約1か月間の南の島旅を終え、鹿児島に戻ってきた私。ここから九州を北上し山陰地方を進みます。最終章の始まりです!
南の島のフェリー代
9:45 桜島が見えてきた。鹿児島港はもうすぐだ。
1カ月ぶりに鹿児島に帰ってきた。昨日の乗船前に出会ったカップルチャリダーとはここでお別れ。日本の自転車旅、楽しんでくださいね^^
ここで一旦、鹿児島~沖縄間のフェリー料金を共有しておきましょう!まず船会社はマルエーフェリーとマリックスラインという2社があり、どちらも基本的には同じ料金で利用できます。仮に自転車と一緒に、鹿児島から奄美群島・沖縄までをすべてマルエーフェリーで回った場合は以下のような運賃です。
【往路】
鹿児島→喜界島 9220+2050
喜界島→奄美(名瀬) 3660+1660
奄美(名瀬)→徳之島(亀徳) 3040+1020
徳之島(亀徳)→沖永良部島(和泊) 1560+870
沖永良部島(和泊)→与論島 1470+710
与論島→沖縄(那覇) 4290+1020
【復路】
沖縄(那覇)→鹿児島 14880+2900
※すべて2等席でカッコ内は港名。黒字は1名の旅客運賃、青字は自転車輸送費。
往路の旅客運賃の合計は23,240円、自転車輸送費は7,330円。復路も入れると5万円弱になります。私の場合は奄美大島の古仁屋港から沖永良部島をめざしたものの、悪天候で徳之島の亀徳港へ。与論島からはヨットに乗せてもらい沖縄へ移動しました。帰りは沖縄から奄美大島に再度立ち寄ったので、これよりも少し高くついたと思います。
日本一周チャリダーの中には、自転車は鹿児島に置いて沖縄方面に向かう旅人もいます。島内での移動は少し困りますが、ヒッチハイクしたり沖縄からさらに離島へ飛んでみたりする方もいるそうです。各々の旅の仕方がありますね^^では旅の記録に戻りましょう!
薩摩半島を行く
鹿児島市中心部からはJR指宿枕崎線に沿って南下していく。薩摩半島を時計回りに進むのだ。
この先の予定としては、5日後に熊本でのおてつたびが決まっている。それまでに残り半分の鹿児島と熊本のおてつたび先までの道のりを攻略しなければならない。
海沿いの国道226号線をこいでいく。左に見えるのは鹿児島湾。
12:30 道の駅喜入(きいれ)に到着。車で観光していたご夫婦と話した。
13:30 道の駅いぶすきへ。どうして指宿で「いぶすき」と読むのか、未だにわからない(笑)
今日は天気が怪しい。雨が降る前に…と思っていたらポツポツと降り出した。急げ、急げ…。
結構降ってきたので薬局前の屋根をお借りして雨宿り。今日はどこまで進めるか。
16:00 指宿市の南の「山川」という地区にやってきた。トンネルの横の歩道を走っていると、向こうに港が見えた。
ここにも道の駅が。新鮮な海の幸が並ぶ店があった。
悩んだ結果、海の幸ではなくこちらの弁当に。デザートにマリトッツォを添えて。
道の駅からは226号線を今度は西に進む。奥に大きな山が見えてきた。
この辺りにある大きな山…間違いない、開聞岳(かいもんだけ)だ。
開聞岳はかつて知覧飛行場を飛び立った特攻隊が、祖国との別れの目印とした山だ。せっかくこんな近くまで来たが、雲がなかなか晴れてくれなかった。
明日は知覧にある特攻平和会館を訪れる予定。少ししか見えないが、この光景をしっかりと目に留めておこう。
無人駅で
18:20 開聞岳を通り過ぎ、たどり着いたのはこちらの温泉施設。頴娃(えい)町の名前がそのままついている。体を温めて野宿場所探しへ。
19:00 小雨が降る中、ようやく宿になりそうな場所を見つけた。トイレもベンチもある無人駅だ。
今日はここをお借りすることに。これまで無人駅で寝させてもらったのは数えるほど。明かりがついているので少し緊張する。
ザーーーー。
寝袋を敷いたところで小雨が大雨に変わった。危なかった。
雨粒が屋根をたたく音を聞きながらスマホを見ていた。何かの視線を感じる。
ここに避難してきたのは自分だけではなかったようだ。かわいい白猫さんと一緒に一晩過ごした。
頴娃町までのルート
2023年4月29日【243日目】
鹿児島市→頴娃町
走行距離 75.4㎞
積算距離 12,559.1㎞
最終章がスタートしました!残すは九州半分と山陰のみ!次回もお楽しみに^^