・山形のおてつたびって何の仕事をするの?
・共同生活は大変?
・地方移住を考えているけど、西川町は実際どんな場所?
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
山形県西川町のおてつたびでは、
- さくらんぼ収穫
- 地域イベントの運営
- 古民家DIY
- 地元の方との交流
- 地域づくりへの参加
など多方面の仕事を体験させてもらい、まるで「地域の一員」として暮らした20日間でした。
この記事ではその体験をもとに、
・西川町のおてつたびの仕事内容
・宿泊施設や食事
・共同生活の様子
・地方移住との相性
まで詳しく紹介します。
地方移住を考えている方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
おてつたびと似たようなサービスがリゾートバイトです。両者を比べた記事がこちら。
→ おてつたびとリゾートバイトの違いは?どっちがおすすめ?収入・仕事内容・出会いを徹底比較
今回のおてつたび先|山形県西川町とは?
今回参加したのは、山形県西川町(にしかわまち)です。
西川町は山形県の中央部に位置し、人口約4,500人の自然豊かな町。
日本百名山にも選ばれている月山(がっさん)や湯殿山(ゆどのさん)を有し、豪雪地帯としても知られています。
月山の夏スキーはなんと4月にオープンして7月まで滑走が可能です!
私自身、「自然豊かな地域で暮らしてみたい」と以前から思っていたので、この募集を見つけた瞬間に応募を決めました。
西川町のおてつたびが人気な理由
西川町のおてつたびは、他の募集とは少し違います。
募集ページには、
- テントサウナ体験
- 蕎麦打ち体験
- BBQ交流会
- 町長宅で交流会
- 空き家DIY
- 地域住民との交流
など、仕事以外に数多くの特典が掲載されていました。
私はこれまで全国10か所でおてつたびに参加してきましたが、特典の数は断トツで多いです。
実際に参加してみると、
「地域全体で参加者を歓迎してくれている」
という雰囲気を感じました。
宿泊場所は大きな古民家

宿泊場所は、おてつたび参加者専用の古民家でした。
今回は
- 男性4名
- 女性2名
- CASEスタッフ1名
の計7人で共同生活を送りました。
「CASE」というのは、西川町とタッグを組んで地方創生に取り組んでいるチームです。
町とおてつたびの間に入って、私たちの生活サポートをしてくれました。
寝室は男女別ですがリビングやキッチン、お風呂は共用です。
最初は共同生活に少し不安もありましたが、みんなでご飯を作ったり、仕事終わりに雑談したりと、学生時代の合宿のような雰囲気でした。
共同生活だからこそ生まれる出会いも、このおてつたびの魅力だと思います。
食事は自炊が基本
募集要項では3食自炊でした。
しかし、西川町では、お米+1人1日500円の食費が支給されました。
そこで私たちは全員分をまとめ、食材を共同購入することに。
6人分を合わせると一日3,000円ほど使えるため、毎日かなり豪華な食事になりました。
メニューは、
- カレー
- 親子丼
- パスタ
- ハンバーグ
- 焼き魚
などさまざま。
料理が得意なメンバーが中心となって作ってくれ、食卓を囲む時間も毎日の楽しみでした。
1日のスケジュール
西川町のおてつたびは、おおよそ次のような流れでした。
8:00 起床・朝食
9:00 午前の作業開始
12:00~13:30 昼食
13:30 午後の作業開始
17:00 作業終了
18:30 晩ご飯・入浴
22:00 就寝
イベントのお手伝いの日は朝が早いこともありましたが、その分翌日は早めに仕事が終わるなど、勤務時間はきちんと調整されていました。
そのため、体力的にも無理なく20日間過ごすことができました。
西川町での初日の出来事

2022年4月に就任された菅野大志町長は中央省庁で勤務した経験を持っておられ、予算管理に長けています。
西川町の魅力をさまざまな場所で伝えたり、多くのイベントを企画して予算を勝ち取り、町の活性化を図っています。
到着した日の夕方にはさっそく、西川町役場で開かれる対話会という行事に参加させてもらいました。役場の職員と地域住民が一つの机を囲んで、同じ目線で事業について練り合う。
職員の方の熱のこもった説明、地域住民の前向きな意見に圧倒されました。
中でも印象的だったのは町長の姿勢。町民と同じパイプ椅子に腰かけ、議論に混ざっていました。フラットな立場で住民の意見に耳を傾けておられました。
西川町での実際の仕事内容
西川町でのお仕事は多種多様でした。
まず役場で町民の方々のニーズが集約され、CASEやおてつたびのお仕事として振り分けられます。
毎日同じ仕事を繰り返すのではなく、その日に地域で必要とされている仕事を手伝うスタイルでした。
① さくらんぼの収穫

