「富山」と聞くとみなさんは何を思い浮かべますか?私の場合は、正直黒部ダムしか浮かびませんでした(笑)ところが実際訪れてみると…富山ってこんなに見どころが!!
それでは行ってみましょう!
富山の中心部へ
富山駅のゲストハウスで目覚める。今日は富山観光の日。せっかく作ってきた距離貯金を使う日がやってきた。
まずはこちら、富岩運河環水公園。SNSで見て訪れてみたかった場所である。
昔、舟だまりだった場所に整備されたこの公園。どこを歩いても心が落ち着く。都会の中の水があふれる公園いいですねえ^^
どこでも自転車とパシャパシャ写真を撮ってしまいます。
きれいなブリッジ。自転車で渡れるんかな?
こちらは世界一の景観に選ばれたことがあるスターバックス。確かに美しい。毎朝ここに来て、コーヒーをテラス席でたしなむ。そんな優雅な生活してみたいもんですね。
橋の上には自転車も一緒に上がることができた。
スタバとパシャリ!
こちらは富山城。石垣や木々がよく整備されていてとてもきれい。ほんと城ってどこにでもあるんですね(笑)
このあたりに見てみたい図書館が…
あった、あった!
Toyamaキラリというこちらの建物。国立競技場も設計した隈研吾氏がデザインした複合ビルだ。
このビルにガラス美術館と図書館が入っている。入ってみよう!
中に入るとまず目に入るのがこの木の集合体。
館内の至る所に、というかほぼこの木の板で構成されている。ここが富山市立図書館の本館だ。
館内にはコンセント付きのスタディルームやカフェコーナーがあった。
木のぬくもりが随所に感じられるデザイン、最高ですね。
こちらは富山市ガラス美術館の作品。
常設展示は大人200円で見ることができた。
滑川
富山市内から東へ進む。奥に見えるのは立山連峰だ。美しい。
あの山の奥はおそらく長野だろう。自転車で行くことなんてできるんだろうか。
滑川駅に到着。ちなみに滑川は「なめりかわ」と読む。この辺りはほたるいかの水揚げで有名らしい。しょうもないことを言うとすぐに滑りそうな地名だ。気をつけなければ(笑)
ほたるいかミュージアムだ。興味はあるが、入場料にいちいちお金をかけるわけにはいかん!いかだけに…。
おっとあぶねえ、滑りかけた。
では何にかけるかというと…
やっぱりこれ!ほたるいかバーガー。ほたるいかを揚げたものがそのまま入っていた。
自転車旅というものはガソリン代はかからないが、胃袋代は結構かかる(笑)
胃の中の騒動
ミュージアムから海の方へ出る道。田んぼと山と道の風景が何とも言えない美しさを放っている。
少しこちらで休憩だ。今日の日本海はとてもおだやかで気持ちがいい。ここで一人の女子高生に出会った。近くに住んでいるわけではないが、たまにここまで自転車で来るそうだ。
ここからしばらくは海沿いにサイクリングロードがある。先ほどの高校生と一緒に走った。最後に「がんばってくださーい。」と叫んでくれた。なんてすてきな子。今年受験を控えているらしい。実力が出せますように。
お?なんか書いてるぞ!
「米騒動…」
あの米騒動か!
社会の教科書で聞き覚えのある方が多いかもしれない。米騒動は大正時代に発生した米の価格急騰にともなう市民の暴動事件で、やがて全国に波及した。まさかここがその発祥の地だったとは。とりあえず写真を撮っておこう。
看板の文章を読んでいて感じたことそれは
腹減ったなあ。
あれだけ「米」という文字を見てしまっては胃袋がだまっちゃいない。先ほどほたるいかバーガーを食べたばかりやのに。まさに今、胃の中で騒動が起きそうである(笑)
ということでやってきたのは道の駅蜃気楼。こちらに海鮮丼の店があるらし…。
言い切る前に着丼。海鮮丼とラーメンのセットだ。無事胃袋の騒動をおさめることができた。
水問題
そういえば出会った方にこんな質問を受けたことがある。
飲み水ってどうしてるんですか?
