みなさんこんにちは!ともやです
今回は筆者が体験した北海道猿払村でのおてつたびレポートです。
猿払村ってどこ?
何のお仕事をしたの?
気になりますよね!筆者は全国で10回おてつたびに参加しましたが、今回のおてつたびでは「ザおてつたび」と言えるようなおもしろい体験ができました。給料が気になる!という方はすっ飛ばしちゃってください^^
それでは行ってみましょう!
今回のおてつたび先について
猿払村とは?
北海道のほぼてっぺん、稚内市の隣に猿払村はあります。日本最北の村と言われており、人口は約2700人です。
ホタテ漁や酪農が盛んで、特にホタテの水揚げ量は過去全国1位に何度も輝いているそうです。海沿いにはホタテ漁師たちの豪邸、通称「ホタテ御殿」が並んでいるそう。すごいですね!
ですが新しくホタテ漁師になるのはとても難しく、漁師の子どもでも二人までしかなれないそうです。厳しい世界ですね。
今回はいちご収穫のお手伝いです。といってもいちご農家さんのお手伝いではなく、役所の方と一緒にお仕事をします。猿払村には、この土地に合う品種や栽培方法について研究するために育てられているいちごがあります。役所の方が主体となって日々いちごの研究をされています。
猿払村では近年、人口減少がゆるやかに進行しており、それにともなう漁業や酪農などの担い手不足が課題となっています。新たな雇用を生むために考え出されたのが施設園芸です。新規就農や企業誘致のための農業の仕方を探るため、夏でも涼しい環境を生かして、夏いちごの栽培が試験的に行われています。
期間と特典
期間は2022年7月12日~21日の10日間でした。
募集ページには
●村の移住体験住宅にご宿泊いただけます(費用は村負担)
「住宅の隣は牧場、目の前は海という珍しい環境で生活できる」と好評でした♪
朝日と夕陽がとても綺麗に見えます!
●猿払村内をご案内する時間を設けます
晴れている日の景色や星空が自慢です★
猿払の良さ、魅力を存分に体感してください。
引用:おてつたび「猿払村」募集ページ
と書かれていました。
移住体験住宅?村を案内?なかなかおもしろそうです!
宿泊場所
今回の宿泊場所は「道の駅さるふつ公園」の敷地内にある移住体験住宅です。
こちらがその住宅。トレーラーハウスのような見た目をしています。特典に書かれていた通り、隣は牧場で前は海というおもしろいロケーション。おてつたびのメンバーだけではなく、移住体験に来る人もここで宿泊するそうです。今回はルームメイトの方と二人で住みます。
中はこんな感じ。意外と広くて、生活に必要なものはそろっています。建物の両サイドに個室のベッドルームがあり、プライベートな時間も確保できます。
建物内にはシャワーしかありませんが、おてつたび参加者は道の駅にあるホテルの大浴場に毎日入ることができました。ありがたい^^
一日のスケジュール
こちらが猿払村での大まかなスケジュールです。
8:00 起床
9:00 ビニールハウスでお仕事開始
12:00 移住体験住宅に戻りお昼ご飯
13:30 午後のお仕事開始
15:30 お仕事終了
18:00 晩ご飯
22:00 就寝
今回のお仕事時間は一日5時間程度でした。ご飯は3食自炊でしたが、道の駅のレストランで食べたり、余ったいちごをいただいたりできました。
お仕事内容
いちごの収穫
収穫はいちごの生育状況を確認しながらゆっくり行います。研究用のいちごなので収穫の数はそれほど多くありません。収穫をしながら地元の方が猿払村のことについて教えてくれたり、役所の方の思いを聞いたりしました。
研究用ですが、いちご自体はどれも売りに出せそうなくらい大きくてきれいです。いちごはへたの上の部分をつまんでプチっと取ります。
ここでは高設栽培という方法で育てられているので、かがまずに立ったまま収穫できるのが良かったです。データを入力する作業やハウスの機械操作など難しい作業はスタッフの方がしてくれました。
パック詰め
研究用のいちごですが、少量はショッピングモール等で販売されます。
形がきれいで、大きさの基準をクリアしたいちごのみパックに詰めていきます。
いちごの冷凍準備
こちらは冷凍する前にいちごのへたを取っているところです。へたを取ったいちごは冷凍してジャムに加工します。
地域おこし協力隊について
いちごの研究は猿払村の役場の方が担当となっていますが、実際に作業の多くを担うのは地域おこし協力隊といわれる方々です。
地域おこし協力隊?なんじゃそれ?
