ふもとっぱらの思い出【149日目 静岡】

日本一周

今日は日本一周旅の中でも特に楽しみにしていたある場所へ。そこは800m登った山の上。まさか最後にあんなことが起きるなんて(笑)それでは一緒に登っていきましょう!

この記事を書いた人
tomoya

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憧れの場所へ

1月9日。

快活の前で予約情報を確かめる。うん、たしかに今日、あの場所を予約している。その場所というのは富士山を登った場所にあるふもとっぱらキャンプ場。そう!大イベントとは、ふもとっぱらでのキャンプである。

ふもとっぱら? キャンプが大イベント?

がっかりされた方には謝ります(笑)実は私キャンプが大好き。ふもとっぱらはキャンパーにとって聖地なのです。そんな場所についに行ける!

かなり人気のキャンプ場なので、オンシーズンは予約が3カ月先まで埋まっている。ところが今日1月9日だけは空きがあり、年明けに急いで予約した。ここ1週間は楽しみすぎてよく眠れなかった。

今日の行程はこれ!富士山へ続く道をひたすら登る!

距離こそ40㎞弱だが、登りはなんと1156m。下りの分を引いても約800mは登る必要がある。

スーパーで食材を買い、スタート地点で呼吸を整える。

富士市で見る富士山

戦いがいよいよ始まった。

ふ~じ~は 青いな 大きいな~♪

ルンルンで登っていく。

坂はそれほど急ではないが、緩い坂が長~く続く。北海道で経験したものに少し似ている。横を通り過ぎる車からは応援のクラクションや声援がときどき聞こえた。

国道139号線を登る自転車

きついが、ゆっくりペースを考えながらなら。必死に己を鼓舞する。

途中の出会い

白糸の滝という有名なスポットに着いた。ここまでで約半分。少し休憩や。

白糸の滝駐車場

駐車場の警備員のおっちゃんと話した。

自転車を置き、案内板に沿って奥に進んでいく。

白糸の滝入口

さっそく滝が現れた。ここは音止の滝。これも大きくて立派だが、もっと進んでいくと…

音止の滝

あった!こちらが白糸の滝。横に広く大量の水が流れ落ちる。きれいに虹がかかり、ますますきれい^^

白糸の滝の虹

写真を撮っていると、ペルーからお越しのご家族に出会った。事情を説明すると、滝の前で写真を何枚も撮って応援してくれた。

国道139号線を進んでいく。白糸の滝からは完全に富士山の領域に入った感覚。周りは緑の景色が広がる。

ふもとっぱらまで続く国道139号線

まだまだ坂は続きそうだ。

えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさ…。

5㎞ごとに自転車を止め、水分と糖分を補給。体はぽかぽかだ。

なんやここ!?

残り約3㎞の地点で、右手に富士山の方へまっすぐ伸びる道を発見。少し走ってみる。

ふもとっぱら近くの直線道路

がんばってー!

富士山と車を撮影していたカップルが応援してくれた。ついでにこちらの写真も撮ってくださった。

ふもとっぱら近くの直線道路

優しいカップルやった。

サンキュー!!

ここがふもとっぱらだ!

最後の力をふり絞り、ようやくキャンプ場へ続く道へ。入口はこの先だ。

ふもとっぱら入口

利用料を支払い入場。料金は1泊2000円。内訳は大人1名の1泊利用料が1000円、自転車代が1000円だ。車なら2000円、キャンピングカーなら4000円の車両代がかかる。

ふもとっぱらと自転車

きたー!ふもとっぱら!!

夢にまで見た場所。自転車は見渡す限り私だけ。そらそうか(笑)

ふもとっぱら正面フリーサイト

夢みたいや。

目の前に広がるパノラマ。空いているスペースを見つけ、テントを張る。

ここまで苦労したワンポールテントはこの日のために持ってきた。やっぱり△テントなんですよ^^

ふもとっぱらのテントと自転車

こ、これは!

