水を、水を飲ませてくれい!【52日目 山形・秋田】

日本一周

山形に入っても暑さは続きます。そんな中、オアシスのような水飲み場が!ありがとう神様。しかし、そこに突然現れたおじい。水くみのプロとの仁義なき戦いが始まります。それでは行ってみましょう!

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tomoya

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山形観光

山形にやってきた。山形の日本海側は新潟に比べると3分の1程度だ。

しかもすでに酒田市まで来ている。今日は秋田まで行けるかもしれないぞ!

酒田市にはある有名な倉庫があるらしい。行ってみよう!

山居倉庫外観

ここやな。山居倉庫。1893年に建てられた米を保管する倉庫だ。

山居倉庫へ渡る橋

小さな橋を渡ると倉庫の前まで行ける。

山居倉庫外観

資料館ではこの地域の米のづくりの歴史、NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台になったことなどを知ることができた。この山居倉庫のすごさはその裏側にある。

山居倉庫の裏側

こちらが山居倉庫の裏通り。歴史を感じる倉庫が全部で12棟。創建当時は14棟あったそうだ。いい雰囲気ですなあ^^

山居倉庫の裏側
山居倉庫の倉庫と倉庫の間
山居倉庫の裏通り

倉庫は現在も米殻倉庫として使用されている。左のケヤキ並木は日よけや風よけにもなる。

山居倉庫とケヤキ

めっちゃいい写真スポットやった。

今日の昼ご飯

大獅子 山王 日和

市役所の近くにもこんな写真スポットが!たむけんの獅子舞を思い出す(笑)

ケンちゃんラーメン外観

山形といえばラーメンだ。山形の人は日本トップレベルにラーメンを消費するという。近くにあったこちらのケンちゃんラーメンへ。

ところが、残念ながら今日の営業は終了していた。

旅中、営業終了やお店が「休み」ということがよくある。特に水曜日は休みが多い気がするなあ。

千日堂そば屋外観

数十m離れたところに別のラーメン屋があった。千日堂そば屋

よっしゃー!ここにしよ!

山形ラーメンなのかはわからないが腹が減っている、入場。

千日堂そば屋のカウンター席の漫画

お!こんなところに漫画が!

店内のカウンター席の前にずらっと並ぶ漫画たち。これはおもしろい。待っている間に読めるではないか。

千日堂そば屋の中華そば

普段はあんまり読まんけど、せっかくなので。

どの漫画にしようかなあ。

と迷っている間にラーメンが到着。醬油ベースのあっさり中華そばだ。

うまい!

これは午後からも頑張れそうだ。

水くみおじい

7号線から見た鳥海山

7号線に沿って海沿いを進もうかと思ったが、秋田に入るまでにもう一つ町があるようだ。寄ってみよう!

7号線から見た鳥海山
雲がかかる鳥海山

雲に隠れる鳥海山。

遊佐町看板

遊佐町に到着だ。これで「ゆざ」と読むらしい。それにしても暑いなあ。日が容赦なく照りつける。

遊佐駅前

こちらは遊佐駅。自販機で買うか…うーん。

遊佐町水飲み場

お!水飲みスポットや!ついてるわあ!

ナイスタイミングで登場。富山ではたいへんお世話になった水飲み場。

ボトルに入れようとしていると、軽バンに乗ったおじいちゃんがやってきた。自転車を見て早速旅の話になる。

おじいちゃん、とりあえず水を、水を飲ましてくれい…(笑)

内心そう思っていたが、おじいちゃんの話は続く。若いころよく車で旅をしていたそうだ。

おじいちゃんが軽バンの方へ戻った。

チャンスだ!

もう一度ボトルをつかむ。するとおじいちゃんは軽バンから、私のボトルの何倍もの大きさの入れ物を取り出し、水を入れ始めた。

お、おじいちゃん…。

耐えろ、耐えるんだ。こういう場所は地元の方優先だ。

軽バンの後ろの荷台を見る。すると今おじいちゃんが水を入れているのと同じビッグな容器が5つほど並んでいる。

ここの水はおいしいし、ただやからな。山を二つ越えていつも入れに来る。

ほらどうぞ!