山形と言えばさくらんぼですよね!最初の二日間は農家さんのところへ行ってさくらんぼの収穫をお手伝いしました。
さくらんぼの木は人よりも大きいので、脚立に乗って収穫しました。

こちらはさくらんぼを大きさごとに分けている様子です。
どのさくらんぼも大きくてきれいですが、規定に満たない大きさだったり、少しでも傷があると、ブランド物のさくらんぼとしては売りに出せなくなります。
上の写真の中で実際に売られるのは半分ほどでした。
② 地域イベントのサポート
西川町では人口5000人未満とは思えないほど多くのイベントが開かれます。

こちらは「ツールド・さくらんぼ」という自転車イベントの誘導のお仕事。サイクリストの方を休憩ポイントへと案内していきます。
別の日にはマラソン大会のサポートもしました。
③ 古民家DIY・空き家活用

西川町ならではだったのが、古民家改修のお手伝いです。
地域には空き家となった古民家が多くあります。その古民家を再生し、新しい交流拠点へと生まれ変わらせるプロジェクトが進められていました。
専門の職人さんと一緒に、
- 柱の加工
- 土間づくり
- 清掃
- 荷物の運搬
などを担当しました。日常ではなかなかできない体験でした。
一人1着カラフルなつなぎが用意されていて、汚れるお仕事の日はこれを着て作業しました。

④ 地域のお困りごとを手伝う草刈り

期間中一番多い作業は草刈りでした。ただ今まで経験したような草刈りとは少し違います。
町民の方のニーズに応えるお仕事が多いので、たとえば団子屋さんの裏庭の草刈りをしたときは、休憩時間に団子がいただけたり、旅館の裏庭の時は作業後に温泉に入らせてもらえたりしました。
もちろんこうしたことは町民の方のご厚意なのでいつもあるとは限りません。

⑤ マルシェ運営
期間の終盤に、古民家の前の広いスペースで「叶えるマルシェ」というイベントが開かれました。
飲食店や雑貨屋さん、占いの店など多数出店するおもしろいイベントです。

私たちは、
- 会場設営
- テント準備
- 駐車場整理
- 片付け
などを担当しました。
イベント当日は多くの来場者でにぎわいました。
このイベントはCASEスタッフの方が町の活性化のためにと気持ちをこめて企画したもので、人とのつながりを大事にした誰もが楽しめる内容でした。
住み込みで地方での仕事を体験する働き方は、おてつたび以外にもありますよ。
→ リゾートバイトにおすすめの派遣会社5選|未経験者向けに比較【2026年版】
西川町観光① 道の駅にしかわ
休日には、おてつたびメンバーと西川町を観光しました。
順番に解説していきます!
まず訪れたのは道の駅にしかわです。

宿泊していた古民家から車で10分ほどの場所にあります。
地元の特産品が並ぶ物産館やレストラン、日帰り温泉までそろっています。
移住を考える人にとっても、普段の買い物の様子を知ることができるスポットでした。
地方では大型ショッピングモールよりも、こうした道の駅が地域の交流拠点になっていることも多いです。

西川町の名物の一つがこの地ビールソフトクリーム。
最初は「え!ビール味?」と驚きましたが、苦味はほとんどなく、ほんのり香ばしい風味で食べやすい味でした。
暑い日の観光にはぴったりです。
また、期間限定のイベントや謎解き企画も開催されていて、家族連れでも楽しめる道の駅でした。
西川町観光② 道の駅寒河江チェリーランド
続いて訪れたのが道の駅寒河江(さがえ)チェリーランド。
山形県内でも人気の観光スポットです。
ここには、
- さくらんぼ
- ラ・フランス
- 桃
- 地酒
など、山形県の特産品が勢ぞろいしています。
私たちが収穫を手伝ったさくらんぼも販売されていました。
農作業を経験した後だったので、「こんなに丁寧に育てられていたんだ」と売り場を見る目も少し変わりました。

西川町観光③ 慈恩寺│1300年の歴史
西川町周辺には歴史ある寺院もあります。
その代表が慈恩寺(じおんじ)です。
開山から1300年以上という歴史を持ち、東北を代表する古刹として知られています。

境内には、
- 本堂
- 三重塔
- 数多くの文化財
があり、静かな時間が流れていました。
観光客もそれほど多くなく、ゆっくり散策できるのも魅力です。
文翔館│無料とは思えない豪華さ
休日には山形市まで自転車で走ってみました。
印象的な建物が文翔館です。

