今回は筆者が2023年夏に新潟で体験したおてつたびのレポートです。
新潟ではどんな体験ができるの?
給料は?
そんな疑問にお答えします。
今回もおてつたびを全国で10回経験した私がわかりやすくお伝えします!ここのおてつたびは一言でいうとひまわりおてつたび!もうとにかくひまわりです(笑)
それでは行ってみましょう!
今回のおてつたび先について
おてつたび先
今回私がお世話になったのは、新潟県中魚沼郡に属する津南町です。長野の志賀高原でのおてつたびを終え、そのまま向かいました。長野駅からはJR飯山線でアクセスできます。森宮野原駅というところでスタッフの方、おてつたびのメンバーと集合しました。
津南町の人口は約8900人。魚沼産コシヒカリの生産が盛んで、町の南東部には標高2145mの苗場山がそびえます。お仕事内容はひまわり畑の運営で、「楽しそう!」と思って長野のおてつたび中に応募しました。
期間と特典
期間は2023年8月4日~6日です。参加してきたおてつたびの中では一番短いです。おてつたびの中には数日から参加できるものもあります。
募集ページの特典には
初日、移住コーディネーターによる町内案内がございます。その後夜は津南町の温泉に浸かっていただき、夕食に交流会を予定しております。
※交流会参加費(2000円)は実費となります。
引用:おてつたび募集ページ「津南町」
と記載されていました。「交流会」が気になりますね!
宿泊場所
おてつたびでは毎回おもしろい環境の宿泊場所に出会ってきました。今回はこちらの上郷クローブ座という施設に泊まります。なんとここ元は中学校で、2012年の閉校後にリノベーションされ、現在は越後妻有地域で開催されている大地の芸術祭の拠点になっています。
こちらが男性用のドミトリー。とてもきれいでベッドスペースがとても広いです。
各教室は宿泊用にリノベーションされています。こちらは理科室だった部屋。洗濯機と乾燥機が置かれていて、無料で使えました。
奥にはシャワー室があります。黒板の前のシャワー室。なんかおもしろいですね^^
こちらは家庭科室だったのでしょうか。キッチンと飲食スペースになっていました。食事は自炊なので、近くのコンビニで買ってきたものを食べることが多かったです。黒板には利用していた人の落書きがあります。こうして見てみると、学校というのは宿泊施設への転用にとても向いている施設だと思いました。
3日間のスケジュール
今回は期間が短いので1日ではなく、3日間のスケジュールをまるごとお伝えします。
1日目
14:30 森宮野原駅集合 町内案内スタート(車)
16:30 上郷クローブ座に到着
17:30 夕食 交流会
2日目
7:30 起床・朝食
8:30 ひまわり畑へ移動(車)
9:00 午前のお仕事開始
12:00 昼食
13:00 午後のお仕事開始
14:00 悪天候のため早上がり
14:30~15:30 町内観光(車)
19:00 夕食
22:00 就寝
3日目
7:30 起床・朝食
9:00 午前のお仕事開始
12:00 昼食
13:00 午後のお仕事開始
16:30 終了・駅まで送迎
17:00 津南駅で解散
おてつたびは初日と最終日は仕事がない「移動日」になることが多いですが、今回は3日間だったので、初日に町内案内、3日目は夕方まで勤務後に解散という流れでした。2日目は本来なら16時半までの勤務でしたが悪天候のため14時で勤務終了になりました。
町内案内
特典にあった通り、初日に町内案内がありました。駅に集合して自己紹介後、すぐに車で案内がスタートです。
龍ヶ窪
とても自然豊かな町です。車で走りながら、移住コーディネーターの方が町の情報を丁寧に教えてくださりました。
まずは津南町中心部から南にある龍ヶ窪へ。こちらの水はわき水で絶えず入れ変わっているそうです。
透き通った水面に緑の木々と青い空が写ります。なんと美しい!
河岸段丘
津南町を南北に流れる大きな川は中津川です。中津川が作り出す大地の絶景の河岸段丘は日本最大級の大きさ。河岸段丘とは河川に沿ってできる階段状の地形で、ここ中津川では9段の段丘面を見ることができます。
交流会
続いて龍ヶ窪温泉という施設にやってきました。こちらでは温泉に浸かることができ、レストランで地域の方や役場の方との交流会がありました。温泉は露天風呂が広くて最高!交流会では10人ほどの方とこれまでの経験や町に来たきっかけなどについて話しました。
お仕事内容
お待たせしました。お仕事についてです!
