島に響く歌声【218日目 喜界島】

日本一周
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tomoya

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一番南で

喜界島のログハウスの中

喜界島での生活も今日で5日目。今朝のフェリーは波が高くて欠航。もう一日ここで過ごすことになった。いったいいつ出られるのか(笑)

荷物を整理していると、1枚のはがきが出てきた。札幌のミスターバイシクルという理髪店のマスターからいただいたものだ。マスターは自転車日本一周経験者で、日本一周中のチャリダーは無料で髪を切ってもらえる。そして、最後にナンバー入りのTシャツと自身の理髪店宛てのはがきをくれるのだ。

「自分の旅の一番南で送ってほしい。」

マスターはそう言っていた。これからさらに南へ進むつもりだが、ここ喜界島に来るチャリダーはそういない。裏にメッセージを書き、郵便ポストに投函した。

いつかどこかで【78日目 北海道】
札幌市→苫小牧市 札幌でお世話になった宿を出発し、スマホと自転車を修理。旅人界隈では有名な理髪店にお邪魔しました!

あいさつ回り

明日こそ船は出るだろう。そう思って、今日は印象に残った場所を回ることにした。

喜界島のスギラビーチ

まずやってきたのはスギラビーチ。初日にここで看護師の彼女の差し入れをいただいた。あの時は天気が悪く水も少し濁っていたが、今日はとてもきれい。

喜界島のスギラビーチ

青い空と岩に生えるコケ、透き通った水色の海が何とも言えないコントラストで美しい。初日に彼女は荒れた海を見て「こんなはずじゃない!(笑)」と言っていたが、きっと今日のような海を見てもらいたかったのだろう。

喜界島のスギラビーチ

水辺で遊んでいる鹿児島から来ていたご家族と話した。

続いてULU COFFEEのオーナーのもとへ。初日に出会い3泊も宿を貸し出してくださった。お母さんの畑仕事をお手伝いできたのもいい経験だ。カフェだけではなく、宿泊業にマリンスポーツのインストラクターまでこなす本当にすごい方だ。ありがとうございました!

ウムの収穫をした際、作業場として使わせてもらったお宅へ。やさしいご夫婦と記念写真を撮った。いつまでもお元気で!

島に響く歌声

昨日までに島内の道で偶然2回もお会いした方がいる。建設会社の社長さんで、今晩食事のお誘いを受けていた。車で迎えに来てくれて、その方のお宅へ。

喜界島でいただいた鹿肉

ご自宅ではBBQセットが用意され、さっそくおいしそうな鹿肉が焼かれた。何といい香り。

仕事仲間の方々も集まり、あっという間に楽しい夜会が始まった。

メインイベントは娘さんの弾き語りだ。歌がとても上手で、心地いい三線の音色とともに美しい島の歌を聞かせてくれた。

彼女が歌ってくれたのは「故郷の空」という歌。歌詞の中の「島の面影  それは心の安らぎ~それは心の喜び」という部分が特に好き。彼女の歌声は喜界島生活のエンディングテーマのように力強く、島中に響く。

お母さんからは「恩返しはいらないから、島のことを忘れないでほしい。」という言葉をいただいた。身も心も安らぎ、満たされたこの5日間は決して忘れることはない。喜界島の名前を聞けば、写真を見れば、歌を聞けば…いつでも今日の瞬間に戻ってくることができるのだ。

喜界島で泊まったお宅の布団

今日はログハウスではなく、お母さんの知り合いのお宅で寝させてもらえることになった。フェリーが無事来るならば、出発は明朝の5時である。

出発の朝

喜界島のコインランドリー

3時起きでフェリー乗り場へ。こちらは初日に豪雨の中たどり着いたコインランドリー。記念に写真を撮っておく。

喜界島フェリー待合所

こちらが喜界島のフェリー待合所。大きなバックパックを背負ったトラベラーやスーツケースをひく人の姿があった。手続きを済ませ、船を待つ。今日は無事に船が来そうだ。

喜界島に到着したマルエーフェリー

暗闇に光るフェリー。

喜界島に到着したマルエーフェリー

行きにも乗ってきたマルエーフェリーが到着。

喜界島でいただいたカンパ

待合所から乗り場へ移動しようと自転車に手をかけた時、「がんばってねー!」とカンパをいただいた。ご家族を見送る島の方だった。ありがたい。

乗る直前、ランニング姿の彼女が現れた。喜界島のマラソン大会に向けトレーニング中のようだ。ここで看護師として働く彼女と出会わなければ、これまでの出会いはなかった。本当にありがたい。またどこかで会いましょう!

喜界島5日目のルート

2023年4月4日【218日目】

走行距離 47.2㎞

積算距離 11,263.3㎞

ともや
ともや

夜会で聞いた娘さんの歌声には、今でもときどき動画で元気づけられます。本当に濃い思い出ができた5日間でした。さて次の島はどこでしょう?

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