150日目に危うく三途の湖を渡りかけた私。再びふもとへ降りていきます。さて今日はどんな出会いが待っているのか。一緒に降りていきましょう!
本栖湖とお別れ
-3℃の世界から無事生還。間違いなくこれまでの旅史上一番寒かった(笑)冬のキャンプ、みなさんくれぐれもご注意ください。
昨日は富士山の右のすそから出てきた朝日が、今度は左から顔を出す。今日も最高にきれいや^^
朝日を浴びて、ようやく夜の終わりを体が実感する。
△ポーズやってみた。これでふもとっぱらと本栖湖の聖地巡礼が終了。ちょっと達成感。
体で自転車を支えながら荷物を積んでいく。本栖湖と富士山に別れを告げた。
また元気に戻ってきます!できれば冬以外で(笑)
帰るまでが遠足
キャンプ場を出て一呼吸。ブレーキやタイヤの空気を確認する。ここは標高900m。いっきにふもとまで下るわけだが、スピードが出る下りがけっこう危ない。
よし、オッケー!
ゴーサインを自ら出す。
気温は1℃。気をつけて進もう。帰るまでが遠足だ。
ブレーキを効かせながら、ゆっくり下る。行きにも寄った道の駅あさぎりで朝ごはん。
温かい肉まんをゲット。うますぎる^^
自転車を見た方が話しかけてくださった。昔防衛省で働かれていたそうで、今は車で全国を回ってるそうだ。一緒に記念撮影。
帰りはあっという間に景色が進んでいく。
ときどき止まっては富士山に名残惜しさを伝えた。
行きにも通った道だ。誰もいないので動画を撮ってみる。
なんて絵になる場所なんや^^
信仰の対象
富士山が「世界遺産」に登録されているのはみなさんご存じだろう。世界遺産には自然遺産と文化遺産の二つの登録区分がある。日本の世界遺産で自然遺産の代表例は屋久島や小笠原諸島、文化遺産は姫路城や原爆ドームなどがあげられる。では富士山はどうか。
実は富士山は文化遺産として登録されている。登録名は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」である。富士山はこれまでの歴史で多くの人の信仰の対象となり、和歌や浮世絵などの芸術作品にも影響を与えてきた。山自体が霊山であり、かつて江戸時代には富士講と呼ばれる民衆信仰が流行した。
こちらは富士山の構成資産の一部である人穴富士講遺跡。内部は、富士山の噴火でできた溶岩洞穴が80~90mにわたって広がる。
こちらは碑塔群。どちらも富士講にかかわる遺跡である。
富士宮駅近くにある富士山本宮浅間(せんげん)大社にやってきた。
富士山が神体山として祀られている。浅間大社は全国の浅間神社の総本山で、こちらの本宮と富士山頂にある奥宮(おくみや)からなる。
ここでは、この二日間無事に生きられた感謝の気持ちを伝えた。
近くを流れる神田川を入れて。うん、いい写真!
本日の宿
無事富士宮駅まで降りてきた。二日間の遠足が無事終了。いやあ楽しかった^^
ご褒美に餃子定食をいただく。
今日の宿はゲストハウスだ。さすがに今日はベッドで寝たい(笑)
オーナーのおばちゃんがおしることお茶を用意してくれた。心の底から温まる。地図帳に世界中から集まるゲストの出身地を記録していた。すごい!
和室に入り一息。ありがたいことに一人部屋だ。
布団に入り、二日間の激闘を振り返る。きつかったが行ってみて良かった。寒さに耐えた自分を褒める。この経験は体が覚えている。おそらく一生忘れることのない記憶だ。
きっと死ぬ間際に思い出すやろうな。昨日見た星空を、今日見た朝日を。
富士宮市までのルート
2023年1月11日【151日目】
山梨県見延町→静岡県富士宮市
走行距離 43.6㎞
積算距離 8,047.8㎞
旅史上一番冒険した二日間です。憧れの場所に行けて最高の思い出になりました!次回もお楽しみに!