第5弾 奄美群島・沖縄編スタート【214日目 喜界島】

日本一周

ついに自転車が南の島を走ります。まずはある人物に会いに喜界島へ。いったいどんな島なんでしょうか。それでは行ってみましょう!

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tomoya

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喜界島の女神と再会

鹿児島からそのまま時計回りに九州を回るか、沖縄にも行くかはけっこう迷った。もちろん行きたい気持ちはあったが、旅が思った以上に長くなり予算もすでに想定オーバー。ここからわざわざフェリー代をかけて回る価値はあるのだろうか。そう考えているときにある人物の顔が浮かんだ。

よし!とりあえず彼女に会って、沖縄もさっと回って帰ってこよう!

喜界島は奄美大島の東に浮かぶ小さな島だ。人口は約6000人。奄美群島の一部で、鹿児島から沖縄までのちょうど半分のあたりに位置している。

南の島と言えば、きれいな海に照り付ける太陽。ところが私のイメージとは全く違う光景が広がっていた。

喜界島コインランドリー

4:30 船に揺られること約12時間。ついに上陸。喜界島は豪雨だった。思っていた南の島とは全然違う(笑)

横殴りの雨の中、フェリー乗り場から明かりが唯一ついていたコインランドリーにたどり着いた。

喜界島コインランドリー

夜が明けるまで洗濯でもするかと店内を見回す。ところがほとんどの洗濯機に「中止」の張り紙があった。外の雨をしのぐように店内でだらだら過ごした。

豪雨の喜界島

7:00 あたりは明るくなってきたが雨が止まない。お腹が空いたが何かを買いに行こうにも屋根のスペースから出られない。

8:00 ようやく雨が弱まってきた。連絡をしていた彼女が差し入れとともに登場。女神に見えた。

喜界島のスギラビーチ

彼女が運転する車を追いかけ、島の西側にあるスギラビーチというところにやってきた。

喜界島でいただいた差し入れ

差し入れをこんなにもたくさん。ベンチに座って一緒にいただくことにした。

彼女はこの島で看護師をしている。ここの出身ではないが、島で働くプログラムを利用して他の地域から移動してきたのだ。彼女と出会ったのは昨年のフィジー留学。たまたま到着日が同じで同世代だったこともありすぐに仲良くなった。現地で「喜界島」と書かれたTシャツを着用し、冗談交じりで「ぜひ来てね!」と言っていた。その喜界島の女神に会いに来たのだ。

島内散策

喜界島のスギラビーチ
ビーチの横は空港だった

さて、すぐに彼女に会えたことで喜界島に来た主目的を達成してしまった。これからどうするか。とりあえず島を回ってみる。

ビーチから走ってすぐのところで第一島民発見!と思いきや、地元大阪から来たおばあちゃんたちだった。久しぶりに聞く関西弁に心が落ち着いた。

喜界第一ホテル

こちらは大好きなどうでしょう軍団が宿泊していたホテル。大泉洋さんたちはこの島をリアカーで回っていた。小さい島なので自転車ならすぐに1周できそうだ。

喜界島の弁当屋

町の中で見つけた唯一のチェーン店はこちらの弁当屋さん。あのファーストフード店やあのファミレスはなかった。もちろん快活ホテルもない。さて、今日の宿はどうするか。

喜界町役場

こちらは喜界町役場。けっこう立派な建物。

喜界島ゆいカフェ

看護師の彼女が教えてくれたゆいカフェという施設へ。

喜界島ゆいカフェの臨時休業の看板

ところが今日と明日は臨時休業のよう。ついてねえなあ。

雨が落ち着いてきたので、島内を時計回りに散策してみることにした。地図をよく見ると観光スポットがたくさんある。

喜界島のバッティングセンター

まずは一つ目のスポット、島内唯一のバッティングセンター

喜界島のバッティングセンター

野球経験者の私にとって1ゲーム100円のバッセンは見逃せない。

喜界島のバッティングセンター

会心の当たり!!

