本物を追求する工房【245日目 鹿児島】

日本一周
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tomoya

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さつま半島北上

南さつま市の中之島公園

6:30 南さつま市の公園で起床。結局中央のキングサイズベッドは使わなかった。端っこの壁がある場所が落ち着く。

南さつま市の中之島公園で体操する旅人

太陽を浴びながらストレッチ。天気がいいとそれだけで気分が上がる。

サンセットブリッジ

橋を渡って昨日閉め出された公園へと戻る。

今日は今いる南さつま市から国道270号線で北上していく。できるだけ熊本に近づいておきたいところだ。

鹿児島の県道20号線

国道270号線に接続する県道20号線からの景色。正面に見えるのは薩摩半島中央部の山々。左に曲がると、道は熊本方面へと続く。

道の駅きんぽう木花館

8:50 道の駅きんぽう木花館でトイレ休憩と朝ごはん。

かめまる館

10:00 かめまる館という施設で休憩。「サイクルポート」と書いてある。調べてみると、今朝出発した付近からここまでサイクリングロードがあった。海側にあるようで全く気づかなかった。

全国でときどき自転車専用道を見かける。旅の最初の方は「ぜんぶ自転車道にしてくれよ!」と毎日思っていたが、一般道で多くの出会いを経験するうちにあまり思わなくなった。むしろ一般道の方が店は多いし景色も変わっておもしろい。

かめまる館の南薩線の橋脚跡

かめまる館のすぐ隣には川が流れていて、石橋があった。さらにその隣(写真上では奥)に4本の古い橋げたが確認できる。気になって調べてみると、ここにはかつて南薩(なんさつ)線という私鉄が通っていたそうだ。その路線は今のサイクリングロードのラインと重なる。つまり廃線後、自転車道へと生まれ変わったというわけだ。なるほど、それなら走ってみても良かったなと少し後悔(笑)

江口浜の東屋

10:45 江口浜という場所の東屋で休憩していた時だった。

ウィンドサーフィンをするおじさんが声をかけてくれた。去年奥さんと車で日本一周したそうだ。山陰の有益な情報をたくさん教えてくださった。

江口浜でウィンドサーフィンする人

こちらもウィンドサーフィンで来たおじさん。今日の風向きや今後の道の駅について教えてくれ、ボードをかついで颯爽と海に出て行った。か、かっこいい(笑)

江口蓮菜館

おじいがおすすめしてくれた江口蓬菜館というマーケットへ。

江口蓮菜館で買った弁当

安いお弁当を買い、海を見ながら休憩した。

江口蓮菜館の海岸

買い出しに来ていたおばちゃんと少し話した。会うたびに「どこが一番よかった?」と聞かれるが、正直ぱっと決められない。なのでころころと答えが変わってしまう。今回はつい最近まで行っていた南の島の話をした。

いちき串木野市のニシムタ

14:00 撮影で使っていた三脚が壊れてしまったので、100均で代わりのものを探してみた。

鹿児島で買ったダイソー三脚

100円ではなかったが購入し、ハンドルの前につけた。いいフィット感。店の前でご夫婦に話しかけられた。車で熊本方面から来たそうで、途中で寄った甲冑の工房が良かったと教えてくれた。

薩摩川内市看板

国道3号線で薩摩川内市という町に入った。

川内川の河川敷の鯉のぼりと自転車
川内川の河川敷

鯉のぼりが泳ぐ絶好の写真スポットを見つけた。早速さっき買ったばかりの三脚で写真を撮る。

川内川の河川敷の鯉のぼりと自転車

ええ感じですやん^^

甲冑工房

教えてもらった甲冑工房は、ちょうどこの河川の下流にあるようだ。

甲冑工房丸武

16:00 「丸武」という名前の甲冑工房に到着。「工房」ということはあの時代劇で見るような鎧(よろい)を作っているところなのか。

甲冑工房丸武

広い敷地内には黒い瓦屋根の建物がいくつかあり、まるで城内に入ったきたかのよう。

甲冑工房丸武

実際、立派な城のような建物や橋まである。なんだここは。

甲冑工房丸武

甲冑を見られる展示室があった。ここで作られているのは本物の甲冑ではなくレプリカである。大河ドラマや映画で使用された甲冑レプリカがたくさん展示されていた。

甲冑工房丸武

こちらは織田信長の幼少期の甲冑。

甲冑工房丸武

こちらは豊臣秀吉モデルだ。すごい。

甲冑工房丸武さんは元々は釣具メーカーだったそうだ。業績が悪化し一度は破綻してしまうものの、ノウハウを生かした甲冑レプリカの製造で立ち直った。当時映画やドラマで使用されていた本物の甲冑は重く、俳優のサイズに合わないものもあった。巧みな技術で精巧につくられた丸武さんの甲冑は今ではいろんな場面で使用されている。細部まで徹底的にこだわり、本物を追求する工房のみなさん。真剣に作っている姿に圧倒された。

展示室は無料で見ることができ、なんと撮影・SNSアップもOK。実際に甲冑レプリカを作っている工房もガラス張りになっており、撮影はできないが自由に見学可能だった。

オレンジ

川内とれたて市場

17:00 せっかく海沿いに来たので、工房の先にある市場にも行ってみた。が、ちょうど5時で閉店ガラガラ。腹減ったなあ。

鹿児島の国道3号線から見た海

再び国道3号線に戻り北上していく。横には私鉄の線路と海が見える。ここからしばらくは海沿いの道が続く。

西方駅

小さな無人駅を発見。野宿させてもらうにはいまいちスペースがない。

西方駅で買ったエナジードリンク

炭酸ジュースで腹を膨らませる。ファイトバクハツ、とまではいかなかったが元気が出てきた。

肥薩おれんじ鉄道と自転車

線路との分かれ道。この路線は肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道線というらしい。こんなところを走る車窓からの景色もきれいにちがいない。

道の駅阿久根
道の駅 阿久根

18:15 再び海側に出たところで道の駅があった。

道の駅阿久根のオレンジのオブジェ

建物の奥にオレンジ型の東屋が。日はすでに傾いている。

今日はここで野宿やな。

そう決心して荷物を降ろそうとしたとき、若いカップルがオレンジ東屋に入っていった。自転車の前を散歩をしている人が何人か横切る。

う~ん。

ここは少し厳しいか。もう少しこいでみることにした。

道の駅阿久根付近から見た夕日

一日の役目を終えたオレンジの太陽さんが沈む。視界を遮るものが何もない。二日連続、いい夕日が見られた。

阿久根駅

20:00 阿久根市に到着。私の役目はまだ終わらない。さて、どこで寝るか。

阿久根駅近くの東屋で食べる晩ご飯

駅から少し進んだところに東屋を見つけた。ひと気のない静かな場所である。食料はスーパーでそろえた。腹が減った時のカレーヌードルは最高だ。

日本一周中の充電の様子

鹿児島に戻ってからも野宿続きで、3つあるバッテリーの充電が底をついた。頼れるのはPCだけ。スマホとバッテリーにできる限りの電力を補充する。

阿久根市までのルート

2023年5月1日【245日目】

南さつま市→阿久根市

走行距離 98.3㎞

積算距離 12,736.6㎞

ともや
ともや

熊本が見えてきましたね。次回もお楽しみに!

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