島原にある城跡【261日目 熊本】

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tomoya

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長崎へ

天草市の公園で野宿する旅人

7:00 天草市の公園のベンチで起床。いつもより少し寝すぎた。辺りにはすでに散歩している人がちらほら。

天草キリシタン館

8:30 天草キリシタン館へ。今日も天草のサイクリングは続く。ここでしっかり歴史学習しておきたいところだ。

館内では島原・天草一揆で使用された武器やキリシタン弾圧期の踏み絵など、豊富な資料からこの地に生きた潜伏キリシタンの当時の様子がよく理解できた。特に覚えているのは国指定重要文化財となっている天草四郎の陣中旗である。畳半分程もある大きな絹製の物で、一揆が起きた当時拠点となっていた原城(はらじょう)に掲げられ、信仰の対象になっていたそうだ。表面には傷や血痕が生々しく残っており、強く印象に残った。

天草市の自販機のみまもりカメラ

自販機でコーヒーを買って休憩。今日は結構気温が上がりそうだ。自販機の上に「みまもりカメラ」というのがついていた。防犯カメラみたいなものか。ただ言葉一つで印象が変わる。

今日はフェリーに乗り、長崎の南島原市に入る。そのまま長崎市の方へ進むこともできるが、夕方には別のフェリーで熊本方面に戻る予定でいる。とある友人のお宅にお邪魔させてもらうのだ。

若宮大橋からみた雲仙普賢岳

フェリー乗り場が近づいてきた。海の奥に見えるのが、雲仙普賢岳を有する島原地域だ。

若宮大橋から見た街並み
若宮大橋より

橋から見えた景色がきれいで写真を撮った。瓦屋根の家と小さな船が並ぶ様子に風情を感じる。

天草市の鬼池港

11:05 島鉄フェリーの鬼池港に到着。

鬼池港のフェリー時刻表

ちょうど11時15分発のフェリーがあるようだ。チケットを買い、乗船の合図を待つ。

鬼池港のイルカとサンタのオブジェ

近くにイルカとサンタのオブジェがあった。この辺りはイルカウォッチングが有名なことは聞いていた。運が良ければサンタも見られるかもしれない…?(笑)

口之津港行きのフェリーから見た鬼池港の様子

11:15 定刻通り出発。熊本さんとは一旦お別れ。旅の序盤は自転車ごとフェリーに乗ると結構わくわくしたものだが、あれだけ南の島で使ってしまったので慣れがすごい(笑)

フェリーから見た南島原市

南島原市の町が見えてきた。

口之津港のアート作品

12:00 長崎県南島原市の口之津港に到着。

南島原市の自転車専用道

国道251号線に沿って、北東部の島原港をめざす。サイクリングロードを見つけて気分が高まる。

南島原市の自転車専用道の終わり

がすぐに終わった。きれいなサイクリングロードほどすぐに途切れる。再び車道を走ることにした。

島原にある城跡

30分程走ったところで本日のメインの立ち寄り地に到着。海沿いにある原城跡だ。

原城跡に止めた自転車

入口に看板があった。

原城跡本丸

城跡なので特に建物があるわけではないが、ここは島原・天草の乱において一揆軍の重要な拠点となった場所である。

原城跡の天草四郎象

一揆軍を率いた天草四郎の像があった。当時まだ10代半ば。実際に戦闘の指揮を執っていたのは別の人物だったそうだが、結束力を高める象徴となっていたことは間違いない。

原城跡の十字架

島原・天草の乱では約3万7千の一揆軍が廃城となっていた原城に立てこもり、幕府軍との戦闘を繰り広げた。最終的には幕府軍による総攻撃によって一揆軍はほぼ全滅。幕府軍は乱の舞台となった原城を徹底的に破壊し、遺骨をまとめて埋めたとされる。一人のいのちでも重いが、3万7千というのは大変な数だ。

原城跡の破壊された石垣

実際に石垣が破壊された箇所を見ることができた。約400年も前の出来事ではあるが、実物を見ると当時の人の叫びが聞こえてきそうである。

原城跡から見た雲仙普賢岳

島原・天草の乱の後はキリスト教徒は一層閉め出され、各地に潜伏する隠れキリシタンとなっていく。

城跡からも雲仙普賢岳が見えた。海に向かって少し突き出た場所にあるので、海と山の景色が美しい。当時の人たちも同じような景色を見ていたことだろう。

熊本の友人宅へ

国道251号線沿いの自販機で買ったスポーツドリンク

気温が24℃まで上がってきた。Tシャツのそでを肩までまくり、自販機の陰で休む。水だけではぶっ倒れそうな暑さだ。

国道251号線から見た雲仙普賢岳

雲仙普賢岳が大きく見えてきた。あの辺り一帯は1934年に日本で初めて国立公園として整備された場所。またいつか時間があるときに登ってみたいものだ。

島原港入口

島原港に到着。ここからは熊本市中心部に近い熊本港と福岡県大牟田市にある三池港にフェリーが出ている。目的地は熊本と福岡の県境近くなので、三池港行きのフェリーを使う。

島原港に止まった三池港行きのフェリー

16:50 フェリーに乗船。なんとか間に合った。

島原港から三池港に向かうフェリーに乗せた自転車

愛車はポールにしっかりとくくりつけてくださった。

三池港入口

17:55 三池港に到着。ここから少し自転車をこいで、熊本側に戻る。

熊本の友人宅でのBBQの様子

18:30 友人宅に到着した。ご家族とお会いしたのは初めてだったが、あたたかく迎えてくださった。辺りは肉のにおいがプンプン。今日はBBQだ。

友人というのはフィジー留学で一緒だった彼女だ。一緒に島に遊びに行ったりカフェに行ったりたくさんの思い出がある。自分がフィジーを出た後も引き続き語学学習を頑張っていた。大分でお会いしたご家族同様に、留学中彼女のお母さんからメッセージをいただいていたのだ。ようやく会いに来ることができた。

熊本の友人宅の布団

和室にあたたかいお布団が^^さっきお会いしたばかりなのに本当にありがたい。

おやすみなさいzZ Z

熊本までのルート

フェリーの距離も計測してしまったので、それを除いた43㎞を本日の走行距離とします。

2023年5月17日【261日目】

天草市→熊本

走行距離 43㎞

積算距離 13,021.7㎞

ともや
ともや

この時5月やけど結構暑かったんですよね。無事天草を回り、フィジーつながりの子とも再会ができました。これで約束していた予定はおおむねクリア。次回は佐賀と長崎へ向けて突っ走ります!

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