今回は筆者が2023年夏に兵庫で体験したおてつたびのレポートです。
兵庫ではどんな体験ができるの?
給料は?
メンバーとの共同生活はどんな感じ?
そんな疑問にお答えします。
今回もおてつたびを全国で10回経験した私がわかりやすくお伝えします!ここのおてつたびは一言でいうとglaminkaプライド!
グラミンカ?プライド?気になりますよね(笑)
それでは行ってみましょう!
今回のおてつたび先について
おてつたび先
今回私がお世話になったのは、兵庫県佐用町にあるglaminkaさんです。大阪からはJR姫路駅で姫新線に乗り換え、佐用駅まで行けます。そこから智頭急行線で石井駅というところまで行きます。石井駅でスタッフさんのお迎えがありました。私は大阪から佐用インターまでのバスを利用しました。
glaminkaは佐用町の山奥にある宿泊施設で、グランピングと古民家を合わせて作られた言葉です。グランピングとは事前にキャンプのような設備が用意されていて、テントや食材などの準備をしなくても楽しめるアウトドアのことです。キャンプより少しリッチなイメージがありますね。ここglaminka佐用では、古民家を改装した4棟の宿泊施設でグランピングが楽しめます。募集ページやインスタグラムにある写真がとてもおしゃれで、オーナーさんが元教員ということもあって応募してみました。
期間と特典
期間は2023年8月14日~28日の2週間でした。
募集ページには「田舎暮らし体験」「交流体験」「ストーリー体験」ができるということが記載されていました。どれも興味がわきます!
宿泊場所
宿泊するのは4棟の施設の奥にあるスタッフ棟(佐用家)です。住み込みスタッフと一緒に生活をします。部屋がたくさんあるので、寝室は一人一部屋あるぜいたくな環境でした。今回途中でメンバーの入れ替わりがありましたが、ピーク時はおてつびと6名+スタッフ2名で生活しました。
食事は朝ごはん用に米と納豆、卵が支給されます。昼と晩ご飯は1食400円で冷蔵庫にある食材を使ったご飯をいただけました。私は節約のため、お昼は買ってきたインスタント食品で済ませていました。
一日のスケジュール
こちらが大まかなスケジュールです。
8:00 起床・朝食
10:00 朝のミーティング・午前のお仕事開始
12:30 昼食
13:30 昼のミーティング・午後のお仕事開始
18:00 終了
19:30 晩ご飯・入浴
22:00 就寝
朝はゆっくりなので助かりました。朝のミーティングでは、4棟ある宿泊施設の清掃分担、今日チェックアウトされるお客様情報の確認などがありました。昼のミーティングでは午前のお仕事の進捗状況、ヘルプの必要性などを確認しました。終了時刻は18時前後で遅い場合は19時頃になることもありました。
各棟の紹介・お仕事について
主なお仕事は
・朝食夕食用の食材準備
・各棟の清掃
・お客様の荷物運び、案内
などでした。各棟の説明をしつつ具体的な仕事内容についてお伝えします。
YOUBI
glaminka佐用にある4棟の宿泊施設は、それぞれ全国のいろんな場所から集まったチームによって異なるコンセプトで施工されています。どれもおしゃれでおもしろいんです^^
こちらはYOUBI()棟です。宿泊棟の中では一番大きく、私が一番多く清掃のお仕事をさせていただいた施設です。元々は養蚕業を営んでいた建物で、岡山の施工チームによって改装されました。内部には繭からインスピレーションを受けた寝室があり、4棟ある宿泊棟の中でも一番人気があるそうです。
私は主にキッチンの清掃を担当しました。食洗器を使って食器を洗ったり、囲炉裏や薪の用意をしたりしました。お仕事はスピードと正確さを求められますが、一緒に入ったスタッフの方が丁寧に教えてくださりました。
HAZ
こちらはHAZ(ハズ)棟です。施工したのは京都のチームで、内部に海岸のような凸凹した床があるのが特徴です。自分でくつろぐ場所を探せるのがおもしろいです。
Handi
こちらはHandi(ハンディ)棟。東京のチームが施工しました。入口の両サイドにあるどっしりとした土壁と広い土間スペースが特徴です。
maenomeri
