ススキノの夜【56日目 北海道】

日本一周

ついに北海道の中心地に到着!札幌のススキノを走っていると、交差点でびっくりする出会いが。宿はすてきな女将さんのいるゲストハウスへ。これがなかなかいいところでして^^それでは行ってみましょう!

この記事を書いた人
tomoya

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洗濯はどうする?

道でいただいたシナモンロール

おはようございます。

昨日いただいたシナモンロールを朝ごはんにいただく。贅沢な朝だ。

過積載の旅自転車

昨日水道で洗った洗濯物がまったく乾かなかった(笑)コインランドリーで乾燥機にかけよう。

とりあえず後ろに積んで出発する。

そういえば洗濯ってどうしてるの?

と思う方がいるかもしれない。選択肢としては3つ。

①水道で洗う ②コインランドリーへ行く ③宿泊先の洗濯機を借りる という方法だ。

公園で洗濯物を干す様子
愛媛のキャンプ場

まず一つ目、水道で洗うという方法。公園の水道で洗って次の日まで乾かしておけば、一番安上がりだ。というか洗剤を使わなければ、かかる費用はゼロ。気をつけたいのは、トイレの手洗い場では洗わないこと。シンクに汚れがついてしまったり、利用者の邪魔になったりする。干すときは適度に風がある場所だと乾きやすい。

山口県下松市のコインランドリー前に止めた自転車
山口のコインランドリー

二つ目のコインランドリー。わりと小さな町でも1軒は見つかることが多い。旅人だけではなく、毛布や布団などの大物洗い、雨天時の乾燥等、自宅に洗濯機がある方にも広く利用されている。値段は張るが、洗いから乾燥まで一気にできるのは非常に楽。最近はWi-Fiがあったり、施設がカフェと一体化していたり、もはや洗濯だけを行う場所ではなくなってきている。

旅中は雨の日によく利用する。おもしろいのはコインランドリーでのコミュニケーションだ。洗濯の出来上がりを待つ間、よく声をかけられる。施設の前にこんな自転車が止まっているのだから、利用者も気になることだろう(笑)

コインランドリーで洗濯物が回る様子を撮影

3つ目は宿泊先のホテルやゲストハウス、ネットカフェなどの洗濯機を使う方法だ。施設によって、有料か無料かはさまざまで、コイン式の洗濯機が置かれていたり、無料だが洗剤代として100円かかったりする場所もある。ちなみにネットカフェ大手の快活CLUBには、コイン式のランドリーが設置されており、洗濯1回300円、乾燥機は30分100円で利用できる。うまく使えば400円で洗いから乾燥までが利用できる。待っている間に漫画を読んだり、ネットを使ったりできるのも利点だ。

洗濯についてはこんなところだろうか。季節によって洗濯の頻度は異なる。また、旅人によっても水道洗いがメインか洗濯機を多めに使うか変わってくる。いずれの場合にしても、汚れているものは事前によく洗う、コインランドリーに必要以上に居座らないなど、最低限のマナーは必要だ。

過積載の旅自転車

さて本編へ戻る。

昨日の晩ご飯のごみや飲み物、いただいた差し入れなど積載物がかなり多くなってきた。消費して減らさなければ。

ニセコから小樽へ

今日はニセコから羊蹄山を横目に進み、倶知安くっちゃん町、余市よいち町、小樽へとこいでいく。

ニセコの道

8:00 ニセコに別れを告げ出発。

ニセコから見た羊蹄山

今日の羊蹄山。少しご機嫌ななめのようだ。

ニセコ近くの牛

牛や!

これも北海道らしい光景。

道の奥に見える羊蹄山

羊蹄山に向かっていく道。

羊蹄山登山口

羊蹄山の登山口に着いた。この道もなかなかすごい。ちょうど雲が抜けシャッターチャンスである。

羊蹄山登山口で撮影した自転車

パシャリ!

ええ感じに撮れました^^

倶知安駅前の自転車

9:30 倶知安駅に到着。これで「くっちゃん」と読むのだから(笑)北海道も難読地名が多い。

余市町までの国道5号線

今日も矢印の道が続く。長くきつい坂だ。

国道5号線の黄色い矢印

黄色と黒の矢印もあった。

余市町のさくらんぼ販売店

12:00 余市町に入った。ここはさくらんぼが有名なのか。道沿いに「さくらんぼ○○円」と書かれた看板が並ぶ。

うーん、誘惑には勝てん。

余市町で買ったさくらんぼ

1パック購入。こんなにつまって300円。店のおっちゃんと旅の話をした。

ちょっとくらい割引してくれるかな?

