次の島へ
7:00 徳之島の公園からおはようです!さわやかな目覚め。夜はまったく寒くなかった。
今日の天気は最高!散歩でもするか。
海沿いの岩は波の浸食によって削られている。
足もとの岩もぼこぼこ。朝日に照らされて、水も岩肌も光っている。
木にはきれいなハイビスカスが。きれい!
9:00 フェリー乗り場近くの公園へ。海沿いの堤防に「世界自然遺産」と英語で書かれていた。徳之島はちょうど二日前にクロウサギを見た島の中央部が世界遺産に登録されている。
フェリーから貨物が降ろされている。大きな鉄かごが巧みな操作で運ばれていく。フォークリフトがぎりぎりですれ違う姿がかっこいい。あっという間に積まれた荷物が降ろされ、車両が乗船していく。
今日乗船する船はこちら。マリックスラインという会社のフェリーで、徳之島までお世話になったマルエーフェリーとは別のものだ。奄美群島から沖縄にかけてある日はマルエー、ある日はマリックスという感じで交互に運行されている。
次の島は沖永良部(おきのえらぶ)島だ。当初、奄美大島から直接向かう予定だった。徳之島ではログが全然たまっていないが、フェリーに乗りさえすれば次の島へ行ける。便利な世の中だ(笑)
沖永良部島の和泊港までは2時間20分。料金は2430円(自転車代含む)だった。なお、自転車は輪行袋に入れて持ち運べる状態であれば、手荷物として無料で積み込める。日本一周チャリダーには関係ないかもしれないが。
9:40 出航
ブルーのファンネル(煙突)がかっこいい。
このクイーンコーラルプラスというフェリーは2021年に就航したばかりの新しい船。中の設備がきれいだ。
定食や丼にカレー、何でもそろう食堂。
展望浴室まであった。ただ、揺れがある中での入浴は少し注意が必要。
11:30 あっという間に和泊港に到着。奄美群島4つ目の島にやってきた。
さて、この島で何をするかというともちろん
島一周だ(笑)
上陸した時点で体は勝手に左を向く。時計回りにチャリをこぎ始める。
沖永良部島の観光スポット
沖永良部島もやっぱり海がきれい。マリックスラインのフェリーを見送る。
海沿いの道を進むと、カラフルな建物があった。
マシュマロカフェというおしゃれなカフェだった。うーん、おじさん旅人にはちょっとおしゃれすぎるか(笑)
この島もサンゴ礁が隆起してできている。陸から少し先までは浅瀬が続き、透き通った水色の海が広がっている。
海辺を散策。南の島の旅は正直これだけで満足。
たくさんの鯉のぼりがあった。そういえば来月は5月か。
足もとにはハイビスカスが。いいツーショットですね^^
13:30 島の東部を走る県道84号線沿いに観光協会があった。
通称「エラブココ」。お土産ショップやコワーキングスペースが入る複合施設で、島の観光情報は何でも手に入る。おすすめの観光スポットを教えてもらえた。
エラブココから南の海の方へ進むとウジジ浜という場所に着く。おもしろい奇岩があるらしい。
浅瀬に広がる奇岩の数々。おそらく下のやわらかい層は波で削れて、上の硬い層が残ったのだろう。おもしろい地形だ。
水も透き通っていて、めちゃくちゃきれい。
岩の周りをぶらぶら探検してみたり、浅瀬で水遊びしたり、浜で休憩したり。いろんな遊び方ができておもしろい。家族連れや友人グループがここでの時間を楽しんでいた。
道で猫を見かけた。以外にも奄美群島で見かけた初めての野良猫。かわいい黒のしっぽを見せながら自転車の前を歩く。どこかへ案内されているのか。
猫についていくと、手長エビを捕まえた子どもたちに出会った。ジブリのような出会い方(笑)
大きなエビだ。喜界島であれほど捕るのに苦労したのを、子どもたちは難なく捕まえていく。ハンターとしては大先輩だ。
16:00 おすすめされた昇竜洞へ。大規模な鍾乳洞が見られるらしい。入場料は1100円だった。
ここは全国でも最大規模の鍾乳洞で全長は約3500m。そのうちの約600mを歩いて見学できる。高い天井には無数の鍾乳石が垂れ下がる。
入口の方を振り返る。穴に入るとこれだけの空間が広がっているとは。最初に発見した方はさぞかし驚いたことだろう。
ライトアップされた階段をのぼりさらに奥へ。
身をかがめて進む場所もあった。
個人的に一番の見どころはこちら。ひときわ大きな鍾乳石がカラフルにライトアップされている。どれくらいの年月でここまで成長したのだろうか。
外に全国の鍾乳洞を示す看板があった。この中で他に行ったことがあるのは岩手の龍泉洞だけ。バッチで言うとまだ二つか(笑)
鍾乳洞を出た道で地元の方と話した。ガイド付きのツアーに申し込めば、もっとすごいものが見られるらしい。次回の楽しみがまた増えた。
町の中の小さな郵便局。かわいい建物だ。台風が来たら飛んでいきそうな気もするが。
おもしろい屋根の休憩所があったので寝ころんでみた。本日はここで終了…でもよかったがもう少し観光してみる。
近くに住吉暗川(クラゴー)という洞窟が。
昔沖縄で見たガマのような構造。奥は真っ暗だった。
植物だけがある海沿いの道を進む。今日最後のスポットはこの先の岬だ。
17:30 田皆(たみな)岬に到着。
島の北西部に突き出した部分にある。
トイレ休憩をしていると、島の方からグァバをいただいた。お腹が空いていたのですぐ食べた。
こちらが海に突き出た岬。海面からの高さは50m以上あるそうだ。すごい迫力。
海に突き出す展望台もあった。
謎に歌舞伎ポーズ(笑)誰もいないのでひたすらふざけていた。
野宿場所を探して
18:20 遊んでいるとあっという間に日が暮れ始める。
今日はこの先の沖泊海浜公園をめざす。そこにキャンプ場があるのだ。
この坂を下りた先にあるようだ。本当にあるのか。
看板に注意書きが。車では海浜公園へ行けないようだ。自転車なら行けるのか。
なんとなく嫌な予感がして調べると、向かう予定の沖泊キャンプ場は使用許可が必要だった。調べるのが遅い(笑)
日が暮れていく中、別の場所を探す。ここからしばらくこいだ先に別の公園がある。そこに賭けよう。
19:30 到着したのはワンジョ公園という場所。今日の運を全ベットし野宿場所を確保できた。
隣には別のグループがテントを張っていた。ご家族だった。怪しまれないようあいさつしに行くと「子どもの声がうるさいかもしれません」と伝えてくれた。そんなそんな、南の島まで来て子どもの声を気にする人がどこにいる。むしろ内心「俺のいびきの方がうるさいかも…(笑)」と思った。
寝る直前、目の前の海に星を見に行った。遠くに見えるのはイカ釣り漁船か。星空との共演がすばらしい。おやすみなさいzZZ
ワンジョ公園までのルート
2023年4月9日【223日目】
和泊港→ワンジョ公園
走行距離 51.4㎞
積算距離 11,540.5㎞
沖縄に近づくにつれどんどん南の島感が増していく気がします。次回もお楽しみに!