みどり湯【64・65日目 北海道】

日本一周

おてつたびの休日に稚内へ。日本最北端の場所を経由して、おもしろいとうわさのゲストハウスへ行ってきました。果たしてどんな出会いがあったのか。

それでは行ってみましょう!

この記事を書いた人
tomoya

元小学校の先生が30代から
自転車日本一周の旅へ
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最北端へ

まずは猿払村の滞在場所から、日本最北端の宗谷岬をめざす。

国道238号線

海沿いの国道238号線を行く。それほど高低差はないが、海からの横風がかなりきつい。いかにも最北端に向かっていくという道だ。

国道238号線

横風がだんだん向かい風になってきた。こいでもこいでも進まない。さすがは最北端。簡単にはたどり着かせてくれない。

日本最北端の郵便局

郵便局や!

ここは日本最北端の郵便局。はがきを買って投函すれば「日本最北端の郵便局 北海道宗谷岬」と記された風景印を押してもらえるそうだ。なお、最北端の郵便ポストはこちらではなく、宗谷岬すぐの店前にある。

宗谷岬の飲食店

最北端を望むように建物が並ぶ。

日本最北端の食べ処か。

正直ここではすべてに「日本最北端」という枕詞がつけられそうだ(笑)

この地域には他にも「日本最北端のガソリンスタンド」や「日本最北端の駐在所」などがある。

宗谷岬の間宮林蔵の銅像

こちらは最北端を望む間宮林蔵の銅像。彼は江戸時代の探検家で宗谷岬のちょうど向かいにある樺太からふと(サハリン)を調査し、島であることを確認した人物だ。

宗谷岬外観

そしてこれが宗谷岬

宗谷岬で自転車と記念写真

天に突き抜けるようなモニュメント。ここで写真を撮る旅人をどれほど見たことだろう。

宗谷岬で自転車と記念写真

晴れていれば遠くにサハリンが見えるらしいが、今日は見えない。

宗谷岬に置いたヘルメット

ヘルメットを置いてみた。これがつまり「日本最北端のヘルメット」ということになる。

宗谷岬に置いた足

こちらは日本最北端のつま先。

宗谷岬

こちらは日本最北端のひじ。

宗谷岬で自転車と記念写真

お付き合いいただき、ありがとうございました(笑)

風が吹きつける中、記念撮影。猿払村を出てからずっと風が吹いている。

宗谷岬流氷館

近くに宗谷岬流氷館というのがあったので入ってみた。ここでは無料で流氷や北海道にいる動物たちの剥製を見ることがある。無料なのはいいが、流氷をそのまま展示しているとあって、中はかなり寒い(笑)

宗谷岬浜磯

こちらのお店ではあたたかいすり身汁がいただけた。

宗谷岬浜磯のすり身汁
日本最北端の自動販売機

えーと飲み物をと…

もうええわ最北端(笑)!

最北端を過ぎたところに白い道というのがある。このあたりで名産のホタテの殻を砕いて敷いた道だ。

くう。天気悪い(笑)

自転車で行くことも可能だが、少し急な道が続く。

稚内白い道

道も白いが空も白い。

ぜひ天気がいい時に行ってください(笑)

みどり湯

白い道からまた少し進んだところにあるセイコーマートでおやつタイム。海からの風は相変わらず強く、買っている間に自転車が吹き飛ばされた(笑)

幸いチェーンが外れただけで済んだが、北の果て恐るべし。

稚内む蔵入口

海沿いをこいで無事稚内市内に入った。晩ご飯はこちらでいただくことにする。

サケ茶漬けが名物らしく注文。

稚内む蔵のサケ茶漬け
サケ茶漬け1300円

到着。これがお茶漬け?とびっくりするようなボリューム。一応出汁が用意されているが、醤油をかければサーモン丼だ。半分はそのままで、残りはお茶漬けでいただくことにした。めっちゃうまかった^^

稚内みどり湯

着いた!

