名護市のシンボル【238日目 沖縄】

日本一周
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tomoya

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空腹との戦い

読谷村の座喜味公園に止めた自転車

6:00 読谷村の公園で起床。沖縄12日目、行きますか!

今日の目的地は本部町の隣の今帰仁村にあるゲストハウスだ。すでに今晩の予約はしてある。ここからは54㎞なので、それほどきつくはない。

恩納村のおんなの駅

8:30 国道58号線に沿って進み、恩納村のおんなの駅に到着。あまりにもお腹が空いたので何か食べようと飲食店を回ったが、どこも10時オープンだった。

おんなの駅の自販機のお菓子詰め合わせ

仕方なく自販機へ。するとおもしろそうなものを発見した。

詰め合わせ?しかも130円⁉

チョコとポテチ、いやグミか…。いろいろな組み合わせが頭に浮かぶ。勢いよくボタンを押した。

おんなの駅の自販機のお菓子詰め合わせ

出てきたのは小さなビンに入った小さなチョコレート一つ。

くそう、こんなん誰が買うねん!!

私です(笑)

恩納村のおんなの駅

チョコクッキーをできるだけたくさん噛んで満腹感を得る。これであと30分はもつか。

自転車日本一周旅は空腹との戦いでもある。ある程度予算は準備していたつもりだったが、日本は予想以上に広かった。毎日3食、宿までつければすぐに資金は減っていく。したがって野宿を繰り返し、朝ごはんを抜いたり軽食で済ませたりして節約する。

もちろん飢えるまで我慢するわけではない。自転車旅は食料=ガソリンとなるので、食わないことには走れないし、過度な我慢は健康上良くない。寒い日はホテルやネットカフェに泊まったり、ご当地のうまいものを食べたりすることは当然ある。さて、今日はどこでブランチをいただくか。

恩納村の道

9:10 恩納村の街中へ。

恩納村のビーチ

とある飲食店の横に海岸へ降りる階段があった。店はまだ開いていないようだが、ちょっとのぞいてみる。

恩納村のビーチ

降りてみると見事なビーチが!  朝の誰もいないビーチを歩いてみる。

恩納村のビーチ

思い切って海の中へ。砂浜に転がった貝殻たちが波をかぶる。

今日はここで野宿やな!(笑)

こぎ出して2時間で決意するもすぐに撤回。それよりも飯だ!

恩納共同売店

道沿いに共同売店を見つけた。胃袋に取り付けたダウジングマシンが反応する。

恩納共同売店の沖縄そばと弁当

もちろんこの組み合わせ。弁当と沖縄そばだ。なんせ安い。

恩納共同売店のガラスに書かれた歌

恩納村の歌だろうか。窓ガラスに印字してある。勝手にメロディをつけて歌っている時だった。

恩納共同売店でいただいたカンパ

「がんばってねー!」とカンパをいただいた。

恩納共同売店でいただいた差し入れ

その後も立て続けにパンにフルーツ、飲み物などをくれるおばあちゃんたちが…。野宿疲れで夢でも見ているのかと思ったが、どうやら現実。空腹だったので本当にありがたい差し入れだった。

部瀬名岬近くの道
部瀬名岬近くの道

名護市に入った。海沿いには豪華な見た目のホテルがたくさん。いつか泊まってみたい。

部瀬名岬近くの道を走る自転車旅人

気温は26℃。天気がよく、サイクリングが最高に気持ちいい。

道の駅許田で休憩する旅人のサンダルと自転車

13:10 前回も立ち寄った道の駅許田で休憩。

道の駅許田の前で釣をする人

目の前には釣り人が二人。結構釣れている雰囲気だ。水が透明なので、魚も隠れるのが大変そう。

名護市のシンボル

名護市役所前の道

14:00 名護の中心部に着いた。

目的はただ一つ。名建築の名護市役所の見学だ。前は雨宿りをしただけで終わっていた。今日はいい写真が撮れそう。

上から見るとこんな感じ。いくつもの正方形が組み合わさっている印象を受ける。

名護市役所

自販機のある辺りが入口だ。頑丈なコンクリート造りの建物で、台風や塩害を防ぐ構造になっている。コンクリートとレンガを組み合わせたような柱や建物に住みつくように配された植物が美しい。

