三角の世界遺産【259日目 熊本】

日本一周
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tomoya

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出会いのタイミング

道の駅宇土で車中泊した旅人の車と自転車

8:00 熊本の道の駅うきで起床。旅史上初めての車中泊。後ろのベッドルームは彼にゆずり助手席で寝たが、わりと寝られた。

日本一周中に熊本で食べたすき家の朝定食

近くの牛丼屋で朝飯。旅中に覚えた牛丼屋の朝定食。広島の福山で3人で食べたのを思い出す。

道の駅宇土で気合を入れる自転車の旅人

10:00 彼に別れを告げいざ出発。

道の駅を出て左に曲がった。3分程走ったところで車の方から声をかけられた。

「おはなしきくたびさんですかー?」

初めての呼ばれ方(笑)

道の駅うとの近くで出会った車日本一周中のカップル

なんとインスタでつながっていたカップルだった。二人で車で日本一周されていて、YouTubeもやっているすごい方。近くの駐車場で少し話した。

熊本でいただいた差し入れ

お互い旅人にもかかわらず、差し入れをいただいた。ありがたい^^

車日本一周をしている旅人のステッカー

めっちゃすてきなステッカーまで。バッグに貼らせてもらった。

今回の出会いのタイミングもすごかった。もう少し起きるのが遅かったら、ゆっくりご飯を食べていたら、あの道に出なかったら…。特に車旅の方とばったり会えるタイミングなんて一瞬だ。今日の出会いもまるで以前から決まっていたように感じた。

宇土半島を進む

母の日に届けた宮川洋蘭の胡蝶蘭

実家の母から「花が届いた」と連絡があった。今回のおてつたび後に実家に送っていたものだ。世界一尊敬する母親へ。少し感謝の気持ちが伝えられた。

さて、今日は熊本を北上するのではなく、西に進む。宇土半島の国道57号線を走り、三角にある世界遺産の港を見に行くのだ。その後は天草方面へ進んでいく。楽しみだ。

宇土半島の国道57号線

国道57号線をこいでいく。JRのあまくさすさみ線が左を走っている。

長部田海床路

12:30 長部田海床路(ながべたかいしょうろ)という場所を見つけた。海苔養殖を行う漁業関係者用の道で、海に向かって一直線に伸びる道路に電柱が等間隔で立っている。他ではあまり見ない光景。

長部田海床路のジンベエ像

手前にはジンベエ像があった。熊本はワンピース作者の尾田栄一郎さんの故郷でもある。ところどころにこうしてキャラクターの像があるそうだ。

網田駅

13:10 網田駅で休憩。駅舎がレトロだ。

網田駅の公衆電話

隣の公衆電話ボックス。うん、めちゃくちゃいい。ろくに休憩せず、写真を撮りまくった。

道の駅宇土マリーナ

13:40 道の駅宇土マリーナへ。奥にはクルーザーが何艇か止まっている。

道の駅宇土マリーナ

バイクの方や家族で来られた方と話した。

熊本でいただいた差し入れ

おばあちゃんから差し入れにパンをいただいた。こういう甘いのを今欲していたところ。

海の向こうに見える雲仙普賢岳と自転車

14:45 「たこやき&ソフトクリーム」と書かれた看板の店を見つけた。駐車場の奥が開けていて、海がきれいに見える。あの奥の山は何だろう。マップで確認するとすぐにわかった。