こちらが目当てのゲストハウスみどり湯。その名の通り、銭湯を併設しているライダーズハウスだ。夜におもしろいイベントがあるらしい。

ライダーズハウスというのは、主にバイク旅の方を対象とした簡易の安宿のこと。部屋に寝袋を敷いて寝るタイプや布団、ベッドが用意されているところなどいろいろある。料金は1000~2000程度で、中には1000円以下で泊まれるところもあるらしい。北海道にはかつて多くのライダーズハウスがあったが、旅館業法の改正で数が減ってしまったらしい。

みどり湯の看板から左へ行くとすぐに銭湯の入口がある。2020年に改装されていてきれいな施設だ。料金は450円。シャンプーやボディソープは備え付けてあった。驚きはミラーボールのように浴槽を照らすネオン。浴槽につかるもなんだか落ち着かない(笑)ぜひ現地で体験を。

稚内みどり湯の内部

宿に入場。予約はしていなかったが、受付でオーナーのおばちゃんが丁寧に案内してくださった。1泊の料金は2000円。このような立派なベッドが用意されている。開いているベッドから自由に選んでいいということだった。すでに数人ベッド周りで談笑している。

稚内みどり湯の内部

こちらがリビング。オーナーの方から21時になったらここに集まるように言われた。

時間になったので席に座っているとオーナーがマイクを取り出し、みどり湯の歴史を語ってくれた。そのマイクで今度は順番にゲストが自己紹介。名前や出身地、どうしてここへやってきたかなどをそれぞれ語る。全員言い終わると音楽が鳴りだした。正面には「大空と大地の中で」の歌詞が登場。松山千春のヒット曲だ。

稚内みどり湯の内部

果てし~ない 大空と

全員で歌う。いつの間にかミラーボールまで回って隣のおじさんと肩を組んでいる。なんじゃこれは(笑)

オーナーはこれを毎日30年以上にわたって続けてきたらしい。なるほどこの時間を求めて旅人が集まるのか、すごい。

この日のゲストは10人ほど。8月のお盆には30人ほどの旅人が集まるらしい。

稚内みどり湯で出会った自転車旅人

たまたま自転車日本一周中の方に出会った。彼は山に登りながら日本各地を回っている。今日が2泊目らしく、昨日もいろんな旅人がいたそうだ。またどこかで会えますように。

他にもバイク旅の方たちと話をした。利尻島と礼文島の話、知床までの道のりの話、斜里しゃり町の旅人が集まるクリオネキャンプ場の話など。目からウロコの情報ばかりだった。みな自分よりは年配で、若くして旅ができることをうらやましがっていた。

若くていいなあ^^

30になって仕事をやめ、旅に出た。周りと比べるなといいつつ、周囲の様子をうかがいながら過ごす日々。20代前半のころは「30になったら結婚して子どもがいたりするのかな。」ぼんやりそんなことを思っていたが、結婚どころか定職にもついていない。自転車でふらふらと旅をしている自分に対して周囲はどう思っているのだろうか。

いつまで大学生気分で…

そんなふうに思われてはいないだろうか。自分はもう若くはないのだ。

おっちゃんたちと話してふと思った。

自分は若いのか…?

たしかに比べれば年は断然下だが、おっちゃんたちの「若くて」という言葉が何度も頭をかけ巡る。

帰路

朝、おっちゃんたちとガレージで再びあった。かっこいいバイクまたがり、これから利尻島に行くそうだ。

またな!

そういってエンジン音とともに出発した。おっちゃんたちの背中に「わかさ」を感じた。それは自分の持っている若さとは少し違う。

20代はこれをして、30代はこれをして、そもそもそこにルールはない。まだ自分はからの中にいるのかもしれない。そんな感覚がした。

日本最北端のマクドナルドのベンチで記念撮影

稚内市内のマクドナルドへやってきた。ここはもう言うまでもない日本最北端のマクドナルドだ。

日本最北端のマクドナルドで注文したセット。

こちらで充電を。

みどり湯ではうっかり充電をし忘れてしまった。ちなみにポテトと一緒にケチャップももらう派です。

猿払村までの国道238号線

再び猿払村へと戻る。

あいかわらず霧が深い。

なんとか滞在場所の道の駅に帰ってくることができた。

稚内市までのルート

2022年 7月15・16日【64・65日目】

猿払村→稚内市→猿払村

走行距離 147.4km 

積算距離 4063.4km

ともや
ともや

これで最北端はクリアです!あとは最東端、最南端、最西端。うーん行ける気がしません(笑)次回はおてつたびまとめです。お楽しみに!

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