浜名湖にある渚園キャンプ場にたどり着いた私。今日はそこからある旅人に会いに行きます。待ち合わせは半島の先端。果たしてたどりつけるのか?
静岡の最後は

おはようです!ここはゆるキャン△聖地「渚園キャンプ場」。ゆるくない夜の寒さを乗り越え、無事に朝を迎えた。
荷物を整理し、自転車に積み込む。聖地に別れを告げ出発だ。

今日はある旅人に会うことになっている。その方は同じく大阪を出発して、歩いて日本を周る旅人だ。
え?リアカー!?
最初にインスタで見つけた時にそう思った。相棒はなんとリアカーなのだ。インスタでそれを制作する過程からチェックしていた。いったいどんな毎日なのか話を聞いてみたいと思った。
今日は渥美半島を西から反時計回りにゆっくり回っていくそうだ。今後の予定を考えると今日お会いできるのがベスト。つまり彼に会うには渥美半島先端の伊良子岬まで行かなくてはならない。
距離的にはそれほど遠くないが、これまでに半島の先までいった経験がない。とりあえずこぎはじめる。

国道42号線の坂を登る。キラキラと輝く太平洋が見えた。

道沿いにポツンと食堂。こういうところにはつい入りたくなる。しかもこの名前。
「あけぼの」という名にはどうも縁があるみたいだ^^

まぐろの刺身定食をいただく。
うますぎた。静岡はまぐろで締めさせていただきました。富士山に憧れのキャンプ場、浜松の出会い、と盛りだくさんの静岡だった。
向かい風の半島

ついに旅は愛知へ。第3弾は東北の仙台から始まり、約2か月で関東、東海へと進んできた。ここまで来ると大阪がぐっと近づいた気がする。

いざ半島を進んでいくと強烈な向かい風が。ときどき自転車ごと倒れそうなくらいの強風に襲われる。

左手に海が見える道に入った。相変わらず風は強い。

サイクリングロードのようだ。走りやすいはずだが、ここでも容赦ない向かい風が襲う。いつもなら午前中だけで終わりそうな距離だが、2倍近くかかってしまっている。

砂浜を見つけて少し休憩。

波打ち際にヘルメットを置き、写真撮影会をすることにした。

夢中になりすぎて、ヘルメットが流されそうになった。マンガみたいや(笑)

浜松を出発してから5時間半、ついに渥美半島の先端が見えた!

あの先にリアカーマンが!
リアカーマンとはあそこで会う旅人の愛称だ。

岬にはレストランやお土産屋さんがずらっと並んでいた。

小道をそのまま進んでいく。

沈み始めている太陽と小さな島。その奥には大きな大陸が見える。方角的には三重県の鳥羽のあたりだ。

伊良子岬に到着。一番奥に伊良子岬灯台があった。伊勢湾を望むこの灯台は、毎日三河湾や名古屋港に入る船の安全を見守っていることだろう。

愛車を置いて記念撮影。灯台というものは絵になりますね。
令和のリアカーマン

ここからは知多半島や鳥羽にフェリーが出ているみたい。

岬を回って少しこぐと、西ノ浜海浜の森という公園がある。ここがリアカーマンとの待ち合わせ場所だ。
公園の奥に進んでいくと黄色いのぼりをつけた例のリアカーがあった。

どうもこんにちはー!
インスタで見ていた本人が登場。素顔を拝見するのは初めてだった。陽気なおっちゃんという感じ。

ここがええと思うよ!
テントを張りやすい場所を見つけておいてくれたようだ。

屋根のある場所に集まり、お互いのことを語り合った。

坂道はハードだし時にはクラクションを鳴らされることもあるそうだ。そんな中でも応援してくれる人にたくさん出会ってきたらしい。徒歩での日本一周は約2年かかると言われている。自転車だと1年くらいなので、自転車とは違う旅のスピード。当然出会う人数も違ってくるだろう。リアカーで日本一周とは本当におもしろい。
話も楽しかったが、いただいたカップ麺の味が忘れられない。気温が下がり、風がビュンビュン吹く中でも麺をすすって体を温めながら話した。気づけば夜遅くまで3時間。
おやすみなさい!
まだまだお互いの旅は続く、今日はこのあたりで寝るとしよう。それぞれのテントに入り、眠りについた。
愛知県田原市までのルート
途中まで距離の計測ができていなかったので、渚園キャンプ場から西の森海浜の森までの68.2㎞を本日の走行距離とします。
2023年1月21日【161日目】
静岡県浜松市→愛知県田原市
走行距離 68.2㎞
積算距離 8,291.3㎞

向かい風のなか岬をめざしてこぐのは心が折れかけましたが、出会えてよかったです!次回もお楽しみに!