今回はひまわり畑運営のお手伝いでした。まずは津南町自慢のひまわり畑をご覧ください!
河岸段丘の上の広大な土地に広がるひまわり畑です。見渡す限りひまわり!きれいに咲いています。
勤務前やお昼休憩の時間には自由に見て回れます。たくさんの大きなひまわりたちが迎えてくれます。
ひまわり迷路は本当に迷いそうになりました(笑)
さて、お仕事の具体的な内容ですが主に受付と駐車場整理を担当しました。受付担当は車やバイクで入場してくるお客さんから入場料を受け取り、場内の説明をします。クレジット払いや電子決済だと少し混乱しましたが、すぐに慣れることができました。
駐車場整理はその名の通り、入ってきた車を適切な駐車場所に誘導するお仕事です。闇雲に案内するのではなく、無線でやり取りしながらひまわり畑に近い場所から順番に駐車をお願いしていきます。たくさん人がいるので交代で休みながら行いました。
どちらのお仕事も炎天下での作業で暑さ対策は必須でした。人数がいる時間帯は、クーラーが効いた事務所で適度に休憩がとれるので助かりました。2日間とも同じ内容のお仕事でした。
津南町のひまわり畑の開催日程は2023年の場合、7月28日~8月17日まででした。9時~17時までオープンしていて、乗用車1台の駐車料金は1000円です。来年の開催が待ち遠しいですね!
大地の芸術祭
津南町とその隣の十日町市では2000年から大地の芸術祭というイベントが開かれています。地域全体を大きな舞台に見立て、さまざまな芸術作品が展示されています。総合ディレクターは新潟出身のアートディレクター北川フラムさん。2010年からは瀬戸内国際芸術祭も手がけていますが、それより10年も早くから開催されていたのが越後妻有地域の大地の芸術祭です。
芸術祭自体は2000年から3年ごとに開催されるトリエンナーレ方式(イタリア語で3年に一度の意味)ですが、地域には常設展示されている作品がいくつもあります。
たとえばこちらの。作品名は「記憶ー記録 足滝の人々」。この近くの足滝という集落に住んでいる実際の人々の等身大シルエットで、集落の人ならシルエットから誰かわかるそうです。
地域の中にはこうした作品が点在していて、各地の環境を感じながら作品を楽しむことができます。
宿泊場所の上郷クローブ座にも作品はあります。こちらは香港のチームの作品、その名も香港部屋。近未来的な見た目も気になりますが、中には「音」がメインの作品がいくつか展示されていました。
「記憶ー記録 足滝の人々」と香港部屋は2023年11月6日から公開中止となっています。各作品には公開期間が決められているものもありますのでご注意ください。詳細は大地の芸術祭HPで確認できます。
こちらはクローブ座の中にある機械仕掛けの作品。生き物たちがいくつかの曲を演奏してくれます。
こちらは農機具を使った楽器の作品。実際に演奏することもできますよ。
今回のお給料
今回参加した日数は3日間(休日なし)。
総勤務時間は10.5時間で、いただいたお給料は…
9,345円 でした!
え!それだけ?と思われるかもしれませんが、期間が短いのと2日目の早上がりの影響がありました。
おわりに
あっという間のおてつたびでした。津南町という名前は正直ここに来るまで知らなかったんですが、またまた魅力あふれる地域に出会ってしまいました^^
ひまわり畑の運営のお仕事は炎天下できつかったですが、町の人じゃないとなかなかできない貴重な経験でした。学校に泊まる体験もよかったです。夜星を見たり、メンバーと一緒にご飯を食べたり楽しい時間でした。
今回は3日間のプログラムなので金額的には大きな額は受け取れません。遠方からくる場合は交通費をまかなうことすら難しいですが、おてつたびを通した旅行は地域とつながれる旅です。現地に自分のことを知っている人がいるというのは、地域を好きになるきっかけにもなりますし、「また行きたいなあ」と思わせてくれます。津南町で出会った地域の方、おてつびとの方とまた元気に再会したいと思います。
今回のブログが何かの参考になれば幸いです。ありがとうございました!