少し旅慣れし、そんなよからぬことを考える。人から何かをいただくことばかりで感覚がマヒしている。いかんいかん。

ニッカウヰスキー株式会社外観

余市町のマップを見ているときに気になる社名があった。

ニッカウヰスキー株式会社

NHKでドラマにもなった有名なウイスキー醸造メーカーである。見学ができるそうなので行ってみたが…

ニッカウヰスキー株式会社前の自転車

予約が必要だった(T T) しかもしばらくは団体客の予約で埋まっているらしい。

こういうのを事前にしっかり調べないクセなおさなければ。

道の駅スペースアップルよいち

近くに道の駅があったので休憩する。「スペースアップルよいち」かわいい名前やな。

スペースということは…

余市宇宙記念館外観

おーはやぶさや!

こちらの宇宙記念館では、余市町出身で日本人初の宇宙飛行士毛利まもるさんの功績をたたえた展示物やデジタルプラネタリウムなどがあった。道の駅のショップでは宇宙食も販売していた。

小樽観光

小樽市までの国道5号線

国道5号線に沿って小樽市へと進んでいく。左手には青森以来の日本海が見える。

小樽市までの国道5号線

もうすぐ!というところで1000m越えのトンネルが2本続いて驚いた。歩道があったので安心して通ることができた。

小樽駅前の自転車

14:40 ついた!小樽駅!

雪の小樽駅前
雪の小樽運河

小樽には学生時代に3人男旅で来たことがあった。あのころは本当に若かった。雪にもホテルのベッドにもダイブしていた。あの時とは違う夏の小樽だ。

三角市場入口

三角市場で海鮮丼をあさる。値段がずいぶん高くなった気がする。うーん少し保留。

小樽運河沿いを歩いていた時、一人のチャリダーに出会った。滋賀から輪行りんこうしてここまできたらしい。輪行とは自転車を分解し、専用の袋に入れて公共交通機関を使って移動することだ。京都の舞鶴から小樽までフェリーが出ていて、自転車とともに滋賀からやってきたらしい。

なるほど、これくらいの荷物なら輪行できるのか。

残念ながら自分の自転車の方は、解体はできても荷物が多すぎて、運ぶことができない。

小樽運河前の旅の自転車

橋のところで写真を撮ろうということになり自転車を並べる。旅の自転車と横並びになるのは、山形の鶴岡以来だ。少し興奮。

またまたいい写真が撮れました!この後は小樽市内を回るそうでここでお別れをした。引き続きチャリ旅お気をつけて!

小樽運河タイムズガーデン前
小樽運河と自転車

小樽は本当におしゃれな街だ。こちらの運河沿いの景色は有名だが…

小樽出世前広場

南小樽駅に向かう堺町本通りもおすすめ!

小樽 奥野株式会社
北一硝子 小樽

レトロな建物が多く、写真スポットがたくさんある。

小樽のゲストハウスTAPROOM

こちらはTAPROOMというゲストハウス。ここに来たのには理由がある。

小樽のゲストハウスTAPROOMのオーナー

ここのオーナーの彼は、広島の三次市でおてつたびしていた時に出会ったチャリダーの女の子のパートナーなのだ。彼女から「ぜひ会って」と紹介を受け、来させてもらった。彼女同様とても親切な方で、宿泊者でもないのに中を見せてくださった。

自分と同世代の方がゲストハウスのオーナーをしているなんて…自分も旅を頑張らなければ!

南小樽駅前の広場

15:30 南小樽駅前で自転車を止めて休憩した。観光客の方や地元のおっちゃんが声をかけてくれた。

わしも若い時こんな旅したかったなあ。がんばって!

