次の島に到着
お世話になった喜界島に別れを告げる。たった5日間だったが思い出が濃すぎていろんな方の顔が浮かぶ。
さて、喜界島の次に向かう島はどこかというと奄美大島だ。喜界島から沖縄へ行き鹿児島に戻ろうと思っていたが、喜界島から沖縄へ直接向かうフェリーはなかった。そこで一旦奄美大島を経由する。
奄美大島までは2時間の船旅。フェリーきかいという船の2等席で、料金は5320円だ(自転車代含む)。席には布団と毛布、枕があり仮眠できた。
昨晩泊めてもらったお宅のお母さんがおにぎりとお茶をくれた。朝ごはんにいただく。
奄美大島の大地が見えてきた。
7:00 名瀬(なせ)港に上陸。名瀬は島の中部にある。
北部の観光スポット
奄美大島を沖縄までの経由地としていたが、せっかくなのでこの島にも2日ほど滞在することにした。喜界島をあれだけぐるぐる回って、島でのサイクリングや生活の楽しさを覚えたのである。
港の近くに公園があった。
奄美大島一周というのはさすがに難しい。そこで島を南北に走る58号線を縦断することにした。ところが今いるのは中間地点の名瀬。まずは一旦北部をめざす。
フェリーから降車後は愛車の状態を確認する。うん、今回も丁寧に輸送してくださった。後輪の減りが心配だがまだ大丈夫そう。いざとなればスペアのタイヤに交換だ。
喜界島に比べ、奄美大島は車通りが多く起伏も激しい。名瀬の東にある龍郷(たつごう)町をめざす。
9:00 龍郷町に到着。かっこいい名前の町だ。
町の中心部と思われる通り。こじんまりとした落ち着いた町だ。近くに住む方が「教会は見ましたか?」と話しかけてくれた。
教会というのがこちらのカトリック瀬留(せどめ)教会。国の登録有形文化財に指定されている。
外観よりも内部の構造がおもしろい。改築がなされているが、建造されたのは1908年。100年以上の歴史がある教会だ。
町から湾に沿って東へ進む。奥に見えるのが先ほどの龍郷町。
途中で車から差し入れをいただいた。一人ではなかなか買うことがないビッグサイズ。これで今日一日分のカロリーが補えるかな?(笑)
少し雲間が見えてきた。光が当たると海の表情は一気に変わる。まるで人間のよう。
奄美大島の最北の町、笠利町にあるあやまる岬観光公園に着いた。「奄美」と書かれた場所で記念写真。
大きな遊具のある広い公園だ。
どこでもドア?
らしきものがあった。カメラ台もあったので一人で遊んでみる。
どこでも
ドァアアアアア!!
うん、どこでも行けそう(笑)
展望台へ続く道。何かが出てきそうな大きな植物が生い茂る。
きれいな海が見えた。うん、まだまだ元気!
縦断の旅スタート
公園を後にし、折り返して南へ進む。つまり実質ここから奄美大島の縦断が始まる。
目指すは南部の町古仁屋(こにや)だ。そこからも沖縄に向けフェリーが出ている。
ここは奄美空港。東の海にせり出すように作られている。この近くに北部で楽しみにしていた観光スポットがある。
それがここ、奄美パーク!
奄美の自然や歴史に関する博物館で、世界遺産好きの私はぜひ訪れたかった。が、よく見ると入口にロープが張ってある。まさかの休館日だった(笑)
仕方なく、県道82号線で名瀬方面へ帰る。
途中、神聖な名前のバス停があった。
こちらは神の子海岸。パワーを授かれそう。
奄美の観光スポットはまだまだある。ここにはおもしろい形の岩があるそう。どれどれ。
ジャングルのような道を進んでいく。
海が見えてきた。
砂浜を右に進むと…
ぼこぼこした岩の地形が見つかった。そのうちの1つがなんと
ハートの形。ハートロックと呼ばれる。よーしここでもパワーを授かった!
帰り道に日本人の旦那さんと中国人の奥さんに出会った。とても興奮した様子で声をかけてくださった。少しここまでの過程を話す。旅のステッカーを受け取ってくれた。
途中で会った方からこの辺りは鶏飯(けいはん)という料理が名物と聞いて、近くにあったお店にやってきた。
なるほど、ご飯に具をのせてお茶漬けのようにいただくのか。おいしそう!
鶏飯が登場。さっそく具をのせて、スープをかける。ご飯もうまいがこの鶏だしのスープが舌に合う。スープは最後まで飲み干した。
コンビニ前に自転車を少し止めている間にカラスに襲われた。袋にいただいたお菓子を入れていたが、きれいに中身だけ持ち去られていた。なんとまあ賢いやつらめ。
今日はここをキャンプ地とする。今朝いた名瀬港近くの公園だ。隣にいたおばあちゃんに夜の寒さを心配されたがなんとかいけそう。ベンチから少し足がはみ出すがそれもなんとかいけそう。屋根がある場所で寝られるだけありがたい。おやすみなさいzZZ
名瀬までのルート
2023年4月5日【219日目】
走行距離 83.4㎞
積算距離 11,346.7㎞
奄美大島縦断旅が始まりました!と言ってももう残り半分ですが。次回もお楽しみに!