旅をしていく上で一番重要な水問題。
特に水分が必要な夏場で考えると、お店や自販機で500mlのペットボトルを数本買う。人によっては2Ⅼのペットボトルを買う方もいるが、自分の場合は荷物がかさばるのがいやなので、小さいサイズにしている。
もちろんいつも買っていると予算にかかわってくるので、多くの場合は水道水を利用する。自転車に取り付けるボトルに水道水を入れ、空になったらまた入れるという繰り返しだ。水道水が飲める国に生きているのは本当にありがたい。たまに変な味したりしますけどね(笑)
富山ではこのような湧水が飲めるスポットがちらほら見られた。ここの水がまたおいしくて^^水をガブのみしてしばらく休んでいると、おじさんが一人やってきた。
どっからきたの?
一言目はだいたいこれだ(笑)近くに住んでいる方で、この先の道で注意すべきところや富山の名物について教えてくださった。
新潟に入るときの親不知は特に注意しいな。大きい車が結構通るから。
ほう、親不知。教えていただいてありがとうございます。
いくつもトンネルが続いていて、自転車にとっては危険らしい。有力な情報だ。
それにしても今日はどこで寝よう…。
このあたりには安い宿はない。おそらく野宿にはなるがテントを張れるような公園があればいいが。
ああ、さっきの人に聞けばよかったな。
時すでに遅し、おじさんは水をくんで満足そうに帰っていった。
ヒスイ海岸
ヒスイ海岸という場所にやってきた。ヒスイとはこのあたりでよく見られる宝石のような石で、漢字では「翡翠」と書く。翡翠はカワセミという意味で、青緑に輝く羽毛の生えた鳥カワセミに色が似ていることからその名前がついたそうだ。
このあたりでよく見られるといっても、そう簡単には見つけられない。探してみたがそれらしい石は発見できなかった。
ヒスイ海岸が見えるところにヒスイテラスという建物がある。2階では過去に見つかったヒスイが展示されていた。
おー!これがヒスイ!
たしかに輝いている。ちなみにここの1階には、見つけた石がヒスイかどうかを鑑定してくれるおじさんがいる。興味ある方はぜひチャレンジしてみては^^
今日の寝床は
お!つり具屋!
四国で手に入れた釣り竿を今回も自転車に積んでいる。ここでエサを買って今晩の夕食でも調達しますか!エサになるゴカイを買って海辺へ。
夕食にはご飯を炊いて、魚を焼き、さっぱり塩でいただこう。缶ビールをプシューと開けて…
くぅうう!!
考えるだけでよだれが…
……。
……。
そして見事に何も釣れず、考えるだけで終わりました(笑)
よしスーパーへ行こう。
こういうときの気持ちの切り替えは重要だ。考えている間に日は暮れ、あたりは真っ暗になる。
スーパーで食料を調達し、再び海へやってきた。きれいな夕日だ。
もう覚悟は決まっている。今夜はここで寝るのだ。砂浜にテントを張るのは初めてだが、今日はこの海に呼ばれている気がした。
ここに決めた理由はもう一つ。近くに温泉があるのだ。
たから温泉。まさに自分にとっては偶然見つけたお宝のよう。
吸い寄せられるように男湯へ。
料金は一人600円。決して安いとは言えないが、露天風呂が広くて最高だった。
星と△テント
本日の宿に戻る。いよいよ夕食の準備だ。
スーパーで買ってきたメインディッシュはひき肉。これをこねてハンバーグに…ええいめんどくさい!そのままスキレットにぶち込む。
肉が焼けるいいにおい。
コソコソコソ…
小さい虫だろうか。あたりで気配を感じるがそんなことは関係ない。
完成。
うんハンバーグだ。君はどこからどう見てもハンバーグだ!!
ご飯にはごま塩をふっていただきます。
今日は星がきれいだ。△テントと星空の相性は抜群だ。
海には一隻光を放つ漁船らしき姿が見える。
パシャリ。見事に失敗(笑)
今度は成功。旅に出て今日で47日目。まだ野宿の経験は浅いが、星空と海をながめる野宿は初めてだ。まだ北海道までは遠いが、明日もがんばれる気がする。おやすみなさい。
朝日町までのルート
2022年 6月29日【47日目】
富山市→朝日町
走行距離 76.4km
積算距離 2,355.2km
富山なかなかいいところでしたね!広大な日本海とそびえたつ立山連峰を同時に見ながらのサイクリングは最高でした^^テント周りをコソコソ動いていたのはいったい?また次回のブログをお楽しみに!