おっちゃんの一言に考えさせられる。

自分はあのおっちゃんと同じ年になった時、若い日々のことをどんなふうに思うのだろうか。

ススキノの夜

札幌までの国道5号線

まだ日はある。よかった、なんとか札幌まで行けそうだ。

札幌までの国道5号線

札幌までは一つ峠道がある。これを越えれば町が見えてくるはずだ。今日は札幌のゲストハウスを予約している。

札幌駅前の自転車

19:00 札幌駅着。結局日が暮れてしまった(笑)

大通公園の自転車

大通公園で1枚。ゲストハウスは札幌の中心部からは少し離れたところにある。予約サイトで高評価のところだ。楽しみやあ!

なんとなく気は引けるが繁華街のススキノを抜けていくのが近いようだ。

進むにつれて、人通りが格段に多くなる。居酒屋のキャッチ、酔っ払い、ガールズバーの姉ちゃん。久々のこの光景。大阪のミナミに来た気分だ(笑)

顔を下げながらゆっくりこいでいく。

やっぱりここの道避けた方が早かったかな?

人通りが多い場所でスピードは出せない。少し後悔していたときだった。

信号が赤になり、交差点で立ち止まる。すると後ろから

大阪?ほんまに大阪かいな?

ススキノの交差点に面した居酒屋

交差点に面した居酒屋で飲んでいたおっちゃんたちだった。Tシャツの後ろの「おおさか」の文字を見てくれたようだ。

大きな声に同じようなイントネーション。間違いない彼らも大阪の方だ(笑)

はい、大阪から自転車で来てまして…。

少しビビりながら答える。すると

ちょっと飲んでいきーな!ええからええから!そこにチャリ置いて。

ビールと焼き鳥

目の前にすぐさまビールと焼き鳥が並ぶ。なにこの展開。

これ、詐欺とかちゃうかな…(笑)

そうだとしてももう遅い。ビールに口はつけてしまった。

おっちゃんたちは大阪から社員旅行に来ていた。話のテンポ、言葉のチョイス、さすが大阪が誇るおっちゃんたちだ。

遠慮せんと、食べ食べ!

ただただ親切でゆかいな方たちだった。旅の話や会社の話、お色気話まで。

これがススキノの夜か…。

宿のチェックインがまだなので1時間ほどしてお別れ。おっちゃんたちは夜の街へと消えていった。

OYADO SAPPORO

ススキノ近くの道

あの時信号が青だったら…。また一瞬のタイミングに出会えたものだ。

おっとゲストハウスに急がなければ!

OYADOSAPPORO入口

21:00 宿に到着。こちらが本日の宿、OYADO SAPPORO。横文字の「OYADO」がかっこいい。予約サイトの口コミによると、女将さんの対応がすばらしいらしい。入ってみる。

OYADOSAPPOROのドミトリー

チェックインがかなり遅くなってしまったのにもかかわらず、あたたかく迎えてくださった。1階で受付し、階段を上がる。手作り感のあるおしゃれなドミトリー。中は幅が大きくゆとりのあるベッドルームだ。

OYADOSAPPOROのサッポロクラシック

1階では旅人たちが集っていた。女将を囲んでみんなで話す感じ。どこかのバーかスナックに来たような感覚だ。女将さんは初対面なのにとても接しやすい方だ。聞き上手で話し上手でもある。昔よさこいをしていた話、海外へ行った話、コロナで窮地に追い込まれたこの宿の話などなど。こちらの話も聞きながら、会話をつないでくれる、ゲストと絶妙な距離感でかかわってくれる方だ。

OYADOSAPPOROのゲストたち

今日のゲストたちとパシャリ。同じく旅人チャリダーの方やバイク好きな方、ライブに参戦する方など、経歴もばらばらでおもしろい方ばかりだ。そしてみんな話しやすい^^

すてきなゲストハウスにはすてきな旅人が集まるもんだな。

改めてゲストハウスの良さを感じた札幌の夜だった。

札幌市までのルート

ニセコから余市に出るまで山道でした。小樽の直前と札幌の直前に100~150mの上りがあります。小樽の前には1000m越えのトンネルが2本続いてびっくりしますが、広い歩道があるので安全に通れました。

2022年 7月8日【56日目】

ニセコ→札幌市

走行距離 99.6km 

積算距離 3443km

ともや
ともや

今日も読んでくださりありがとうございました!夜のススキノでのおっちゃんたちとの出会いはなかなかおもしろかったです。泊まったOYADO SAPPOROは数々のゲストハウスの中でもお気に入りの一軒です。また泊まりに行きたいなあ。次回のブログもお楽しみに^^

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