ふもとっぱらの売店

アニメで見た建物だ。アニメというのはゆるキャン△のこと。キャンプ好きなら知らない人はいない。ふもとっぱらに自転車で行こうと決めたのも、アニメの中で主人公が同じく自転車でここに来ていたからだ。そこに登場したのがこのかわいらしい建物。

中は売店になっている。実はふもとっぱらは元々「東京農業大学」の農場だった。この建物は当時の牛舎を活用しているらしい。

薪をつめる袋とステッカーを買った。オレンジのは2023年限定ステッカーだ。

ふもとっぱらのステッカー

先ほどの袋に薪をつめる。袋は500円なので、ワンコインでつめ放題というわけだ。一人が使うには十分な量になった。

ふもとっぱらのつめ放題の薪

さっそく火をおこし、焚き火を始める。この日の気温はなんと8℃。夜はマイナスまで下がりそうだ。

準備をしていると、後ろにテントを張り始めた女子グループから写真を頼まれた。「自転車で来たんですか?」と聞かれ、「はい!」とダンディな声で答える。おいチャリンコ小僧、こんなところでかっこつけてどうする。女子たちが引いているではないか(笑)

ふもとっぱらのワンポールテントと自転車

さあさあ前を見てみよう。おっと富士山が帽子をかぶり始めた。うん、あんたの方がダンディだ!

ふもとっぱらの富士山と自転車

兄さんふとっぱら

日が暮れる前にキャンプ飯。まずはこいつでクリームパスタを作ろう!その間に米は吸水や!

クリームシチューの素

まぜまぜ。

うん、うまそう!(笑)

クリームシチューソースで作ったクリームパスタ

袋を開け、買ってきた他の食材を広げる。今日はとっておきのをふもとで仕入れた。霜降りの入った5切れ700円もする上等肉だ。

気づけばあっという間に太陽さんが…。それとともに気温がぐっと下がる。

さ、さむい。いやでも俺にはあの肉があるじゃないか!

富士山の上に星も見え始めた。オリオン座だ。

ふもとっぱらの夜の富士山

写真、写真!これはシャッターチャンス!

スマホをにぎり、テントの後ろへ下がる。ところが星を撮るのはなかなか難しい。

ふもとっぱらの夜の富士山

くぅ…。いやでも、俺にはあの肉があるじゃないか!

すぐに気持ちは切り替わった。このために日程を調整し、必死に走り、昨日はバイトで食費まで稼いできた。憧れのキャンプ地で最高の肉を食べる。今日この瞬間のために生きてきたのだ。

テント前に戻る。ご飯は完璧に炊けている。あとは鉄板をあたため、こいつを焼いて……ん?

あれ?

肉がない。ここに置いておいた肉が。

いや、そんなはずは。 たしかにここに…。

いくら探してもない。あれ、確かに買ったよな(笑)さっきここで広げたし。

ふもとっぱらでキャンプ飯

もう一度あたりを見渡す。うしろに何か気配を感じた。

 ぁあああああ!!

まっすぐこちらを見つめる目。

こんなマンガみたいなことがあるんか。猫さん、うそやと言ってくれ。

ふもとっぱらにいた猫

ところが、これまで140日以上旅をしてきたともやくん。いろんな方のやさしさに触れ心が大海原のように広くなっていた。

いや待てよ。君にも家族がいるんだろう。きっと家に持ち帰って、家族みんなでおいしく食べたんならいいじゃないか…「チャリンコ兄さんありがとう!」ってな。

とでも言うと思ったか猫さんよ!

ふもとっぱらだけに「兄さんふとっぱら!」ゆうてる場合か!!

猫さ~~~ん!!!

ふもとっぱらの夜の富士山

月がきれいだ。

荷物を片付け、そっとテントに入る。今夜もいい夢が見れそうだ。

キャンプ場までのルート

2023年1月9日【149日目】

富士市→ふもとっぱら

走行距離 42.1㎞

積算距離 7,985.3㎞

ともや
ともや

ある意味最高の思い出になったふもとっぱら^^おそらく一生忘れないでしょう!

ご覧いただきありがとうございました!

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