名護市役所
アサギテラス

コンクリートの屋根が日陰を作っている。穴が開いているので、光が木漏れ日のように差し込む。こうしたコンクリート屋根の構造は本州ではあまり見たことがない。

名護市役所

とても開放的な空間でありながら、雨風から建物の内部構造をしっかりと守る。広い土地を活用した余白が多い造りになっている。

名護市役所

壁や手すり部分には沖縄の建物でよく見られる花ブロックがたくさんあった。コンクリートが持つ重厚感・閉塞感を和らげる。

名護市役所

建物の3階から見てみる。屋根の造りも少し複雑。まるで違う種類の木板を組み合わせたような構造。おもしろい。

名護市役所

手すりの上にも植物があった。

この名護市役所は1981年に竣工。翌年には「日本建築学会賞」を受賞している。設計したのは北海道の十勝・東京・台湾にアトリエを持つ象設計集団という会社だ。全国各所の公園や美術館、学校園等の設計を手掛けている。

名護市役所庁舎の建設にあたっては当時、「新しい市のシンボル」としての建物が希求され、全国から308もの案が集まったそうだ。その中から選ばれたのがこのデザイン。

名護市役所

最後に正面の庭からもう一度全体を眺める。密林の中に突然現れたかのような圧倒的ダンジョン感!ヨーロッパのような、いや東南アジアの遺跡のような…何にも例えることが難しい建築物だった。

なお建造から今年で43年を迎える名護市役所は、2023年に建て替えの検討に入ったと報じられている。なんとかこの外観だけでも残してほしいと個人的には思うが、今後直接見られるチャンスはそう多くないのかもしれない。

海辺のゲストハウス

名護の中心部から北上し、本部半島を反時計回りに進む。

今帰仁村看板

18:00 今帰仁村に到着。

なきじんゲストハウス結家看板

目的地は北側の海沿いにあるゲストハウスだ。

なきじんゲストハウス結家

着いた!いろいろな旅人が泊まっていたゲストハウス結家(むすびや)。自転車を止め、建物の中に入ると、ヘルパーの方が迎えてくれた。ニックネームを決めて、設備の説明を受けた。

なきじんゲストハウス結家前の海

ゲストハウスの前には広い庭がある。その前はプライベートビーチになっていて、いつでも好きに探検できる。このすばらしい立地とアットホームさが特徴である。

なきじんゲストハウス結家のおかず交換会

アットホームさを印象づけるイベントが毎晩行われるおかず交換会だ。沖縄の方言で「おしゃべり」と言う意味のゆんたくと呼ぶ場合もある。参加は自由で、この日は15名程の方がそれぞれ1品おかずを作っていた。

なきじんゲストハウス結家のおかず交換会

自分の皿におかずを取って着席。オーナーからの話が少しあって、順番に自己紹介を行っていく。皆おもしろい経験をしている方ばかりだ。毎回トークテーマがあるようで今日は「後悔していること」だった。それぞれ過去に後悔したことを話していく。

久しぶりの知らない大人数の前に少し緊張。いつもは道行く方と人見知りせずに話せるが、今日は体が少しこわばる。周りにいたおっちゃんたちと仲良くなったが、夜10時くらいに少し早めに床に就いた。

今帰仁村までのルート

2023年4月24日【238日目】

読谷村→今帰仁村

走行距離 56.3㎞

積算距離 12,314.2㎞

ともや
ともや

ゲストハウスでの過ごし方、ときどき迷ってしまいます。いいところやったんですけどね~^^ 次回もお楽しみに!

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