地元ちゃうんかい!(笑)

そう心の中で突っ込み、チャンスをうかがう。

するとおじいちゃんがついに「どうぞ」と言ってくれた。がおじいちゃんは引き続き上から出る水を入れ続けている。

お、おじいちゃん…(笑)

さすが水くみ界のプロ、水くみおじい。「あんたは一番下から出る水を使え」ということなのか(笑)うーん、きっとそれもきれいなんだろうが、これでは、おじいが入れ損ねた水を入れることになる。どちらかというと上から出ている水が飲みたい(笑)

結局おじいが入れ終わるのを待って、上から出る水をがぶ飲みした。

展望温泉

遊佐町風力発電

さあもうすぐ秋田だ!風車が並ぶ。

山形秋田県境

見えた!坂はきついがふんばれ!

ハイチュウの包装紙の言葉

よし、当分補給!

ハ、ハイチュウさん…。大事なことはすべてハイチュウが教えてくれる。

ねむの丘展望風呂

ねむの丘という道の駅にやってきた。こちらの施設の4階には日本海を見渡せる展望温泉がある。実はさっきのおじいがここを教えてくれた。ありがとう水くみおじい。

入浴料は450円。90分までと時間が決まっているのが珍しい。

ねむの丘近くの夕日

体を洗い、窓からの景色を見る。

すごいやないか…!

日本海の絨毯のはるか向こうに、今沈もうかという夕日が見える。

展望温泉からの景色はこんな感じだ。お風呂では撮影できないので、これは途中の道で撮影したものだ。毎日のように見てきた日本海に沈む夕日。これを見るたびに今日頑張った自分をほめたくなる。

今日はどこで寝ようか

道の駅岩城外観
道の駅岩城

道の駅に着いた。あたりは暗くなり始めている。

道の駅岩城に止めた自転車

今日はここでテントを張って…としたいところだが、ここではテントが張れない。残念ながら寝れそうなベンチもない。

夜の国道7号線

うーん、秋田市まで進もう。

夜の国道7号線と風力発電

風車と月のコラボだ。いや待てよ、風車ちゃうか。これなんやっけ(笑)

竿灯まつりの練習の様子

ついに秋田市内に入った。

お!これは見たことあるぞ!東北三大祭りとして知られる「竿灯かんとうまつり」の練習をしているようだ。あんなでかくて重そうなものを腰に乗せたり、肩に乗せたりできるのは改めてすごい。

秋田市内繁華街新政の看板

繁華街にやってきた。旅の自転車でこうしたにぎやかな道を走るのは気が引ける。別の道にしよう。

キャッチの人にからまれつつ駅の方へ。

秋田駅西口バスターミナル

秋田駅だ!

おしゃれな木のバスターミナル。

秋田駅西口バスターミナル

この秋田駅西口バスターミナルは、材料に秋田杉が使われている。2014年にグッドデザイン賞を受賞しているそうだ。

秋田駅前の芝生に止めた自転車

駅前に芝生の広場があった。ここならテントが立てられそうだが…

うーん、さすがに駅前のこんなきれいな芝生の上で寝るわけにはいかない。とりあえず飯やな!

すき家のねぎ玉牛丼

今日は牛丼の気分だ!少しリッチにねぎ玉牛丼。うまい!

時刻は深夜0時。24時間後には青森から函館までのフェリーに乗る予定だ。青森市まではかなりの距離を残してしまった。早朝からこぐので、どうせぐっすりは寝られない。

駅に一旦戻ってベンチで仮眠をとる。

その後はコンビニへ行ったり、公園へ行ったり…。

結局、うまくテントを張るところが見つからず、仮眠をとりながら秋田市内をさまよった。

秋田市までのルート

2022年 7月4日【52日目】

酒田市→秋田市

走行距離 123.1km 

積算距離 2,895.3km

ともや
ともや

今日も読んでくださってありがとうございます。睡眠は大切と思いつつ、なかなか野宿先を見つけるのは大変でした。今ならどこでも寝られるんですけどね(笑)さて、青森のフェリー乗り場までは約200kmを残してしまいました。ほんと無計画にフェリーの予約をするからこうなるんですが、明日も大冒険が待っていることでしょう。応援よろしくお願いします。

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