みなさんこんにちは!自転車日本一周中のともやです。広島県三次市でのおてつたびを終え、本来なら広島市の方をめざすところですが、寄りたい町がありました。では一緒に行ってみましょう!
ひとまず温泉へ
おてつたびの寮には一応小さな湯舟があったものの、お湯をためて入ることはなくシャワーばかり。細胞が温泉を求めている(笑)
調べてみると尾道の方に温泉があるようだ。
ということでおてつたびで一緒だった方と尾道方面へ向かう。彼の旅の相棒は車、私は自転車。別々での出発だ。
こちらの銭湯の前で合流。
やってきたのは尾道にある養老温泉。昭和35年から開かれている歴史ある温泉。日帰り入浴の料金は550円。いいお湯でした^^
温泉後は近くのとんかつ屋さんへ。2週間ともに働いた彼とはここでお別れだ。
福島出身の彼は車で全国を旅している。マニュアルの旧式ジムニーが愛車だ。移動の時はかなりお世話になった。この後は北海道でおてつたびがあるらしい。そして自分の次のおてつたびも偶然北海道。彼とはまた会う運命なのかもしれない。
ここが写真スタジオ!?
尾道からは東へ進む。今日の目的地は福山市。愛媛の海沿いをこいでいるときに出会った方がお住まいの町だ。お会いした日は初めて後ろに看板をつけた日で思い出深い。
その方は福山市内で写真スタジオをされている。なんと泊まれるよう準備をしてくださっているそうで…。とにかくスタジオをめざそう。
尾道からこぐこと1時間半。mapが示す場所に到着。
建物を見る。
ここか…?
もう一度地図を確認する。
やっぱりここや!すごい建物!
あけぼのスタジオという写真館だ。
スタッフ衣装のお母さんが店から出てきて迎えてくれた。
愛媛で会った時と同じくあたたかく包まれるような笑顔。早速駐車場で写真を撮ろうということになり行ってみると…
「虹!」
さっきまで曇り空だった天井にかかるきれいなアーチ。
虹と一緒に記念写真を撮っていただいた。
自宅の中へ案内されるとなにやらいい香り。
次々と食卓に運ばれてくる料理たち。目の前ではお父さんがビールを準備している。
スタジオの現社長であるお父さん。お母さんと同じくとても気さくな方で、出会った日のことやここまでの旅の内容について、たくさん聞いてくださった。
自転車で四国を回ったことがある息子さんの話もおもしろかった。家族のようすをこっそり写すのがすきなようで、その写真を集めたアルバムはなかなかの出来栄え。写真が写す人の一瞬の表情というのは本当におもしろい^^
2匹の犬も家族の一員だ。最初は吠えまくっていたが、10分もすればなついてくれた。
今日はふかふかのベッドで寝させてもらうことに。
天井をしばらく見つめる。
旅をしていると泊めていただくこともあるというのを聞いていたが、本当にそんな日が来るとは。しかも愛媛で一瞬話した旅人を泊めてくださるなんて…。
明日は旅好きのおじいちゃんにも会わせてもらえるらしい。楽しみやなあ。
おじいちゃん登場
次の日、朝ごはんをいただいているとおじいちゃんがやってきた。
スタジオの前社長のおじいちゃん。船で世界を回ったことがあるらしい。今日は泊めていただいたお礼におじいちゃんの作業のお手伝いをさせてもらえることになっている。
まずは畑に案内された。かぼちゃやトマトを育てているらしい。
雌花(左)と雄花(右)。手作業で受粉を行う。
雄花のおしべを雌花のめしべへ。そういえばこういうの小学校で習ったな。
スタジオでお手伝い
スタジオの方で作業があるということで案内してくださった。それにしても立派なスタジオ。撮影に使う小道具がたくさんだ。すべて手作りらしい。
任されたのはクリスマスツリーに白色のスプレーを吹きかける作業。雪のように見せるらしい。
いい感じのクリスマスツリーができました^^
鞆の浦
福山市の観光地といえば鞆の浦。作業の後、車で連れて行ってくださった。器の大きなおじいちゃん。お礼にお礼で返されてしまった。
鞆の浦に到着!ここは坂本龍馬にゆかりのある場所らしい。
路地で撮影会。
1859年に建造された常夜燈。鞆の浦ではシンボル的な存在だ。
こちらは「いろは丸事件」の際に、坂本龍馬が身を潜めたとされる場所。屋根裏にある隠し部屋に逃れていたらしい。
鞆の浦はジブリ映画「崖の上のポニョ」の舞台になったことでも知られている。穏やかな海と歴史ある港町の光景に風情を感じた。
スタジオで撮影会
スタジオに戻って出発の荷造り。ありがたいことに愛車と写真を撮ってくださるそうだ。自転車をスタジオの中へ持っていく。
こちらが2階にある写真スタジオ。あけぼのスタジオには撮影用の部屋がいくつもあり、さまざまなシーンで撮影ができる。大きな敷地内にはカフェやイングリッシュガーデン、結婚式場まであり、撮影に関してはどんな願いもかなえてくれそうなスタジオだ。
ファインダーをのぞく社長。
「次はそこに立ってみようか!」
「いいねえ!」
撮影している側もなんだか楽しそう。
当たり前だが、普段携帯でパシャパシャと撮るスタイルとはまるで違う。何気ない会話をしながら、いつの間にかシャッターが押されていく。自然な表情を切り取る技。
すごい…これがカメラマンか。
こちらがお気に入りの写真。
自宅を出発して1か月と少し。こんな最高の1枚を広島で撮っていただけるなんて、誰が想像しただろうか。出会いというものはすごい。
本日のルート
あけぼのスタジオさんに別れを告げ出発。
この日は竹原市の無人駅までこぐことができた。
2022年 6月11・12日【37・38日目】
三次市→竹原市
走行距離 153.2km
積算距離 1,572.7km
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みなさんは写真スタジオで撮ってもらった経験はありますか?おそらく年中行事で利用されたことはあるかもしれません。今はいつでもどこでも携帯で撮影できる時代ですが、スタジオでじっくり対話をしながら一瞬一瞬を撮ってもらうのも、特別な時間になると思います。
改めましてあけぼのスタジオさん、素敵なおもてなしありがとうございました。