ウズベキスタン旅行記④

ウズベキスタン

ウズベキスタン旅3日目。今日は念願のサマルカンドを散策です。ここには見てみたい建造物がたくさんありまして。それでは行ってみましょう!

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tomoya

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サマルカンドってどんな街?

サマルカンド駅前

今日は一日サマルカンドやー!

と意気込むもあいにくの天気。雨男の設定は今日ばかりは解除していただきたい(笑)

ここサマルカンドは、ウズベキスタンの東部に位置する古都。14世紀末から15世紀にかけては、中央アジアをおさめたティムール王朝の首都として繁栄した。その時代に築かれた青の美しい装飾の建物が多くあり、「青の都」と呼ばれるようになった。

ウズベキスタンには以下の5つの世界遺産がある。

1.サマルカンド

2.ヒヴァのイチャン・カラ

3.ブハラ歴史地区

4.シャフリサブス歴史地区

5.西天山(カザフスタン・キルギスと共有)

この中でもサマルカンドは特に構成要素が多く、世界遺産の広場や霊廟、モスクなどが街の中にいくつもある。

サマルカンドの道

8:00 サマルカンド駅から街の中心部に向かう。バスでも行けるが、時間があるので徒歩で向かってみる。距離にして約4㎞。ちょっと歩きすぎか(笑)

リュックの重みが両肩にのしかかる。朝も食べていないのでかなり空腹だ。

文化交差路

サマルカンドのグーリ・アミール廟

1時間ほど歩くと、ようやくめあての建物が見えてきた。

サマルカンドのグーリ・アミール廟

こちらはグーリ・アミール廟。ティムール朝の王ティムールやその子孫が眠る霊廟だ。グーリ・アミールとはペルシャ語で「王の墓」を意味する。青色のドームと両サイドの塔はイスラム教のモスクのつくりと似ている。

サマルカンドのグーリ・アミール廟

特に入口の装飾がすごい。

サマルカンドのグーリ・アミール廟

このグーリ・アミール廟のすぐ近くにもう一つ壮大な建造物がある。

サマルカンドのレギスタン広場

それがここ。レギスタン広場だ。

レギスタンはウズベク語で「砂の場所」という意味。元々はバザールが開かれる公共の広場だったそうだ。

サマルカンドのレギスタン広場

でっかい広場!!

あまりの迫力に圧倒される。左がウルグベク・メドレセ、中央がティラカリ・メドレセ、右がシェルドル・メドレセという神学校。シルクロードの中継地であるサマルカンドの象徴的存在である。

文化交差路とも呼ばれるサマルカンド。シルクロードのいくつかの道がここを十字路として、交わり分かれていた。

サマルカンドのレギスタン広場

あいにくの天気だが、その荘厳さは変わらない。

天気がいいときの写真はどなたかのブログでご覧ください(笑)ちなみにここは「あいのり」のAsian journeyシーズン2でメンバーが訪れていた場所でもあります。聖地巡礼ってことで(笑)

サマルカンドのシヨブバザール
シヨブバザールの入り口

レギスタン広場から北東に少し進んだところに大きなバザールがあった。

サマルカンドのシヨブバザール

ここもなかなかの規模だ。

サマルカンドのシヨブバザール

朝から何も食べていない。何かおいしいものは…。

サマルカンドのシヨブバザールのナン

ひょえーなんやこれ!

サマルカンドナンと言うらしい。おばちゃんが教えてくれた。ナンというよりは、大きなベーグルだ。

一つ買ってみることにした。値段は3000スム(約37円)。安い(笑)

持ってみると結構重くてあったかい。そのまま食べてもおいしいそうなので、一口いただく。

うーん、たしかに味つけなしでも…いや、ただの硬いナンや(笑)

荷物が増えたが、そのままバザールの横の道を歩く。またすぐに大きな建物が見えてみた。

サマルカンドブルー

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

こちらはシャーヒ・ズィンダ廟群びょうぐん。廟は霊廟のことで、亡くなった方を祀る施設。いくつもの霊廟が集まっているので「廟群」となる。シャーヒ・ズィンダはウズベク語で「生ける王」という意味だそうだ。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群の階段

階段を上って中へ入る。英語のガイドさんが話すのを盗み聞きしたのだが、ここの階段の段数を数えて、行きと帰りの数が同じであれば天国に行けるそうだ。ぜひやってみよう!

いち、に、さん…にじゅういち、にじゅうに…

「こんにちは!」

日本人のご夫婦に声をかけられた。この国に来て初めての日本人。少し興奮して、段数は無事忘れた(笑) 定年を迎えたので、お二人で観光に来たそうだ。

「一人旅?」「なんでウズベキスタンにしたの?」

いろいろと質問してくださった。

続きの階段を上っていく。この先がサマルカンド観光で一番楽しみにしていた場所だ。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

なんじゃこりゃ!

両サイドに壁のように霊廟がそびえたっている。いくつもの廟が横につながり、奥まで続いている。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

装飾が他のとは違って圧倒的に細かい。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群
サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

中に入ってみると、建物ごとに天井の模様や色が微妙に異なっていた。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

この廟群は一度に建てられたわけではなく、何世紀にもわたって、隣へ隣へと廟が建てられていったそうだ。どこで写真を撮っても「映える」。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

そんな中でも特におすすめの画角はここ!

