岩手県雫石町のキャンプ場で3泊。その間に短発のアルバイトに挑戦しました。どんなお仕事だったのかご紹介します!
短発バイトに挑戦!
90日目の朝。昨日の転倒で自転車の前輪が歪んでしまった。これは修理が必要かもしれない。
青森から岩手には前線が停滞し、天気予報では今後約1週間、雨が続く予想である。次の目的地は宮城だが、ここで少し停滞して移動のタイミングをうかがうことにした。
よし、単発のバイトでもしてみるか!
テントでゆっくりしていても時間を持て余すのでバイトに申し込むことにした。使用したのはタイミーというアプリ。全国いろいろな場所で時間単位で募集が出ている。たとえば、夜のレストランの洗い場4時間、スーパーのレジ打ち5時間、工場での軽作業8時間などなど。特定のポジションで数時間の募集が多い。当日働きたいという場合も空きがあれば申し込める。詳しい使い方については別のブログでご紹介したい。
今日のお仕事は岩手県内のホテルのお仕事だ。ちょうどホテル業に興味があったので即申し込んだ。盛岡駅からバスで送迎してくれるようなので駅まで急ぐ。
バスに乗ること45分、山の上のホテルに到着。集まっているのは30人ほどのアルバイトメンバー。広間で点呼をとり、仕事の説明を受ける。
私のお仕事は客室清掃だった。清掃担当のスタッフについて、二人一組で客室に入りシーツをセットしたり、ごみを運んだりする。大きなホテルなので1フロアの客室が多く時間に追われる。午前と午後の間にお昼休憩が1時間あり、お弁当をいただけた。
30人のメンバーは客室清掃やレストランの洗い場、その他の軽作業の担当に振り分けられる。半分くらいは大学生で、同じ客室清掃のチームにも学生がいた。休憩時間にその方たちと話をした。大学生活のほとんどコロナ禍で過ごした学生たちであった。「ようやく対面授業が増えてきた。」「最初はなかなか友だちができなかった。」など苦労された話が多かった。
休憩時間に旅の話をして仲良くなった二人がいて。勤務後に写真を撮った。
「日本一周頑張ってください!」
はい!またどこかで!
まさか単発のバイトでこんな出会いがあるとは。
結局このホテルの単発アルバイトは計3日間お世話になった。洗い場の担当になった日には、スタッフのおばちゃんが気さくに旅の話を聞いてくれて、自分との出会いを喜んでくれた。
正直「単発バイト」というのにはあまりいい印象を持っていなかった。学生時代、アルバイト先がなかなか決まらず派遣のバイトをしていた頃、現場でよく怒られた経験があるからだ。「早く動けー!」とか「お前そんなんもできんのか。」とかいろいろ言われた気がする。ただあれから10年以上。時代は令和に変わり、少しずつアルバイトの待遇というのもよくなっているのかもしれない。
もちろん仕事は大変。今回のホテルバイトも体力的にはかなりハードだった。しかし、その現場に自分のことを「単発のやつ」と見下すことなく、対等にかかわってくれる方がいると安心して仕事ができると思った。
道の駅での出会い
キャンプ場で3泊して迎えた93日目。盛岡の南部の町花巻市に移動することにした。
実は昨日ホテルでの仕事を終えて帰ってきたとき雨がすごく、テントの中まで浸水していた。そこで、テントは張ったまま、道の駅のベンチをお借りし寝ていた。最初からここで寝ればよかったと少し後悔(笑)
濡れたテントを回収し、荷物を装備する。すると若い二人組に声をかけられた。
秋田からドライブに来ていたお二人。かっこいい愛車を見せてもらい、ベンチに座って旅の話をする。秋田の方言についても教えてもらった。最後に目の前で売っていた焼き魚を買ってくださった。ありがとうございます^^
さあ行こうかと思っていると、今度は3人のチャリダーが現れた。一人は元教員の方で、あとの二人はなんと小学生!自分と同じ大阪からフェリーを使ってここまで来たらしい。すごすぎる!
この元教員のおっちゃんは毎年夏休みに、知り合いの小学生を連れて旅をしている。教え子のお子さんを連れて行ったこともあるそうだ。手作りの旅のしおりには分刻みでスケジュールが記されていた。大阪までお気をつけて!
花巻へ
さて、花巻までは盛岡を経由し国道4号線を進む。盛岡も少し観光しておこう。
ここは関西か?(笑)
盛岡までの道で気になる店があった。3秒で入店。
店主の方はやはり生粋の阪神ファンだった。関西から移り住んだが阪神愛は変わらず、この阪神カラーのお店をオープンしたらしい。中にはケーキだけではなく、たくさんの球団グッズも置かれていた。ケーキを一つ買い、店を出る。
盛岡市に到着だ。こちらは石割桜。樹齢は300~400年で、大きな石の割れ目に桜の種が入って大きく成長した。割れ目は年々広がっているそうだ。
天気がよくなってきたでえ^^
おっと、自転車の前輪を見てもらわないと!
盛岡から花巻へ向かう途中の自転車屋さんにかけこんだ。市内には大手の自転車屋もあったが、多くの荷物を積んだ旅用の自転車を持っていくのには気が引ける。
店の中に入る。自分のような安物の自転車は置いていない。少し不安になった。オーナーさんに事情を説明すると「とりあえず見てみようか。」と自転車の前輪の状態を確認してくれた。
車輪が歪んでいる場合、少しの歪みならフォーク(中心から外に向かって伸びる棒)の調整で直る場合がある。ところが今回は車輪全体が大きく歪んでおり、通常ならホイールの交換が必要とのことだった。
オーナーさんはとても親切な方で、とりあえず振れ取り(フォークの調整)でブレーキに干渉しない程度まで直してくださった。これでなんとかスムーズに走れる状況にはなった。ありがとうございました!
と書いていますが、通常なら安全のためホイールの交換が必要です。ここからの走行は完全に自己責任となります。
花巻市に入ったところで日没サスペンデッド。明日は花巻を観光するぜい!
花巻市までのルート
2022年8月11~14日【90~93日目】
盛岡市→花巻市
走行距離 34.7㎞
積算距離 5,791.7km
盛岡での単発バイトの感想いかがだったでしょうか。旅をしながら仕事をするというのはなかなかハードですが、私の場合食費がすごくかかるんです(笑)今後も時間を作って挑戦していきたいと思います。ありがとうございました!