恥ずかしながら私も初めて聞く名前でした。
総務省のHPには以下のように記されています。
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。
引用:総務省HP
猿払村に来られている隊員の方も任期は3年でした。各市町村に派遣された隊員は、その地域の要望に応えたり、自ら必要な取り組みを考えて行動したりしています。単身で派遣される方やパートナーと一緒に赴く方もいるそうです。2022年の時点で全国で6000人以上が活動しています。
隊員の方に話を聞くと、給与は決して高いとは言えないものの、地方で暮らしていくには十分と語っていました。ただ募集内容はよく見ておく必要があるそうです。すでに現地でする活動がある程度決まっている場合は、ベースに従って活動していきます。しかし、特に決まっておらず「地域おこし」という名前だけが先行している場所では、自由度が高くて活動するのが難しいそうです。
猿払村観光
おてつたび初日から、地域おこし協力隊の方が車で町の魅力スポットを案内してくださりました。食べ物、自然、旅人憧れのスポットまで。猿払村の観光資源すごいですよ^^
道の駅さるふつ
こちらは移住体験住宅がある道の駅の飲食店、さるふつまるごと館です。
ここの名物はなんといってもこれ!
ホタテ丼!
周りを囲むホタテも十分大きいですが、真ん中のホタテは見たことない大きさです。注文後に水槽から取り出されて、調理されるホタテのお味はもはや説明不要。今まで食べた海鮮丼の中でも上位に入るおいしさ。本当におすすめです!
この看板は名物写真スポット。牧草ロールに文字が書かれています。道の駅を通る観光客や旅人は必ずここで写真を撮っていきます。
一方こちらはソフト貝柱という名物商品。ホタテの貝柱が一つずつ真空パックに詰められています。ホタテのうま味が凝縮されたようなお味で、そのままでもおいしいですし、醤油を少しつけてご飯と食べても最高でした。TV番組で長州力が食べて「飛ぶぞ!」と叫んだ商品です(笑)
エサヌカ線
ここはエサヌカ線という全長16kmのまっすぐな道。バイク乗りや自転車旅の方の憧れスポットです。建物はおろか、信号や電柱、遮るものは何もありません。すごい!
ここで見る夕日がまたいい!
大自然
猿払村は星空も最高にきれいです。期間中は天の川に流れ星、圧巻の天体ショーが見られました!
朝日はこんな感じでした。住宅の前は海なのですぐに見に来られます。うっとりしますね^^
いろんな動物たちとの出会いもありました。猿払村ではホタテ漁だけではなく酪農も盛んです。いくつか牧場があり、いつでもたくさんの牛たちを見ることができます。
牧草ロールの風景もおもしろいです。場所によって白や黒、しましまの色で包まれたロールを見ることができます。北海道らしい景色ですね。
鹿やキツネにも出会いました。キツネなんてなかなか地元で見ることがないのでびっくりでした!
休日には隣の稚内にも自転車で遊びに行きました。気になる方は以下のブログで!
おてつたび最終日
最終日には役場の村長室に案内されて、村長さんとお話をする機会がありました。1時間ほど聞かせていただいたのですが、猿払村の現状や来てみてどう感じたかなどを共有しました。
北海道の北部は特に学力に課題が多いらしく、新しく作った教育施設で放課後の学習のサポートをしているそうです。村には高校がないので、高校から大学進学にかけて村を出ていくと、なかなか戻りにくいという現状があります。村での雇用先も限られているので、そういった意味でも、農業で新しい雇用を生み出そうとする試みは価値あるものだと思いました。
退出する際にはお土産にとたくさんの特産品をいただきました。この後、ほとんどを宿で食いつくしてしまうのは想像に難くありませんね(笑)
ルームメイトの方ともお別れです。年は一回り離れた学生の方ですが、10日間一緒に過ごして、毎日本当に楽しかったです。エサヌカ線に行ったり、星空を見たり、朝日を見たり。明日仕事があるから…そんなことは関係なくアクティブに遊びました。またどこかで会えますように。
今回のお給料
お給料は実働35時間で
35,000円でした!
遠方の場合、ここまで来るのに交通費が結構かかってしまいますが、これだけの体験いや旅ができるならありかもしれません^^
貴重なお仕事の体験と合わせて村の案内、現地の方との交流など、おてつたびだからこそ体験できる内容ばかりでした。まさにザおてつたび!
みなさんも最北の村をぜひ訪れてみては^^
以上、猿払村でのおてつたび体験レポートでした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。残念ながら、現在猿払村でのおてつたびは募集がありません。ぜひ観光で訪れてみてください。