以前の山形県庁舎として使われていた建物で、現在は無料で見学できます。

レンガ造りの重厚な外観はもちろん、内部も映画やドラマのロケ地になるほど美しい空間でした。

文翔館の横に並ぶ建物は山形県旧県会議事堂。こちらも美しい建物です。
歴史ある建物が好きな方にはぜひおすすめしたいスポットです。
念願だった銀山温泉へ

今回、一番楽しみにしていた観光地が銀山温泉でした。
尾花沢市という町にある温泉街で、NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台にもなった場所。
1913年の大洪水で壊滅的な被害を受けますが、その後地元財界の力もあって復興しました。大正ロマンあふれる建物が並びます。
冬の雪景色が有名ですが、私が訪れたのは夏。
緑に囲まれた温泉街も、とても風情がありました。

昼間の景色も美しかったのですが、やはり感動したのは夜です。
ガス灯に明かりが灯ると、昼間とはまったく違う幻想的な世界が広がりました。
「いつか冬にも来てみたい!」
そう思える場所でした。
共同生活で学んだこと
20日間は6人のメンバーと共同生活でした。
毎日、
- ご飯を作る
- 洗い物をする
- 掃除をする
そんな何気ない時間を一緒に過ごします。
最初は初対面同士でしたが、数日もすると自然と役割分担ができてきます。
料理が得意な人は料理を、掃除が得意な人は掃除を、という雰囲気になっていきました。
共同生活は大変そうというイメージもありましたが、
思いやりのあるメンバーばかりだったので、とても居心地が良かったです。

今回のお給料を公開
今回参加した期間は20日間でした。
勤務日は14日間(初日・最終日を含め休日は6日間)。
総勤務時間は91時間です。
そして実際にいただいたお給料は…
81,900円でした!
時給だけを見ると、都市部のアルバイトと比べて特別高いわけではありません。
しかし、西川町のおてつたびはお金以上の価値がありました。
宿泊費はかからず、食費の補助もあり、地域の方との交流やさまざまな体験まで含まれていたからです。
「旅行をしながら働ける」
という、おてつたびならではの魅力を十分に感じました。
→ 旅しながら働く方法10選|日本一周で実際に出会ったリアルな収入源
西川町のおてつたびで感じたメリット・デメリット
① 仕事内容が毎日違う
② 地域の人との距離が近い
③ 地方移住をリアルに体験できる
④ 多くの仲間に出会える
⑤ 地域の課題を知ることができる
おてつたびの期間でこれだけ多くのバラエティー豊かな仕事をした経験はありませんでした。
地域の方の困りごとを解決し、地域課題に向き合うことで、観光だけでは出会えない人とのつながりができました。
あえてデメリットをあげるとすれば、以下のことです。
① 共同生活が苦手な人には向かない
② 仕事内容は毎日変わる
③ 車がないとゆっくり観光はできない
常に周りに人がいる状況は少し疲れる場合もあります。
意識的に一人の時間を作って心を落ち着かせることが大事です。また、ありがとうやごめんねの一言だけは伝えるというのも意識していました。
同じ作業を続けたい人には向きません。せっかくやり方を覚えても、次の日には別の仕事…というのが続きました。
地方移住のお試し体験にもおすすめ
私は全国のおてつたびを経験してきましたが、西川町は特に
「地方移住を考えている人」
におすすめできます。
理由は、
- 地域住民と話す機会が多い
- 行政との距離が近い
- 地域課題を知れる
- 実際の暮らしを体験できる
からです。
旅行では見ることのできない地方の日常を体験できるので、
「地方で暮らしたらどんな生活になるんだろう?」
という疑問を持つ人にはぴったりだと思います。
私自身、日本一周をした経験がありますが、数日観光しただけでは地域の本当の魅力は分かりません。
一方おてつたびでは20日間滞在することで、その土地の生活や人とのつながりを肌で感じられます。
まとめ│地域とのつながりを大切にしたい方にぴったり
地域にはたくさんのニーズがあって、
「やりたいけど一人じゃできない…」
ということが多いです。
西川町でのおてつたびでは、町民の方とかかわって、自分ができることをして笑顔になられて…
そういうことが毎日あったのが自分にとっては一番の特典だった気がします。
この20日間を通して「地方で暮らすこと」の魅力を改めて実感しました。
もし地方移住に少しでも興味があるなら、いきなり引っ越すのではなく、おてつたびのような形で地域に滞在してみるのも一つの方法です。
実際に暮らしてみることで、その土地の空気や人の温かさ、自分との相性が見えてきます。
西川町での体験が、これからおてつたびや地方移住を考えている方の参考になればうれしいです。
地方移住したい方には「お試し移住」!
この地域で暮らしてみて感じたのは、『移住する前に短期間住んで働いてみる』ことの大切さでした。
私は全国10か所以上でおてつたびを経験しましたが、どの地域にも暮らしてみないと分からない魅力があります。
地方移住を考えている方は、まずはお試し移住として参加してみるのがおすすめです。」
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