ヨットで沖縄行ってみた【227日目 与論島・沖縄】

日本一周

こんにちは!ともやです!

喜界島から奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、と旅してきました。まさか全部回ることになるとは(笑)与論島で仲良くなった方のヨットでいよいよ沖縄をめざします。それでは行ってみましょう!

この記事を書いた人
tomoya

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人生初のヨット旅

ヨットに乗せた自転車

6:00 与論島を出航。岸が徐々に遠のき、広い広い海の上を走る。まだ信じられないが、自分は自転車とともにヨットに乗っている。

自転車を乗せて沖縄に向かうヨット

人生初のヨット旅。小船に乗ること自体初めてかも。向かう先は沖縄だ。与論島からフェリーで向かう場合は2時間半。ヨットだとどれくらいかかるか気になったので聞いてみた。すると、

「9時間くらいだよ!」

さわやかな表情で答えが返ってくる。船乗り初心者が船の操作で助けられることはない。それ以前に9時間、船の揺れに耐えられなければ何もできない。

ヨットのトイレの操作レバー

まず教えられたのはトイレの使い方だ。飛行機のトイレに少し似ているが、流し方が異なる。レバーを手順よく操作しなければならない。

ヨットのマストと帆

ヨットというと帆を広げ、風だけで進んでいく姿を想像していた。しかし、実際にはエンジンも積んでいて、離岸・着岸の時には帆は畳んだ状態でエンジンを使う。沖に出て、船長の指示で帆を広げ風を捕まえる。上手な船は風だけで進む時間が長いそうだ。

ヨットのブーム
左右に揺れるブーム

帆を立てるためにヨットに対して垂直に立つ棒をマストと呼ぶ。船によってマストが1本だったり、複数本あったりする。マストに対して垂直に、ヨットと平行に後ろに伸びる部位はブームと呼ばれる。三角の帆の底辺を構成している部分だ。このブームは風が安定していない時、左右に激しく揺れる。頭をぶつけると、下手すれば命にかかわる。したがって頭を上に出さないように事前に注意された。

風を受けたヨットの帆

帆は風を受けると写真のようにぷくっと膨らむ。風をうまく捕まえると船長は「もらった!!」と叫び、ヨットはスピードに乗って颯爽と進む。頭ではなんとなくイメージできたが、実際に乗ると体で風の推進力を感じる。今までに全くない新しい感覚だった。おもしろい。

優雅なヨット時間?

ヨットに乗る自転車の旅人

7:00 出航して1時間が経過。ここまでは元気。優雅にヨットの旅を楽しむ。実は乗り物酔いを今までほとんどしたことがない。この調子で残り8時間、いけそうだ。

与論島から沖縄に向かうヨット

余裕をぶっこいていた時だった。体内で少し違和感が。

与論島から沖縄に向かうヨット

そして、徐々に体調が悪くなる。「無理しなくていいよ!」と言われ、酔い止めをいただいて寝ころんだ。情けない、これでは本当に運ばれているだけ。

海から見た伊江島

11:15 真ん中にとがった山のある島が見えた。伊江島だ。この辺りでだいたい半分くらいは進んだことになる。

海から見た水納島

続いて見えたのは水納島(みんなしま)

上から見るとクロワッサンのような形をしている。周囲をサンゴ礁に囲まれる美しい島で人口は50人程らしい。そんな島が沖縄の隣にあったとは。

船上で食べるカップ麺

12:00 徐々に体調が回復し、カップ麺をいただく。ちなみにヨットは沖に出て風を捕まえれば、自動操縦にある程度任せられる。したがってこうして3人で海を眺めながら優雅に談笑できる時間もある。「常に風と戦いながら…」という競技で見るようなイメージを持っていたが、実際はそうではなかった。

与論島から沖縄に向かうヨットから見た沖縄の大地

15:40 ようやく目的地が見えてきた。

ゴール地点は那覇市の北の宜野湾マリーナだ。

着岸しようとするヨット

着岸は特に緊張感が走る場面。奥さんが前を見張り、旦那さんが舵をとる。

宜野湾マリーナ

ついに来たか!

16:00 無事到着。10時間の長旅だったが後半はあっという間だった。鹿児島を出てから約2週間。ついに沖縄の地に上陸だ。

ヨット乗りの会話

宜野湾の魚升

到着してからさっそく知り合いのヨット乗りの方を紹介してくださった。何やらすごい方らしい。その方も一緒に魚料理の店へ。

宜野湾の魚升の寿司

腹いっぱいに海の幸をごちそうしてくださった。「さあ鹿児島へ帰ろうか」そんな気分になりそうなくらい大満足(笑)

ヨット乗りの方の会話はおもしろい。天気や風向きの話、おもしろい島や港の話などなど。特に着岸の仕方に関しては、港によって異なるので入念に情報交換をされていた。

自転車の何倍も天気に左右されるヨットの旅。危険と隣り合わせで、毎回岸にたどり着いたときにホッとするそうだ。ただ風をもらった瞬間というのは、たまらないらしい。たしかに今日自分もそのすばらしい瞬間を体験させてもらった。

ご夫婦がヨット界のレジェンドと呼ぶこの方の経歴がすごかった。昔はパン屋をされていて、こうしてヨットに乗れる日々を夢見て必死に働いたそうだ。

「若いときから10年後、老後のことを考えておかないと一生働くことになる。」

たしかにその通り。自分は今のところ、毎日こぐだけで精いっぱいだが…(笑)

船の天井に取り付けた釣り竿

この方の船がまたすごい。なんとこのヨットは手作りで、細部までこだわりが見られる。オールド感あふれる内装に趣味に使う道具や工具がかっこよくセットされている。男のロマンがすべてつまったような船だ。

話の流れでなんと今日はこちらのヨットで寝かせてもらえることになった。沖縄旅も初日から追い風を受けて飛ばしすぎているような…ヨットだけに(笑)

おやすみなさい z Z Z

これまでの距離

2023年4月13日【227日目】

積算距離 11,631.3㎞

ともや
ともや

自分で言うのもなんですが出会い運だけは強い気がします(笑)ようやく沖縄旅が始まりました!次回もお楽しみに^^

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