【子どものレッスン方法】元小学校教師が教えます!

日本語教師

生徒の3分の1は子ども!経験豊富な私が子どものレッスンで役立つ情報教えます!この記事を読めば

・子ども向けレッスンでおすすめの活動

・子ども向けレッスンで注意すべきこと

がわかります。一緒に魅力的なレッスン作っていきましょう!

この記事を書いた人
tomoya

元小学校の先生が30代から
自転車日本一周の旅へ
最近はオンライン日本語教師に
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子どものニーズ

まずはどんなニーズがあるのかを見ていきましょう!私の場合は現在小学校未満の幼児のお子さん2人、小学生8人、中学生2人担当しています。今回は幼児のお子さんと小学生に絞ってお伝えします。

学年ニーズ内容
Aさん幼児日本語力の向上基本学習
Bさん幼児日本語力の向上基本学習
Cさん1年生日本語力の維持日本の国語の教科書
Dさん2年生日本旅行のためまるごと
Eさん6年生日本の生活のためスピーキングメイン
ある5人の生徒さん

AさんとBさんは二人ともアメリカにいて、両親のどちらかが日本人です。家庭では英語を使うため、将来のために日本語力をつけておきたいという希望です。Cさんは中国の方で生まれてから日本で過ごしていましたが、最近中国に帰ることになりました。日本の国語の教科書で、日本人と同じ学習をしてほしいというのがご両親の希望です。Eさんは台湾の方ですが日本で暮らしています。日本の友だちとよりスムーズに会話ができるようになることが目標です。このように幅広いニーズがあります。

トライアルの申し込みがあったら

子どものレッスンは可能ですか?

そんなメッセージが来たら、まずどうしますか。

Preply(プレプリー)でレッスンをされている方は経験があるかもしれませんが、トライアルの前にこうしたメッセージがおうちの方から来るときがあります。私はその時こんなメッセージを送ります。

Tomoya
Tomoya

○○さん、こんにちは!

もちろんできます!もしよかったら、お子さんの好きなものをできるだけ

たくさん教えてもらえませんか。

生徒とつながったら、ぜひその子が好きなものをたくさん聞いてみてください。好きな色や食べ物、キャラクターなど、聞いた内容はさらっとトライアルで使う資料の中に入れておきます。

子ども
子ども

え?先生もそれ好きなの?!

こんな反応が出てきっと盛り上がります。事前に先生が子どものことを知っていると、おうちの方にとっても安心ですよね!

おすすめの活動

お待たせしました!ここからは実際に子どもとのレッスンで行っている活動を少し紹介します!

色×動物×形容詞

ベーシックな色と動物を覚えたら、そこに形容詞をかけ合わせます。たとえば象。

これは? → ぞう

なにいろ? → はいいろ(グレー)

ぞうは おおきい!

というのを他の動物でも繰り返します。お子さんの好きなゲームやアニメのキャラクターを使ってみてもいいです!

  絵:いらすとや

お弁当作り

食べ物の学習をした後にオリジナル弁当を作ります。弁当箱に入れるときに「これすき!」とか「いれます!」とかが言えるとなおよしですが、一番は楽しむこと!「えー!それいれるの!」「おいしそう!」と盛り上がること間違いなしの活動です^^作った後にお弁当の歌をうたいます。

  絵:いらすとや

気持ちの言葉

小学校教材で「いまどんな気持ち?」というものがあるんですが、それをヒントにしました。吹き出しの裏に気持ちが隠れています。子どもに今日の気持ちを聞いて、それについてのエピソードを話してもらいます。トークは英語でかまいません。恥ずかしそうにしていたら、先生側が先にエピソードを話します。

  絵:いらすとや

顔のパーツ

ある日生徒さんが髪を切ってきたので、その流れで顔のパーツを学習しました。合わせて肩・ひざ・足など簡単なものを覚えて「あたま、かた、ひざ、あし」の歌をうたいました。体を動かすので楽しいです!

生徒から怖いと言われたイラスト(笑)

スタンプカード

幼児の生徒さん向けに作ったスタンプカードが大好評だったので紹介します。カードはCanva(キャンバ)で作成しました。レッスンの最後に今日の頑張りをほめて、スタンプを選んでもらいます。これだけで最後10分のモチベーションが全然違いますよ!

レッスンで注意すること

文字のフォント

ひらがな学習の際はフォントに気をつけましょう。大人の学習でも同じですが、フォントによってお子さんには全く違う文字に見えてしまいます。最初は教科書体で教えて、余裕があれば「形は違うけど同じ文字だよ!」と伝えるのがいいかと思います。

左から「教科書体」「丸ゴシック」「ポップ体」

飽きさせない

子どもは同じ活動が続くと飽きてしまいます。お子さんにもよりますが、15分くらいでいったん集中力は切れてしまいます。そこで長くても一つの活動は15分まで。したがって1レッスン(50分)で3つくらいのブロックがあるイメージでレッスンを組み立てます。ただ、常に新しいことをするのは難しいですよね。最初のブロックは復習、真ん中のブロックがメインの活動、最後はリラックスタイムでクイズをしたり、一緒に絵を描いたりしてもいいと思います。ビデオや音楽も積極的に使いたいですね!

ゆっくりと焦らずに

子どもとのレッスンは特に生徒さんのペースに合わせることが大事です。一回のレッスンで覚えきろうとせず、何度も復習します。先生と関係ができるまで時間がかかる子もいます。私も実際、トライアルではなかなか自分のことを話さなかった子が、1か月ほどレッスンをすると、どんどん話すようになったことがあります。忍耐力をもって、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう!また、時給の交渉に関しても、大人よりは比較的時間をかけてから行うのがいいです。

継続してもらうコツ

最後に継続してもらうコツをちょこっと教えちゃいますね!

おうちの方と話す

小さいお子さんの場合はおうちの方が一緒に受けたり、初回のトライアルのみ横についてくれたりします。レッスンの最後「ありがとうございました!」だけで終わるのではなく、ぜひおうちの方と話してみましょう!

私はトライアルの時は最後に5分ほど話します。「今日すごくがんばってましたね!」と子どもに聞こえる声でほめたり、「家ではどんな様子ですか?」と家庭での様子や困っていることを聞いたりします。ちょっと先生っぽいですが(笑)子どもは親の前でほめてもらえると嬉しいですし、情報共有することでおうちの方にも安心感を持ってもらえます。

おわりに

「パソコン1台あればできちゃう!」

オンライン日本語教師になる前はそんなワークスタイルに憧れていましたが、子どものレッスンはなかなかパソコンだけでは完結しません。カードを使ったり実物を使ったり。体を動かしたり歌ったり。毎回楽しいレッスンになるよう心がけています。ある日おうちの方からこんなことを言われました。

「娘は週1回の先生のレッスンを本当に楽しみにしています!!」

いやあ、嬉しいですね!遠く離れた場所でそんなふうに感じてくださるなんて^^教師にとっては週何十回とするレッスンでも子どもにとっては貴重な1回。今後も魅力的なレッスンになるよう頑張っていきたいと思います!

Tomoya
Tomoya

最後まで読んでくださりありがとうございました!

参考になれば幸いです。

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