廟の扉をくぐり、外を眺めてみてほしい。

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群

すげえ。

これが サマルカンドブルー

この街の建物はそう呼ばれる。驚きすぎて一瞬時間が止まった。他の街にも青色の装飾はあるが、ここの建物に使われているタイルの装飾は本当に細かくて美しい。どうですかみなさん。心のシャッター押せましたか?^^

サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群で記念写真

帰り道に先ほどの日本人夫婦に再び会った。レギスタン広場が見える場所で写真を撮ってもらった。

シャシリク

サマルカンドのタクシーと道

レギスタン広場から南へ少し進んだ通りでなんだかいい香りがした。BBQでもやっているのか。

店の前でおじさんに声をかけられた。

ヘイ!ニーハオ!「肉食うか?」

現地の言葉だったが、おそらくそんなことを言っている。中国人だと思っているのか(笑)悪い人ではなさそうだ、それに腹が減っている。

店に入ってみた。

メニューを見てすぐに決めた。プロフシャシリクだ!プロフはウズベキスタン初日に食わせてもらったチャーハンのような食べ物。シャシリクというのは中央アジアでよく食べられる肉の串焼きだ。

ウズベキスタン旅行記①
ウズベキスタンてどんな国か知っていますか。観光地や言語、料理などを紹介します。おもしろい案内人との出会いもありました!
ウズベキスタンの伝統料理のプロフ

プロフが登場。プロフシャシリクのセットで25000スム(約306円)だった。サービスでサラダやパンもくれた。器もウズベキスタンぽくておしゃれ。

ウズベキスタンの伝統料理のシャシリク

こちらが牛のシャシリク。めっちゃうまい^^

おじさんは身振り手振りで「ここにいな。」と伝えてくる。外を見るとひどく雨が降っている。

このまま少し店で雨宿りさせてもらうことにした。

サマルカンドの路地
道の真ん中に排水溝がある

1時間ほどたち雨が止んだ。細い路地を抜け、大通りに出る。再びサマルカンド駅まで歩いて戻るのだ。

サマルカンドの冠水した道路

大通りに出た。

おいおい、なんやこれ…。

道路に水があふれている。そんなに降っていたのか。それとも排水設備が不十分なのか。

サマルカンドの冠水した道路

車はなんとか走れるくらいだが、深みにはまっている車も見られた。現地の人もカメラを構えるほどのあふえよう。靴を濡らしながら対岸へわたり、水が少ない道まで歩いた。

バス使うか。

歩き疲れ、途中でバスを使うことにした。バス停らしき場所で待っていると早速やってきた。

運転手にたずねる。

サマルカンド駅に行きますか?

通じない(笑)

後ろのお姉さんが現地語で伝えてくれた。サマルカンドの発音が悪いのか(笑)

1200スムで駅へ。電車の時間まで3時間ほどあったので、もう一度あれを食べることにした。

サマルカンド駅のシャシリク

そう、シャシリク(笑)さっきのやつがうますぎたので、駅にあった店でも注文してみた。

だがこっちのシャシリク、刺さっているのは鶏肉だった。しかも淡白な胸肉のような味だ。

おいおいこれやったらただの焼き鳥やんけ。

店主のおじさんにシャシリクはいろんな肉を使うのか聞いてみた。でもやっぱり通じない。シャシリクの発音も悪いのか(笑)

コーヒーを飲んでいると、後ろから青年が声をかけてきた。見た目はアジア人のようである。少しクセのある英語をしゃべった。

彼はモンゴルから来た旅人だった。今までお互いが行った国や相撲について話した。

電車の時間になったので彼と別れた。高速鉄道で首都のタシュケントに向かう。タシュケントは初日に降り立った場所。つまり飛行機と寝台列車、高速鉄道でウズベキスタンの3つの街をくるりとめぐったことになる。

3時間半でタシュケントに着いた。しかし、今日予約しているホテルからはかなり遠い場所で降りることになってしまった。仕方なくタクシーを使う。10分ほどしか乗らなかったが、40000スムもとられてしまった。

Star hotel タシュケント
タシュケントのStar hotel

受付で明日の出発時刻を伝える。午前の便で帰るので、7:30には出なければならない。すると受付のおじさんが言った。

「朝食は8時からだが、7:20から食べられるようにしよう。タクシーは呼ぶか?」

なんて優しいんや。

手持ちのスムが少ないのでタクシーではなくバスか電車で行くことを伝えると

「いくら持ってるんだ?少しなら助けよう。」

うそやろ?

ホテルマンからのそんな言葉聞いたことがない。

結局少しだけ補填してもらうことにして、タクシーを呼んでもらえることになった。

帰国

5:00 起床

ベッドの上で旅の記録を書く。朝ごはんを食べて出発。受付のスタッフにお礼を告げタクシーへ。

タクシーのドライバーがこれまたいい人で、

「飛行機の時間は?間に合うか?」

「ウズベキスタンはどうだった?楽しかったか?」など、簡単な英語でいろいろと話しかけてくれた。

空港に着き、チェックインを終える。

今回の旅先ウズベキスタンにして本当によかった。優しさにあふれた国やった^^

ともや
ともや

ウズベキスタン旅行記、最後まで読んでくださりありがとうございました。こちらの情報は2019年以前のものなので、ご注意ください。一人旅でこんなにもてなされた国は今までなかったかも。ぜひ訪れてみてください^^

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