あれが雲仙普賢岳か。

名前は聞いたことがあるがこんなところにあるのか。なかなか険しそうな山だ。

宇土半島の中神島

宇土半島の西端までやってきた。右手にこんもりとした島が見える。

地図で見るとこんな感じ。先ほどの島は「中神島」というらしい。海を挟んだ反対側から上天草市となる。

宇土半島のどんぐり山前バス停看板

かわいいバス停の看板があった。さてもうすぐ目的地の港だ。

三角の世界遺産

三角西港

16:00 三角西港に到着。周辺には世界遺産に登録されている施設がたくさんある。写真の石畳の部分はなんと明治時代に整備されたそうだ。

三角西港

近くには当時の面影を残す建物が並んでいる。

三角西港の旧高田回漕店

こちらは旧高田回漕店。所有していた4隻の船で海運業を営んでいた。

三角西港の旧高田回漕店内部

室内は無料で見学できる。

三角西港の旧高田回漕店内部

復元された建物だそうだが、まるで明治から建っているような雰囲気がある。

三角西港の洋館

辺りはおしゃれな建物がたくさん。

三角西港の水路

山から海へ続くこちらの水路も左右均等で美しい。

三角西港の水路

明治20年に竣工した水路のようだ。現代までよく残っているな。

三角西港の水路とムルドルハウス

少し歩いては写真を撮る。神戸の異人館や長崎の洋館が並ぶ景色と似ている気がする。

三角西港の階段

今度は山に向かって階段を上っていく。

三角西港を上から見た景色

踊り場から見た景色がこちら。古い建物の向こうにキラキラ光る海が見える。

旧三角簡易裁判所

階段を上った先には旧三角簡易裁判所という建物があった。

旧三角簡易裁判所

瓦屋根の古い建物。開庁したのは明治23年(1890年)だそうだ。

三角西港の九州海技学院

水色のきれいな窓枠が映える建物もあった。船舶免許が取れる施設のようだ。

三角西港の珈琲屋

もう一度港の方へ。石畳の上に細長い建物がある。現在は珈琲屋さんになっていた。

三角西港の世界遺産の看板

三角西港は「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界遺産に登録されている。複数県にまたがる複合遺産で、特に有名なのは長崎の出島や軍艦島、福岡の八幡製鉄所など。日本の産業発展を支えた歴史的な場所や施設ばかりだ。旅中可能な限り寄ってみたい。

三角駅外観

17:00 三角駅にやってきた。おてつたび中にも訪れた場所だ。

三角駅内部

中はこんな感じ。いやあここもレトロですね^^

三角駅自販機の表示

自販機にこんな表示があった。自分はあまり見たことがなかった。外国人だけではなく子どもにも易しい。

三角駅に停車する電車

ちょうど電車が来たのでホームに出てみた。宇土駅から伸びるJRあまくさすさみ線はここが終着駅だ。

三角の海のピラミッド

駅前の広場にはくるくると渦巻く展望台がある。海のピラミッドと呼ばれているらしい。

三角の海のピラミッド内部

中のスロープを上がっていくと展望スペースにたどり着く。

三角の海のピラミッドから見た三角駅

さっきいた三角駅が小さく見えた。

三角の海のピラミッドから見た天草

反対側の海の方も見てみる。奥に天草の島々が浮かんでいる。これからあそこを走っていくのだ。

三角の海のピラミッドから見た戸馳島

さらに別の方向にはおてつたびでお世話になった戸馳島が。たった10日間の滞在だったがすでに恋しい。

暮れた港で

三角西港の夕暮れ

19:10 再び三角西港へ。この辺りで野宿場所を見つけなければならない。

三角西港に止めた自転車

いい感じのスペースを見つけた。今日はここをお借りして寝させてもらうことにする。

三角西港に止めた自転車

世界遺産の港を前に野宿するのは申し訳ないが、日はすでに暮れている。ひと気も少ないのでおそらくここがベストスポット。

夜の三角西港

20:30 晩ご飯の弁当を食べ終え、今日一日の旅路を振り返っている時だった。目の前に釣り人が一人現れた。

こんにちは。

軽くあいさつする。釣り人のお兄さんは慣れた手つきで竿を振っている。シャーッという音とともに先端のジグが遠くに飛んでいく。釣りを初めて5分もたたないうちに当たりが来た。

三角西港の夜釣りで釣れた太刀魚

お兄さんが捕らえた魚を見せてくれた。大きな太刀魚ではないか。ヘッドライトの明かりに反射して銀色に光っている。すごい!

三角西港で釣り人からいただいた缶ジュース

「今日は気分がいいから!」

そう言ってお兄さんは缶ジュースを一本買ってくれた。一日の最後にすてきな方と出会えた。

おやすみまでが旅やったな。

ジュースを飲み干し、気持ちよく眠りについた。

三角西港までのルート

2023年5月15日【259日目】

道の駅うき→三角西港

走行距離 37.4㎞

積算距離 12,917.4㎞

ともや
ともや

今日もおもしろい旅ができました!三角と書いて「みすみ」。いいところですね^^次回もお楽しみに!

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