こちらはmaenomeri(マエノメリ)棟。福岡のチームが施工しました。この建物は奥行きがあまりないのですが、建物を貫くように設置された門型の木製フレームによって、入口から見て広く感じられる設計になっています。内部にはかつてこの建物の前にあった巨木を使ったチェアもあるので必見です。
この棟では主に寝室の準備をしました。効率的なシーツ・枕カバーのつけ方、掃除の仕方を学びました。スタッフの方のお仕事は本当に早い!無線でやり取りしながら、各棟にいるメンバーとチームプレーで仕事をこなしていきます。
各棟の内部の詳細はglaminkaのHPまたはインスタグラムをご覧ください。
センター棟
最後にセンター棟も紹介します。スタッフはここのキッチンで朝のミーティングをして食材の準備をします。準備ができたら食材を持って各担当の棟へ行き清掃を始めます。お客様はこちらの棟でまず受付を済ませますが、単に説明を聞くのではなく、glaminkaのこれまでのストーリーを聞きます。元々集落として人々の暮らしがあった時代から古民家の改装が始まり、glaminkaとしてオープンするまで多くの歴史があります。スタッフの方は丁寧にそのことを伝えていました。
各棟へ案内する際はスタッフの方と一緒にお客様の荷物運びをして、案内の様子を学びました。その時もスタッフの方は各棟のストーリーを語っていました。「この建物は元々○○で~」「~な思いで施工されました」などなど。形式的な説明ではなく、お客様に合わせた話し方でした。
メンバーとの時間
平福
休みの日には電車で近くを観光しました。
石井駅の隣の平福駅に到着。このあたりは旧宿場町で歴史的な建物が保存されています。
こちらが有名な川端風景。しばしば時代劇のロケ地にもなっている土蔵群が建ち並びます。
こちらは江戸時代から続く醤油醸造元たつ乃屋です。この街道沿いには歴史を感じる建物が多く残っています。近くには宮本武蔵初の決闘の地もあります。
温泉
佐用町の隣の西粟倉村は温泉が有名です。
こちらは湯~とぴあ黄金泉。仕事終わりに車で行きました。露天風呂に浸かってスタッフの方と旅の話をしました。
こちらはあわくら温泉元湯というゲストハウス。温泉に部屋の前の庭では焚き火が楽しめるというおもしろいゲストハウスです。
今回は食事だけいただきました。こちらの鹿肉の月見丼最高にうまかったです!
スタッフ棟での生活
スタッフ棟での交流の時間もとても貴重でした。
スタッフ棟のことを「佐用家」と呼びます。仕事終わりはみんなでご飯を作ったり、ソファに座って映画を見たりしました。佐用家はまるでゲストハウスのようです。食卓を囲む時間にはそれぞれの経験について話しました。オーナーさんの経験談は特におもしろかったです。元々兵庫で中学校の教員をされていたそうで、活発な生徒とのエピソード、退職して海外に行った経験、glaminkaを立ち上げるまでの話などなど、どれもすごい熱量で話してくださります。オーナーさんも一期一会でおてつたびのメンバーと接しておられました。ここでは、特典にあった単なる田舎暮らし体験以上の体験ができます。
今回のお給料
今回参加した日数は15日間。
休日は初日を含め4日間。
総勤務時間は77時間5分で、いただいたお給料は…
74,049円 でした!
最終日は元々勤務日ではなかったですが、スタッフの方と相談し17時頃まで勤務して解散しました。
glaminkaプライド
glaminkaで働くスタッフのみなさんは自分のお仕事にプライドを持っています。ゲストハウスのようなぬくもりとホテルのようなサービスというのを意識して、どのお客様にも一期一会の精神で対応されていました。glaminkaの歴史や各棟のストーリーについて、お客様と一緒に楽しみながら話していたのが印象的です。自分も少しですがその一員になれたかと思うと光栄です。
おわりに
佐用町は自然が豊かで空気も水もとてもきれいです。そんな場所にある古民家でくつろいだり、夜焚き火をしながら星を見たりする経験は都会ではなかなかできるものではありません。心がすごく落ち着きます。グランピング×古民家でglaminkaという名前ですが、自然の豊かさやスタッフの皆さんのあたたかさなどいくつも掛け合わさっている気がしました。
今回のブログが何かみなさんの参考になれば幸いです。ありがとうございました!