が出たのはほんの数本だけだった(笑)

喜界島循環線

喜界島循環線と呼ばれる道路をゆっくり進む。

喜界島の海岸

海沿いの道にも出てみる。

喜界島の海岸地形

岩のすき間にきれいな水が溜まっている。本州ではあまり見られない水の透明度だ。

喜界島の海岸地形

岩には穴がたくさん開いていてぼこぼこしている。喜界島はサンゴが隆起してできた島で、石灰岩で構成されている。石灰岩の特徴は風化に強いが雨水に容食されやすいことである。したがって、いわゆる奇岩と呼ばれる変わった岩の形が形成されるケースが多くある。

喜界島の海岸地形

ここもかつて平らだった土地が容食によって、現在の地形になったのかもしれない。

喜界島の海岸の石灰岩

岩の上を歩いているとサンゴ礁の面影を発見した。

喜界島の海岸のサンゴ礁跡

水の中にも何か生き物の跡が見られる。

喜界島海岸のごみ

海岸ではそのおもしろい地形以上にごみの散乱が気になった。ペットボトルや漁業用のネットが多かった。

東日本大震災で喜界島に流れ着いた船

海岸近くに小さな船がポツンと置かれていた。こちらは東日本大震災時に東北から海岸に流れ着いた船らしい。

喜界島の飛び出し坊や

ほんまにそう!と納得してしまった飛び出し坊や。

喜界島のサンゴの石垣

サンゴでできた石垣。

喜界島湾の町並み

彼女から連絡があり、元々いたという地区に戻ってきた。1周はできず、島の北側を進んだだけで終わった。

カフェに集まる人々

喜界島のウルコーヒー

看護師の彼女から連絡が入り、行きつけだというカフェに集合した。ULU COFFEEという名前のカフェでおしゃれな雰囲気だ。店先には彼女の知り合いが集まっていた。

喜界島のウルコーヒーの水出しカフェオレ

限定の水出しカフェオレをいただく。最高にうまかった!飲みながら集まった方と話をした。島のコミュニティは狭くて濃い。知り合いということですぐにその輪の中に混ぜてもらえた。

話の流れで、カフェのオーナーのお母さんが車でおすすめスポットに案内してくれることになった。

手久津久のガジュマル巨木

車で少し走った場所にあるガジュマル巨木。樹齢100年を超えるガジュマルがあるそうだ。

手久津久のガジュマル巨木

駐車場から草むらを進んでいくと、それは立っていた。小さい観葉植物のガジュマルを育てたことはあるが、実際の木を見たのは初めてだ。

手久津久のガジュマル巨木

いくつもの幹が集まり、大きな木になっている。すごい。

喜界島の船着き場

他にも魚が見える場所や

喜界島の洞窟

洞窟にも連れて行ってくれた。

さっき会ったばかりの旅人を車で案内してくださるなんて、ありがたい限りだ。このお母さんとは明日も会う約束をした。

野宿で終了と思いきや

池治海水浴場トイレ

お母さんたちと別れ、愛車とともに教えてもらった野宿スポットに移動した。

池治海水浴場トイレの前で野宿

トイレの向こうに芝生エリアがあり、厄介なペグ打ちのテントでも難なく設置できた。彼女だけに会いに来たつもりが、どんどんいろんな人と話す展開になった。さあ寝床を整えて…と思ったとき

差し入れでいただいたカレー

突然彼女が手作りのカレーを持って来てくれた。ほんとどこまで優しい方なんだろう。さっそくいただく。これから島の方たちと飲みに行くそうで、なんとそちらの会にも呼ばれてしまった。

喜界島の居酒屋

アメリカ人に英語の先生、島のレンタカー屋さん。おいしいご飯を囲みながら、いろんな方と話した。

朝の4時半から始まった喜界島初日。盛りだくさんすぎてびっくりだ。明日もおもしろいイベントの予定が入った。南の島の旅、なかなかおもしろくなりそうや^^

喜界島1日目のルート

2023年3月31日【214日目】

走行距離 38.5㎞

積算距離 11,117.2㎞

ともや
ともや

喜界島と沖縄だけめぐってすぐに鹿児島に帰るつもりが、ここから長い南の島の旅が始まるんですよね(笑)出会いにあふれる第5弾。ご期待ください!

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