は終わるはずだったが、まさかこんな出会いが待っているとは。外で寝ていると、おもしろいことがあるもんだ(笑)
古仁屋までのルート
2023年4月6日【220日目】
名瀬→古仁屋
走行距離 46.2㎞
積算距離 11,392.9㎞
奄美大島2日目はおもしろい展開になりました(笑)寝る間際に声をかけてくださった神奈川のおっちゃんとは最近再会できました。さて、次の島はどこでしょう?次回もお楽しみに!